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一年を通してさまざまな原因の感染症が発生しますが、気温が下がり乾燥する冬場は、ウイルスによる感染症が猛威をふるう季節でもあります。ノロウイルスによる食中毒や感染症は、例年秋から冬にかけて多く発生し、10月頃から増加し、11月から2月にピークを迎えています。
ノロウイルスは、非常に少量(100個以下)の摂取でも発症します。ヒトの体に入ったウイルスは、小腸で大量に増殖し、その体から排出されたふん便・嘔(おう)吐物1グラム中には、100万個以上のウイルスが存在することもあります。感染後24時間から48時間後に、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢・発熱等の症状が現れます。
カキ等二枚貝の多くは、海水を吸い込みプランクトン等の必要な栄養を取り込みます。周囲の環境にウイルスがいると、一緒にウイルスも取り込んで、そのまま体内に残してしまいます。内部にノロウイルスが残存したまま、食用として流通してしまうことがあります。
ヒトがノロウイルスに感染すると、体調が回復した後も1週間から1カ月以上もノロウイルスが体内に残存し、ふん便中に排出し続けるといわれています。ノロウイルス感染者の嘔吐物の飛沫(まつ)を吸う、トイレ後の手洗いの不十分な手で調理された食品を食べる等、新たなヒトへの感染が拡大していきます。
ノロウイルスは、加熱するか塩素系漂白剤に触れることで感染力を失うといわれています。しかし、手指の消毒薬として馴染みのあるアルコールはあまり効き目がないとされています。手指は、正しい手順の手洗いを徹底することでノロウイルスを洗い落としましょう。
(1)から(7)までを2回、手指の各部分についている汚れをこすり落とすような感覚で丁寧に行いましょう。
※流水でのすすぎは20秒間を目安にじっくり行いましょう。
ノロウイルスは中心温度85度から90度で90秒間以上加熱することで、感染力を失うといわれています。二枚貝は内部にウイルスを蓄えていることがあるため、中心部まで十分に火を通しましょう。
トイレはノロウイルスに汚染される危険性が高い場所です。トイレの清掃・消毒が不十分で食中毒が発生したこともあります。食品の取り扱いと同様に、清掃・消毒は念入りに行いましょう。
普段から食中毒・感染症対策を徹底し、健康的な生活をめざしましょう。