港区と全国をつなぐコーナー 第18回 福島県いわき市

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福島県南東部の浜通りに位置するいわき市は、明治期に炭鉱の町として栄えました。現在は「浜のいわき、歴史の会津」といわれる東北地方有数の観光地に発展しました。太平洋に面した温暖な気候で、メヒカリやウニの貝焼き等の海産物や温泉、海水浴場等のレジャー施設も人気です。美空ひばりさんの代表曲「みだれ髪」や映画の「喜びも悲しみも幾年月」に出てくる塩屋崎灯台、「フラガール」のハワイアンズ等数々の作品の舞台にもなっています。

いわき市は、東日本大震災で大きな被害を受け、現在も復興の途上にあります。「震災以降、観光客は7割程度しか戻ってきていませんが、今まで以上に、元気ないわきを発信し続けたいです」といわき市観光交流室観光交流課の小林真一さん。

いわき市と港区は、新橋にいわき市のアンテナショップがあったことをきっかけに、交流が始まりました。平成20年に「商店街友好都市との交流に関する基本協定」を締結し、平成30年に10周年の節目を迎えました。7月の「新橋こいち祭り」では、「10周年記念式典」や「いわきフラガーデン」等の記念イベントを開催し、さらに絆を深めました。

いわき市は、相馬市・南相馬市等浜通りの13市町村や団体とともに「うつくしま浜街道」のプロジェクトを展開し、観光振興に力を入れています。平成30年11月には、いわき市の特産品のネットショップ「いわきの逸品」を開設しました。2月10日には1万人以上のランナーが集う「いわきサンシャインマラソン」が開催されます。平成32年には復旧が待ち望まれていた常磐線が全線開通予定で、復興と発展へ期待が膨らみます。

「東京から車で2時間30分程ですので、いわき市の素晴らしさを肌で感じに来ていただきたいです」と小林さんは話してくださいました。