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更新日:2016年3月2日

みなとアーカイブ 浮世絵でみる今昔10 古川

歌川広重 初代「名所江戸百景広尾ふる川」 安政3(1856)年(港郷土資料館蔵)

画中の橋は四之橋で江戸時代は「相模殿橋」(さがみどのばし)とも呼ばれ、川の左側には「広尾の原」が広がっていました。現在ならば明治通りの方向(渋谷方面)をのぞむ構図です。

南麻布と白金の境を明治通りに沿って流れている古川は、新宿御苑や明治神宮の池と玉川上水の水を源流に、JR浜松町駅付近で東京湾に注いでいます。上流の渋谷区では渋谷川と呼ばれ、渋谷駅付近の暗きょから姿を現します。今では上空に首都高速が走る都市河川のたたずまいを見せていますが、江戸時代は舟運が盛んで、元禄年間に掘り割りとなったため、新堀川とも呼ばれました。上流部では水車が見られ、その様子は葛飾北斎「穏田の水車」(おんでんのすいしゃ)に描かれています。また、支流の河骨川(こうほねがわ)は、唱歌「春の小川」のモデルになっています。

浮世絵に描かれた四之橋あたりは、船荷が積み降ろしされていた場所で、画中左に見えるお店は有名なうなぎ屋だったそうです。

  • この情報は、平成22年(2010年)4月21日号の広報みなとに掲載されました。現在と異なる場合がありますので、ご了承ください。

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