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更新日:2016年12月28日

 写真今昔物語 第7話

第三台場(だいさんだいば)(台場一丁目)

嘉永6(1853)年、ペリー来航に驚いた江戸幕府は、品川沖に台場(砲台)の建設を始めました。人工島を石垣で補強した大がかりな台場で、7基が着工されました。現在残っているのは第三台場と第六台場のみで、このうち第三台場は台場公園として整備・開放され、長く区民に親しまれています。

「昭和36(1961)年、私が中学2年生の時、同級生たちと台場公園へキャンプに行きました。当時はまだ陸続きではなかったので、竹芝桟橋から船に乗ってね」と渡辺修二・シーリアお台場5番街6号棟自治会長は懐かしみます。「家族連れや若者グループが大勢来ていて、石垣に腰掛けてハゼ釣りをしている人もいました。僕らは斜面で草そりなどをしました。何よりも飯ごう炊さんが大変で、食事の支度と片付けに明け暮れた2日間でした」

昭和38年発行の「港区の社会教育」には、第三台場キャンプ場は、昭和36年から夏期1カ月間、区民の健康増進と体力向上を図るために開設され、初年度の参加者は349人(宿泊249人・日帰り100人)、翌37年の参加者は、580人(宿泊460人・日帰り120人)とあります。当時の担当者によれば、開設当初は、多くの人に利用されていましたが、利用者の減少等により、数年後に閉設されたようです。

その後、第三台場には陸橋が架けられ、より訪れやすい公園になりました。台場一帯も開発が進み、商業や観光で人を集めています。「賑わいが、週末に集中する傾向があるので、平日でも人が集まる場所にしたいです。今年はペリーが江戸幕府と交渉して日米和親条約を結んでからちょうど160年目。今後しばらく日米間でいろいろな160周年記念行事があるので、イベント企画を頑張ります」と渡辺会長はお話しくださいました。

昭和38(1963)年
昭和38(1963)年

平成26(2014)年
平成26(2014)年

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