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更新日:2024年2月21日

神宮外苑の樹木伐採を回避し緑を守るための要望書

内容

神宮外苑の再開発に伴い約1000本(うち港区内387本)の樹木が伐採・移植されることが今年1月に明らかになりました。その後、東京都環境影響評価審議会において、伐採樹木を保留あるいは移植対象とみなして本数調整した資料が事業者から提出されましたが、樹齢100年以上の木を含む約1000本の樹木が今まで生きていた場所から撤去されることに何ら変わりはあリません。移植後の樹木の保全がいかに困難であるかは、新国立競技場建設に伴う移植樹の実態を見れば明らかでです。存置の樹木も新設される建築物の影響により、その保全が危ぶまれ、多くの樹木が衰退し枯死に向かう予測が専門家から報告されています。
多くの既存樹木の伐採・移植によって固有の生態系の破壊、また都市の温暖化・ヒートアイランド現象がすすむなかにあって、貴重なクールスポットが失われるというのは深刻な問題です。そのため環境影響評価審議会も土壌や根系の調査を求め、今後も引き続き審議を行う旨の異例の答申をしたのだと思います。現在の神宮外苑の森の風格はこれまで100年の年月によって作り出されたものです。樹種・配置が一体となり、300年かけて完成する構想のもとに設計された歴史的遺産です。
いちよう並木の存在も危惧されています。この貴重な樹木と森をどうか次世代に残して下さい。「あのとき区長が守ってくれた森」として語り継がれるような港区の歴史に残るレガシーにしていただきたい。
神宮外苑は風致地区として長年その景観と環境が守られてきました。港区の風致地区内の樹木の伐採・移植については区長の許可が必要です。しかし、環境評価のプロセスにおいて未だ樹木や環境保全の担保がされていない状況です。
そのことを鑑み、区長におかれましては、樹木の伐採・移植について許可することのないようお願い致します。

区の対応・考え方

神宮外苑地区内の樹木の伐採は、東京都風致地区条例に基づく許可が必要です。
樹木伐採の許可に当たっては、東京都風致地区条例及び港区風致地区条例に基づく許可の審査基準に、「支障となる木の伐採は最小限に止め、伐採した後は積極的に植栽すること」などを定めています。
伐採許可の申請時期は未定ですが、事業者から伐採の許可申請があった場合には、条例や許可基準にのっとり、厳正に審査してまいります。

担当課

街づくり支援部開発指導課景観指導係
街づくり支援部再開発担当

ご意見をいただいた時期

令和5年11月

関連分野

環境・まちづくり-都市計画・まちづくり-市街地再開発事業

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所属課室:企画経営部区長室広聴担当

電話番号:03-3578-2050