現在のページ:トップページ > 区政情報 > 各種広報媒体・報道資料 > 広報紙 > 広報みなと > 「広報みなとコラム」バックナンバー > 来て見て 郷土資料館(全38回) > 来て見て郷土資料館 第18話 愛宕山の歴史を振り返る
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愛宕山はかつて桜田山と呼ばれていました。標高は約26m、自然に形成された23区内の山では最高峰です。1603
(慶長8)年、徳川家康が関ヶ原の勝利を記念して愛宕神社を山頂に勧請してから、愛宕山と呼ばれるようになったと考えられています。江戸の人々にとって愛宕山は、防火や戦勝に縁のある愛宕神社を頂く敬愛すべき山だったのです。また、折々に花見月見雪見を楽しみ、武家屋敷が連なる江戸のまち並みを眺望できる景観のすばらしい場所でもありました。
1889(明治22)年には、5階建て30mの愛宕塔や愛宕館が山頂に建てられ、江戸から明治に移り変わった風景を楽しむ人で賑わいました。1923(大正12)年の関東大震災ののちは、愛宕館跡地に日本放送協会の前身の一つである東京放送局が建てられ、1925(大正14)年に国内初のラジオ放送がここから開始されました。
現在の愛宕山は、かつての眺望を失ってしまいましたが、自然の残る場所として都心で働く人々の憩いの場となっています。
特別展「愛宕山―江戸から東京へ―」は、このような愛宕山の移り変わりを文書・絵画・民俗・文学資料等で辿ます。江戸から東京まで400年を見続けてきた愛宕山。歴史・文化の深い味わいを身近に感じてみてください。
東京名所愛宕館 1893(明治26)年
東京名勝図会愛宕山1890(明治23)年
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