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更新日:2016年3月30日

文豪の風景in港区05 樋口一葉

「たけくらべ」などの名作を残して24歳で早世した一葉には、生涯15回の住居遍歴があり、2歳から4歳まで現在の六本木3丁目、16歳の時に高輪2丁目、17歳で芝2丁目に移リ約1年間過ごしました。
明治24年4月15日、一葉は小説の手ほどきを受けようと差区南佐久間町(現・西新橋)に住む半井桃氷(なからいとうすい)を訪ねます。師であり、恋人的存在だったといわれる桃水は、朝日新聞の雑報記者・専属小説作家でした。桃水31歳、一葉19歳の出会いでした。一葉は「色いと白く面ておだやかに少し笑み給えるさま誠に三才の童子もなつくベくこそ覚ゆれ」(通ロー葉日記より)と第一印象を記しており、次第に恋心を抱くようになりますが、二人の関係を疑う噂が広まり、心ならずも一時期決別します。
「日記にあるとおり、一葉の恋は炭の火がくすぶるように心の中で燃えていて、苦しいものだったと思われます」と一葉記念館の原田依子さんは話します。その思いは、明治25年8月10日、桃水に宛てた手紙に書かれておリ、一葉の書簡の中でも優れた名文と言われています。(写真は台束区立一菜配念館咸)

樋口一葉

半井桃水

  • この情報は、平成21年(2009年)5月1日号の広報みなとに掲載されました。現在と異なる場合がありますので、ご了承ください。

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