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関東大震災は、大正12年(1923年)9月1日に、相模湾岸北西部を震源として発生しました。この震災による被害は、地震による倒壊よりも火災による災害が大きく、港区内でも焼失戸数が芝地域で42パーセント、赤坂地域で15パーセントにのぼる火災が発生するなど、甚大な被害をもたらしました。
区では、関東大震災から100年の節目として、防災に関するさまざまな取り組みを通じて、一人一人の防災意識の向上を図ります。
新橋駅の残骸(出典:関東地方大震火災記念写真帖)
芝区役所焼跡(10月中にバラック建つ。)(出典:芝区誌)
関東大震災100年を契機とした区の取り組み(随時更新)
ビルが多い港区では、閉じ込めにつながるエレベーターの停止は「約1350台」にのぼります。エレベーターの中で揺れを感じたらすべての階のボタンを押しましょう。避難するときはエレベーターを使わないでください。
ライフラインが途絶するおそれがあります。電気は「1週間」水道は「1か月」使えない想定を。自宅が安全であれば、在宅避難が基本です。下水管が損傷するとトイレは使えなくなります。携帯トイレは必須です。
「芝地区」や「芝浦港南地区」は液状化のリスクがあります。避難する時は、道路の亀裂や橋との段差に気をつけてください。
港区では53万人以上の帰宅困難者が出るおそれがあります。無理に帰宅せず、安全な場所にとどまるようにしてください。
揺れだけでなく「火災」も危険です。区内で木造住宅が密集する地域では、火災の危険度が高くなっています。避難する時は必ずブレーカーを落としてください。
災害はいつ発生するか分かりません。「今すぐ」準備し、災害に備えましょう。
区は、区民や事業者向けに、災害に対する備えや災害時における行動などについてまとめた防災マニュアルを配布しています。「地震編」、「火災編」、「風水害編」、「自主防災編」に分かれており、それぞれにおける対策方法について、改めて見直しましょう。
「ローリングストック法」とは、普段の食料等を少し多めに買い置きしておき、消費期限を考えて古いものから使い、使った分を買い足すことで、常に一定量の食料等が家庭で備蓄されている状態を保つための方法です。
在宅避難の際には、ご自宅に7日分の備蓄品を用意しておくことが必要となるため、ローリングストック法を実践し、もしものときに備えましょう。
備蓄する食料が古くならないよう、消費の際には一番古いものから使うようにしましょう。
ローリングストック法では、備蓄品としてストックしているものはいつ食べても構いません。ただし、消費した量を忘れず買い足すようにしましょう。
ローリングストック法におすすめの食料品等 | 日用品もローリングストック法で備蓄しましょう |
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日常的に使用する、ウエットティッシュ、乾電池、カセットボンベ、使い捨てカイロ等も常に一定量家庭に置いておくと、突然の災害にも対応しやすいです。 |