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更新日:2017年12月29日

港区ゆかりの文人たち(4)「村岡花子」

「村岡花子」 東洋英和女学校(現・東洋英和女学院中学部・高等部)「六本木5丁目14番40号」

「赤毛のアン」「フランダースの犬」等を翻訳して日本に紹介したことで知られる児童文学者・村岡花子は、港区と縁の深い人物です。

山梨県甲府市で生を受けた花子は幼少期に一家で上京し、品川区内の小学校を卒業した後、キリスト教系の東洋英和女学校(現在の東洋英和女学院中学部・高等部)に入学しました。花子の家庭は豊かではなく、華族の子女も通っていた東洋英和女学校へ入れたのは、クリスチャンである父の人脈のたまものだったそうです。寮生活では、仲間たちと麻布十番の餅菓子屋で買った金つばを食べ、また、大正三美人の一人とうたわれた柳原白蓮(びゃくれん)と深い友情を育みました。

卒業後、英語教師として山梨県の女学校へ赴任した花子は、26歳で再上京します。赤坂付近にあった「婦人矯風(きょうふう)会館」に下宿しながら、築地の出版社「教文館」へ通勤し、童話作家・翻訳家として才能を開花させました。

昭和7(1932)年から昭和16(1941)年までは、愛宕山にあった東京放送局(現在のNHK)のラジオ番組で「コドモの新聞」を担当し、「ラジオのおばさん」として子どもたちに親しまれた花子。学生時代のみならず、「働く女性」としても港区とゆかりのある生涯だったのです。


東洋英和女学校(現在の東洋英和女学院中学部・高等部)

昭和16(1941)年まで愛宕山に東京放送局(現在のNHK)があり、現在はNHK放送博物館になっている

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