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更新日:2024年6月3日
港区区長 武井雅昭様
都民・市民として樹木番号 高12-001の伐採・伐根の決定過程について、明治学院大学おしらせ2023年6月28日及び同年6月30日の港区のおしらせ内容に照らし合わせ、11月24日にご回答をいただきました。しかしながらいまだお答えに対して不明な点がございましたので、以下区長に再質問いたします。
1.私たち有志の質問は、港区みどりを守る条例の保護樹木に該当するか否かという点ではなく、1921年に本学院と東京市とで「まちの風致のために伐採しない」という約束に基づき、街路樹大イチョウはそれに準ずる扱いが必要でないか、否かという質問でした。そこでお尋ねします。東京都建設局の令和3年度街路樹診断等マニュアルの第IV章、診断後の樹木の扱いについて、「街路樹診断(外観診断、機器診断、フォローアップ診断)を行った街路樹は、総合判定に基づき、表IV-1・1に示す処置の方針・内容に従って処置を施す。ただし、歴史的価値のある街路樹など特別な樹木については、これによらず別途対応することができる 68頁」とあります。この街路樹は別途対応の対象にならないでしょうか。
2.街路樹樹木番号 高12-001を「適切に管理」したとの回答ですが、2020年の根株診断カルテでは腐朽空洞率39.4%とあり、2023年の根株診断カルテでは79.1%に急増しています。この3年間で「倒木の恐れのあるC判定」に至った経緯をー・般の都民・区民に理解できるようお教えください。本年港区が実施した街路樹診断カルテに対して、私たちのそのカルテの開示要請に対して当面できないという回答を、高輪地区総合所まちづくり課から数回にわたりいただいていましだ。しかし、12月12日、まちづくり課の訪問の際、同支所の管理課にて区政情報公開請求書によって可能ということを知らされ、管理課から写しの交付が可能との連絡をもらいました。なお、明治学院内の保護樹林の大イチョウ並木は港区みどりの条例に基づき学院当局によって適切に管理されてきています。
3.港区のおしらせ2023年6月30日付では伐採・伐根計画の決定について時期と根拠ウに関して区民、都民、一般市民に対して「早急の対応」と記しています。「伐根」以外の選択肢は検討されなかったのか、改めて伺います。
4.2020年の根株診断カルテの「処置」欄の「内容」の「その他」の項目で「道路構造令上は撤去」とあります。他方で、上記の2023年6月30日のおしらせでは倒木の危険性が高いことから、早急の対応が必要な状況となっています」と記しています。港区によるこの大イチョウの伐採計画決定はいつの時点で、どのような理由でなされたかお教えください。
5.都民・区民・市民にも開かれた本大イチョウ伐採の根拠と経緯についての一般公聴会を開くことは可能でしょうか。
以上、1921年、東京市の道路の拡幅計画の際、明治学院が土地の一部提供の求めに応じた際、大イチョウについては「町の風致のため、伐採しない」という約束を取りつけました。この港区の風致を守るため私たちは倒木の危険を防止する範囲内で、適切に維持管理できたと考えます。幸いにして伐根されず、まだ生存している大イチョウは港区の歴史コモンズとしていつまでも適切に維持管理していただきたいというのが私たちの願いであり、今回の質問の目的です。
1.区では、老朽化や腐朽が進んだ街路樹による倒木・幹折れなど問題を未然に防ぐため、区が策定した「樹木管理マニュアル」に基づき管理することで、安全かつ快適な交通の確保及び良好な道路景観の形成に取り組んでおり、個々の樹木に対して樹木医の診断結果に基づき管理しています。
2.2019年度の樹木診断の結果がB2(著しい被害)であり経過観察が必要となりました。そのため2020年度と2021年度に樹木医が外観診断を行いましたが、2019年度と比べて大きな変化が無かったため、樹木医は精密診断を要しないとの判断がありました。その後、2022年度に精密診断を実施したものです。
3.2023年6月30日付のお知らせは、伐採のお知らせとなっています。抜根については、記述はありません。内容は以下のとおりです。
明治学院前バス停のそばにあるイチョウについて
明治学院前バス停そば、白金台一丁目2番先にあるイチョウ(1921年に明治学院大学から寄贈されたイチョウ)は、本年、樹木医による樹木診断を実施したところ、倒木の危険性の高いことがわかりました。
当該樹木の腐朽空洞率が71.9%あり、空洞率の判定基準である50%を大きく超え、倒木の恐れがあるC判定(4段階判定中最下位判定)と診断されました。
当該樹木については、幹回り4.2m、樹高18.5mの巨木で、根株内に空洞があり、倒木の危険性が高いことから、早急の対応が必要な状況となっています。
近隣大学の学生の安全確保はもとより、通行する歩行者や車両の安全確保のため、本年7月15日から17日に伐採を行う予定です。
何卒、ご理解の程、よろしくお願いいたします。
なお、雨天の場合は翌週の土日へ延期となります。
ご承知おきください。
4.2023年6月2日に明治学院大学に伺い、樹木の状態について説明したところ、樹木医のセカンドオピニオンの要望を受けました。
同日に樹木医のセカンドオピニオンの聞き取りを行ったところ、根株内に倒木の可能性が極めて高い空洞ができており、存続させるには樹木を支えることが必要です。当該樹木は公園や私有地内ではなく、交通量の多い道路上にあること、また樹木が大きいことから樹木を支えることが困難なため、延命処理をすることは不可能との回答を得ました。
2023年6月8日に、改めて明治学院大学へセカンドオピニオンを伝えたところ、明治学院大学から伐採を了承するとの回答を頂きました。
区としては、当該樹木の腐朽空洞率が71.9%あり、空洞率の判定基準である50%を大きく超え、倒木の恐れがあることから、区道上を往来する自動車、歩行者等の安全を第一に考え、また、近年の災害級の自然気象を考慮し、台風到来時までの伐採を決定しました。
5.今回の事案については、学校法人明治学院大学と調整を重ねており、公聴会等を開く予定はありません。
当該樹木は、区道上の区が管理する道路付属物であり、安全管理を徹底する必要があります。
しかしながら、区としても、当該樹木の経緯を十分に理解していたことから、樹木の状況について、明治学院大学に相談し、伐採について、ご理解いただき、ご了解を得て進めてきたものであり、十分に配慮を重ねてきたところです。
具体的には、大学からの要望を受け、通常の区道上の樹木では実施していない、樹木医のセカンドオピニオンを行うとともに、区のホームページで経緯・経過をお知らせするなど、配慮を行ってまいりました。
こうした相談・対応を行い、明治学院大学としてご了解を得てきた経緯があり、伐採については明治学院大学が法人として決定したと聞いております。
高輪地区総合支所まちづくり課土木担当
令和6年2月
環境・まちづくり-道路・橋りょう-維持管理・運営
お問い合わせ
所属課室:企画経営部区長室広聴担当
電話番号:03-3578-2050
外国語対応が必要な人、通訳オペレーター、区の職員の3人で会話ができます。