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更新日:2018年11月30日

写真今昔物語 第20話

天現寺橋交差点(南麻布4丁目周辺)

明治通りと外苑西通りが交わる天現寺橋交差点は、首都高速の天現寺出入り口が近くにあり、交通情報でもしばしば言及される交通の要所です。この一帯の歴史を、交差点の北東角にある天現寺住職の柴山義光さん、その並びにある佑浩寺前住職の酒井正浩さんに伺いました。江戸時代に将軍が天現寺をたびたび訪問したという記録があり、明治初期には福沢諭吉が好んで散策していたこの地。戦時中には佑浩寺が強制疎開に遭い、天現寺をはじめとする周辺も空襲で焼亡する苦難を経験しました。

昭和40(1965)年頃撮影された写真には、戦後復興を遂げ、東京オリンピックを経て整備された天現寺橋交差点が写っています。交差点の北西角には都電の車庫があり、「記念日等には都電の花電車が車庫に帰ってくるのを、うちの2階から眺めたものです」と酒井さんは笑います。

昭和44(1969)年に、天現寺橋周辺の都電は廃止され、車庫の跡地は都営アパートに生まれ変わりました。「このアパートのあたりに学校があったおかげで、ここ一帯は子どもが多く、文化の薫りが漂う文教地区になったと思います」と柴山さん。「今、佑浩寺さんをはじめ区内の各寺院の皆さんにご協力をいただいて、防災や福祉の取り組みを進めています。文化のまちづくり、防災や福祉のプラットホームづくりに貢献していきたいですね」とお話しくださいました。


昭和40(1965)年


平成27(2015)年

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