港区と全国をつなぐコーナー 第6回 京都府綾部（あやべ）市

伝統と産業が共存する自然豊かなまち

綾部市は、京都府の中央北寄りに位置する人口約3万人の小さなまちです。繊維や金属製品等のものづくりを中心とした多様な産業が集積している他、茶・マツタケ・クリ・アユ等の自然の幸にも恵まれています。また、現代まで受け継がれてきた地域の伝統行事等、多くの有形無形の歴史的・文化的資産を有しています。京都府無形文化財にも指定されている黒谷和紙は、約800年前に平家の落人が始めたとされ、今も手漉（す）きにこだわり古来の技法を守っています。さらに市は、平和の尊さを訴える、世界連邦都市宣言を全国に先駆けて行いました。

綾部市は、みなとパーク芝浦での『京都府綾部市PRイベント』（平成29年7月）の開催や、「全国交流物産展in新橋」（平成29年10月）への出展等を通し、港区との連携を深めています。「『全国交流物産展in新橋』では、綾部の特産品であるトチ餅・トチの実せんべい等を販売し、お越しいただいた人に『この香り、懐かしい』と言っていただきました。感動したのは、何人もの綾部出身者がわざわざ来てくださったことですね」と綾部市企画政策課の岩本正信課長。

「綾部市には、市を応援する制度として『あやべ特別市民制度』があり、年会費1万円で、地酒や綾部産のコメ、地元の食材を使った加工品等の特産品の中から希望する品を年3回お届けします。また、市内施設の利用が無料になる等の特典もあり、現在、会員は2,000人以上です。その資金で新たな特産品開発等のコミュニティー・ビジネスを振興しています。興味を持っていただけましたら、ぜひ魅力満載の綾部にお越しください」と岩本課長はPRされていました。