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赤穂浪士たちが討ち入り後、泉岳寺に向かう道中に渡ったとされる金杉橋。時代小説にもたびたび描かれていて、池波正太郎時代小説「鬼平犯科帳」では、主人公の平蔵が下手人を追う場面などに登場します。
日本橋から東海道を出発してちょうど一里。現在の芝1丁目と浜松町2丁目の間、古川にかけられています。江戸後期の資料によると、当時の大きさは長さ11間(約20m)、幅4間(約7.3m)。橋のほんの数十m先には海が広がっていました。安藤広重の「名所江戸百景」の一枚「金杉橋芝浦」には、橋から展望できる江戸湾が描かれています。
現在も金杉橋付近の川面には、小さな屋形船がビッシリ。夏の夜には屋形船に付けられた色とりどりの提灯が周囲を照らします。
東京で初めてガス灯がともった場所としても金杉橋はその名を知られています。明治7(1874)年、京橋との間に設置されたガス灯は近代化の象徴として(わずか15W程度の明るさでしたが)、発展する東京の夜を照らしました。
金杉橋に立つ現在の一里塚(4km)
金杉橋
金杉橋から見える現在の風景
古川と現在の金杉橋
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