29ページ 第5章 バリアフリーの更なる加速化 5の1.整備方針 (1)整備方針 基本方針に基づき、重点整備地区内外の整備方針を以下のとおりとし、バリアフリーの更なる加速化を図ります。 ○整備方針1 これまでの重点整備地区の整備方針 5つの総合支所を中心とした重点整備地区の中でバリアフリー化に継続して取り組むとともに、短期・中期・長期で具体的な特定事業を定めます。 ○整備方針2 新たな重点整備地区の整備方針 高輪ゲートウェイ駅及び虎ノ門ヒルズ駅周辺は、開発の進捗にあわせ新たな重点整備地区に指定し、特定事業を定め、バリアフリー化に取り組みます。 ○整備方針3 重点整備地区以外の整備方針 重点整備地区以外の地域についても、国が示す移動等円滑化の促進に関する基本方針及び建築物移動等円滑化誘導基準や、道路移動等円滑化基準等の各施設における基準に適合した施設整備や維持が必要であるため、区の全域にわたって、各地区総合支所を中心に各事業者等が地域のニーズや特性を踏まえ、バリアフリー化を推進します。 30ページ (2)重点整備地区とは 重点整備地区は、バリアフリー法における配置要件、課題要件、効果要件の3つの法的要件に基づき、区内のバリアフリー化を重点的かつ一体的に推進するための7つの特定事業計画を進める地区です。 区では、旅客施設を中心に通常徒歩で移動する500m〜1,000m圏を範囲として、平成19年の交通バリアフリー基本構想策定時に各地区総合支所を含む浜松町駅、赤坂駅、六本木駅、白金高輪駅、田町駅の5つの駅周辺を重点整備地区と定めています。 31ページ (3)重点整備地区内の特定事業計画の進捗状況 @重点整備地区内の特定事業計画の進捗率の推移 重点整備地区内では公共交通事業者、公安委員会、道路・公園管理者、施設管理者が港区バリアフリー基本構想に沿ってバリアフリー化事業を進めるための特定事業計画を作成し、バリアフリー化を進めています。 特定事業計画の進捗は下図のとおりです。全事業の進捗率は令和元年度末で75.9%となっています。各特定事業で進捗率に違いがあり、公共交通、道路、交通安全、心のバリアフリーは80%を超える高い進捗率がみられますが、一方で建築物については事業を実施するためには大規模修繕が必要なものも多く、進捗率が他と比べて低い状況がみられます。 各特定事業において、国の示す基準やガイドライン等の改正、社会情勢や区民、利用者の意見・要望に対応した事業の追加検討が必要です。 32ページ この頁では、事業種別の特定事業計画、重点整備地区別の特定事業計画の進捗状況を示しています。 33ページ (4)重点整備地区及び特定事業の追加・修正 重点整備地区の指定から10年が経過し、まちの変化や新たな施設の立地等、区の状況も変化しています。そのため、これまでの重点整備地区に加えて、新たな重点整備地区を指定するとともに、生活関連施設・経路及びその特定事業について追加・修正を行います。 ○これまでの重点整備地区の範囲について アンケートでは、よく利用されている公共施設として、区役所・総合支所は高齢者、障害者、外国人、子育て中の親を問わず回答率の高い施設となっています。 また、特定事業計画の進捗率は100%に到達しておらず、また、進捗率の高い事業においても、バリアフリー法の改正等を踏まえた、更なる整備の推進が必要です。 このため、公共施設内で最も利用されている各地区総合支所を含むこれまでの重点整備地区の範囲を継続。 ○新たな重点整備地区の選定 駅の利用状況や要望等を踏まえ、新たに追加する必要のある重点整備地区の範囲を指定。 ○生活関連施設・経路の設定 重点整備地区内の相当数の高齢者、障害者が利用する施設を生活関連施設に位置づけ、生活関連経路によるネットワーク化。 ○特定事業の追加・修正 アンケートや事業進捗、評価に基づく現状の課題やバリアフリー法の改正による変更点等について整理して、追加・修正。 34ページ 5の2.新たな重点整備地区 (1)新たな重点整備地区の選定の考え方 新たに追加する重点整備地区の範囲の選定基準を設けます。追加にあたっては、これまでの港区バリアフリー基本構想の評価指標とは別に新たな視点を追加した選定フローを設定します。 (2)選定フローに追加した新たな視点 @夜間と昼間を考慮したバリアフリー整備による影響度の評価 これまでは、バリアフリー整備による影響度を地区に関わる影響人口規模として、区内在住の多くの方が利用しやすいように夜間人口と高齢者人口で評価していました。一方で、生活関連施設である旅客施設や公共公益施設は日中に利用される施設であり、区外からも多様な方が訪れるまちのため、昼間の人の移動の評価を追加します。 ○評価に追加する視点 バリアフリー整備による影響度に、駅周辺エリアの評価として、鉄道の利用者数による評価 配置要件の旅客施設の立地状況として、生活関連施設の最寄りの駅へのアクセス性となる路線数を考慮した旅客施設の立地状況による評価 A官民連携を図るためまちの変化に対応した効果要件の評価 これまでは、効果要件を港区や東京都の自治体の事業であるまちづくりとの一体性を図る都市計画道路整備計画、無電柱化計画等で評価していました。より効果的なまちづくりに向けて官民連携によるバリアフリー化の推進を図るための評価を追加します。 ○評価に追加する視点 効果要件として、今後、高輪ゲートウェイ駅及び虎ノ門ヒルズ駅の立地に伴う急速なまちの変化が想定される開発の動向があるエリアを考慮した評価 35ページ (3)新たな重点整備地区の選定フロー 新たな視点を追加した選定フローを示しています。 36ページ (4)港区の現状の整理 新たな重点整備地区の範囲の選定にあたり、重点整備地区の選定基準として以下の項目について、港区の現状を整理しました。 ・鉄道駅の利用状況 ・生活関連施設の立地状況 ・まちづくりの動向 @鉄道駅の利用状況 これまでの重点整備地区では、浜松町駅や田町駅、六本木駅等の利用者数の多い10万人以上の駅は大半が含まれていますが、特に利用者の多い品川駅や新橋駅は含まれていません。 37ページ A生活関連施設の立地状況について 区の生活関連施設の立地状況は以下のとおりです。 ○旅客施設 旅客施設の立地状況では、複数の路線及び鉄道事業者が乗り入れている品川駅、新橋駅、はこれまでの重点整備地区に含まれていません。 ○公共公益施設 総合支所をはじめ、主な公共公益施設はこれまでの重点整備地区に含まれています。 ○公園 アンケート結果によると、利用者が比較的多い公園は、芝公園、檜町公園、芝浦公園、網代公園、白金公園であり、これまでの重点整備地区に含まれています。 ○文化施設 主な文化施設は現状の重点整備地区に含まれています。区立の図書館では港南図書館以外はこれまでの重点整備地区に含まれています。 ○福祉、子育て、医療、運動の施設 区全体に立地しており、一定の施設がこれまでの重点整備地区に含まれています。 ○その他の施設 港区の特徴である運河では、遊歩道の整備や舟運の機運が高まっています。これまでの重点整備地区では、高浜運河は含まれていません。 38ページ この頁では、港区の生活関連施設の立地状況の図を示しています。 39ページ Bまちづくりの動向と重点整備地区の関係 港区は開発が多く行われていますが、一定の範囲はこれまでの重点整備地区に含まれています。一方で今後、開発が行われている、または行われると想定される六本木一丁目駅や品川駅、虎ノ門駅、新橋駅の周辺は重点整備地区に含まれていません。 旅客施設では、令和2年に高輪ゲートウェイ駅と虎ノ門ヒルズ駅の2つの駅が開業したことで、それに伴うまちなみの変化が想定されます。 また、品川駅の北側は品川車両基地や鉄道線路により分断されているため、東西のネットワーク化が予定されています。 40ページ C現況のまとめ 以下の現状を踏まえて、新橋駅周辺と品川駅周辺を新たな重点整備地区とします。 鉄道駅の利用状況により、区内で利用客数の最も多い旅客施設である、品川駅や新橋駅を含むエリアの指定が必要です。 高輪ゲートウェイ駅、虎ノ門ヒルズ駅の開業にあわせ、これらの駅周辺の開発が進むことでバリアフリー基盤の整備が進んでいきます。 虎ノ門ヒルズ駅では、東京BRTの拠点として、虎ノ門バスターミナルが開業しました。 新橋駅近辺は公共施設が少ない一方で、重要な医療施設である虎ノ門病院が存在することや、隣接する重点整備地区内の施設との経路連携が必要です。 品川駅の東側には、子育てや高齢者向けの施設、公園等の公共施設が多数立地しています。 品川駅周辺は憩いや交通の拠点として、運河へのアクセス性の向上が必要です。 高輪ゲートウェイ駅の開業に伴い、品川車両基地や鉄道線路により分断されている東西のネットワーク化が進みます。 41ページ (5)新たな重点整備地区。 新たな視点を追加した選定フローに基づき、新橋駅、品川駅周辺を重点整備地区に追加します。 @新橋駅周辺重点整備地区。 ア。上位関連計画の位置づ 港区まちづくりマスタープランにおいて、新橋駅及び虎ノ門ヒルズ駅周辺では、以下の目標が掲げられています。 ○芝地区-新橋地域 ・多様な商業・業務機能と住宅との共存 多様な商業・業務機能の集積と、高齢者をはじめ様々な人が住み続けられる多様な住宅との共存を図るなど、安全・安心なまちづくりを推進します ○バリアフリー化のポイント ・活発な商店街活動が行われているエリアの歩行空間の利便性の向上 ・各路線の乗継ぎ利便性の向上を推進 ・環状第2号線新虎通り周辺の都市計画を活用した市街地の更新 ○芝地区-虎ノ門地域 ・交通機能の拡充を契機とした国際ビジネス交流拠点の形成 民有地を活用した既存駅舎改修や地下鉄新駅整備等の交通機能の拡充等を契機として、複数の大規模な開発事業等の連携により市街地環境の質を向上させ、国際的なビジネス・交流拠点を形成します。 ○バリアフリー化のポイント ・地下鉄虎ノ門ヒルズ駅の開業及び駅周辺の都市開発諸制度を活用した市街地の更新 ・BRTのための虎ノ門バスターミナルの開業 ・各路線の乗継ぎ利便性の向上を推進 42ページ イ・新橋駅周辺の位置づけ 以下の上位関連計画の位置づけ及び現況を踏まえ、新橋駅及び虎ノ門駅及び虎ノ門ヒルズ駅周辺を重点整備地区の範囲に位置づけます。 ○鉄道駅の利用状況について 新橋駅はJR、東京メトロ、都営地下鉄、ゆりかもめの4路線の乗り換えが可能であり、港区において利用者数が2番目に多く各路線の利用者数の合計97万人(出典 東京都統計年鑑)が利用しており、重点整備地区の中心となる旅客施設です。 ○生活関連施設の立地状況について 新橋駅周辺は公共施設が少ないですが、重要な医療施設である虎ノ門病院があり、虎ノ門ヒルズ駅周辺では、東京BRTの拠点として、虎ノ門バスターミナルが開業しました。 また、隣接する浜松町駅周辺重点整備地区には、新橋駅に近い北側に子育て施設が立地しており、新橋駅と虎ノ門駅周辺や浜松町駅周辺重点整備地区の生活関連施設との連続性のあるバリアフリーの整備が必要です。 ○今後のまちづくりの動向・バリアフリー化の要望状況 虎ノ門駅周辺では日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅が令和2年6月6日に開業しました。そのため、新橋駅と虎ノ門ヒルズ駅間においては、特に開発によるまちの変化が想定されるため、両駅間のバリアフリーの整備が必要です。 また、新橋駅周辺は商業施設が集積した地域で歩道上には看板等も多く、煩雑な街並みとなっており、港区バリアフリー基本構想推進協議会、同地区部会においても区民委員より重点整備地区への選定の要望があります。 43ページ A品川駅周辺重点整備地区 ア・上位関連計画の位置づけ 港区まちづくりマスタープランにおいて、品川駅及び高輪ゲートウェイ駅周辺では、以下の目標が掲げられています。 ○高輪地区 ・品川駅及びJR新駅周辺における国際的な新拠点の形成 広域的な交通結節拠点となる品川駅及びJR新駅周辺においては、基盤整備と多様な都市機能の集積を誘導し、東京の南の玄関口としてふさわしい世界に開かれた国際的なまちづくりを推進します。 ・地域交通の利便性の向上 公共交通網の充実やバリアフリーの推進等、多様な手段の活用により地域交通の利便性を向上させます。 ・都市計画道路の整備推進 環状第4号線等の都市計画道路の整備を推進するとともに、道路沿道と周辺地域とが一体となったまちづくりを推進します。 ○バリアフリー化のポイント ・品川駅及び高輪ゲートウェイ駅周辺における国際的なまちづくりに対応した基盤整備 ・バリアフリーの推進による地域交通の利便性 ・都市計画道路の整備による歩行者ネットワークの整備 ○芝浦港南地区 ・品川駅及びJR新駅周辺における国際的な新拠点の形成 広域的な交通結節拠点となる品川駅周辺においては、多様な都市機能の集積を図るとともに、駅前及び周辺の交通の円滑化を図り、国内外からの旅行者等の幅広い利用者の利便性を向上させます。 ・快適で移動しやすい交通環境の整備 JR線東西方向などにおいて、道路及び歩行者ネットワークの形成とともに、地域特性を生かした舟運の活性化を図るなど、地域内・地域間交通の利便性を向上させます。 ・水辺空間を生かした魅力的なまちづくり 運河や海等、水辺空間を生かした活気ある魅力的な市街地の形成と観光地としての魅力の向上を図ります。 ○バリアフリー化のポイント ・品川駅を中心とした公共公益施設へのアクセス性の向上 ・JR線東西方向の移動及び舟運の活性化を想定した水辺に向かう道路の歩行者ネットワークの形成 44ページ この頁では、高輪地区と芝浦港南地区の港区マスタープランでの位置づけを示しています。 45ページ また、品川駅周辺では、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020において、これからの日本の成長を牽引する国際交流拠点・品川の将来像として、以下の7つの戦略が設けられています。 ○品川駅周辺地区 ・これからの日本の成長を牽引する国際交流拠点・品川の将来像に向けた7つの戦略 将来像に向けた以下の7つの戦略の内、5.拠点性を高める道路ネットワークの構築、6.活発な都市活動を支える快適な歩行者ネットワークの構築については高輪地区と芝浦港南地区をつなぎ、地区全体のネットワークを形成するバリアフリー化に特に関連した戦略が設けられています。 1.世界から人・企業を集める企業誘致・MICEプロモーション 2.グローバルな活動拠点にふさわしい居住・滞在環境整備 3.世界に誇る活力と潤いのある景観・環境形成 4.広域アクセス性の効果を最大化する駅機能の強化 5.拠点性を高める道路ネットワークの構築 6.活発な都市活動を支える快適な歩行者ネットワークの構築 7.安全・安心な防災都市づくりの推進 ○バリアフリー化のポイント ・広域道路ネットワークを形成する環状第4号線の整備 ・広域交通結節点形成に向けた駅前広場の機能分担 ・品川駅の顔となるシンボル性の高い空間の整備 ・円滑な地区内交通処理のため、開発と連携した地域内道路の整備 ・地区内の東西の流動性を高める品川駅東西自由通路の整備 ・民間開発と連携し、地区全体の回遊性を向上させる歩行者ネットワークの強化 46ページ イ.品川駅周辺の位置づけ 以下の上位関連計画の位置づけ及び現況を踏まえ、品川駅及び高輪ゲートウェイ駅周辺を重点整備地区の範囲に位置づけます。 ○鉄道駅の利用状況について 品川駅は羽田空港からのアクセスや新幹線の停車駅のため、観光客等の利用も非常に多い駅で、港区において利用者数が最も多く各路線の合計の104万人(出典 東京都統計年鑑)が利用しており、重点整備地区の中心となる旅客施設です。 ○生活関連施設の立地状況について 品川駅の周辺には、子育てや高齢者向けの施設、公園等の公共施設が多数立地しており、生活関連施設へのバリアフリーの整備が必要です。 ○今後のまちづくりの動向 高輪ゲートウェイ駅が令和2年3月に開業し、国道15号線の東側にJR品川車両基地跡地の再開発の計画があり、まちなみが変化します。また、品川車両基地や各路線により分断されている東西のネットワーク化が図られていきます。 更に、リニア中央新幹線の品川駅が令和9年に開業の予定、泉岳寺駅における将来需要を踏まえた駅の改良、京急品川駅における連続立体交差事業や駅総合改善事業による駅舎の改良が予定されています。 開発による都市基盤の整備に合わせ、周辺の施設間のバリアフリー化を進めていく必要があります。 47ページ 5の3.重点整備地区の一覧 港区バリアフリー基本構想では、これまでの浜松町駅、赤坂駅、六本木駅、白金高輪駅、田町駅の5つの駅周辺重点整備地区を継承し、また、新たに新橋駅、品川駅の2つの駅周辺を重点整備地区に指定します。 48ページ (1)生活関連施設、生活関連経路選定の考え方 以下の生活関連施設の考え方に基づき、相当数の高齢者、障害者が利用する施設を生活関連施設に位置づけています。また、旅客施設を中心とした各生活関連施設までの経路を生活関連経路として位置づけています。 【生活関連施設選定の考え方】 ○相当数の高齢者、障害者等が日常生活又は社会生活において利用すると考えられる施設 ・旅客施設、鉄道駅、バスターミナル、客船ターミナル ・官公署、区役所、総合支所等 ・福祉施設、高齢者福祉、障害者福祉、子育て支援等を含む児童福祉施設 ・医療施設、診療所を除く、救急病院や一般病院 ・文化施設、図書館、生涯学習センター等 ・その他の公共公益施設、郵便局、区民センター、集会施設、路外駐車場等 ○高齢者、障害者等を含めた区民の健康増進を支援する施設 ・都市公園のうち比較的規模が大きな公園や児童遊園(面積500u以上を基準とする) ・スポーツセンター、健康増進センター、プール等の運動施設 ○特定多数の利用にとどまらない小学校や中学校 ・教室や校庭が一般に開放されている区立の小学校及び中学校 これまでに策定していた浜松町駅周辺重点整備地区、赤坂駅周辺重点整備地区、六本木駅周辺重点整備地区、白金高輪駅周辺重点整備地区、田町駅周辺重点整備地区の5つの重点整備地区内の生活関連施設については、新規施設、移転等により閉館した施設について更新しています。 新たな重点整備地区である新橋駅周辺重点整備地区、品川駅周辺重点整備地区については、生活関連施設選定の考え方に基づき、新たに地区内の生活関連施設、生活関連経路を位置づけています。 今後、港区バリアフリー基本構想策定後においてもバリアフリー化を推進する中で見直しを行い、必要に応じて生活関連施設を選定し、バリアフリーのネットワークを段階的・継続的に充実させていきます。 49ページ (2)浜松町駅周辺重点整備地区 @地勢、生活関連施設・経路等の状況 浜松町駅周辺重点整備地区は港区の北東部に位置し、東側は東京港、中央区、北側は新橋駅周辺重点整備地区に接しています。 国道や都道は南北方向の縦断路線が多く、東西方向は浜松町駅北口前面道路といった主要道路を含めた区道により構成されています。 第一京浜や日比谷通り等の国道や都道、主要な区道については、大門通りや竹芝通りの南側で電線類地中化整備や歩道拡幅ほか各種交通安全対策が実施されるなど、比較的整備が進んでいますが、生活関連経路の区道の中には、歩道設置が困難な区間や歩道の幅員が狭小な区間も含まれています。 竹芝地区にダイバーシティを体験できる文化施設ダイアログミュージアム対話の森が設置され、多くの高齢者、障害者等が勤務しています。 A公共交通の状況 浜松町駅周辺重点整備地区内には、モノレール及び竹芝桟橋や浜松町駅、大門駅、御成門駅、芝公園駅、竹芝駅の鉄軌道駅が存在しており、他の地区に比べて陸海空の交通結節点としての区の中心的位置づけにあります。浜松町駅においては、モノレールとの連絡がされているものの、一部バスの停留所や道路との連続性の整備が不十分です。 港区のコミュニティバスちぃばすは、芝ルートの新橋駅〜みなとパーク芝浦間、プラザ神明間、麻布東ルートの港区役所〜麻布地区総合支所〜六本木ヒルズ間で運行されています。 都営バスは、浜松町駅、大門駅及び御成門駅周辺及び芝公園駅周辺で3系統がそれぞれ新橋、品川、渋谷方面間で運行されています。 B通学路等の交通安全に関する指定状況 浜松町駅周辺の大部分は、御成門小学校の通学区域内となっており、南側の一部では芝小学校の通学区域も含まれています。 通学路は、第一京浜や日比谷通り等の幹線道路のほか、歩道が設置されている区道を中心に指定されていますが、芝小学校の一部の通学路では、歩道のない区道も含まれています。 50ページ Cバリアフリー化の方向性 浜松町駅周辺重点整備地区のバリアフリー化に関する課題解決に向けた整備の方向性を以下に示します。 1.バリアフリー未整備の駅周辺交通結節機能の強化 ○現状 JR浜松町駅では、モノレール浜松町駅との乗り換え、芝浦方面へ連絡する歩行者デッキがありますが、南口のバスの停留所や道路へのバリアフリー化が不十分など、バリアフリー未整備の駅周辺の交通結節機能の強化が必要です。 ○取組 開発事業者、旅客施設やバスターミナル等の交通事業者の協力を得ながら計画的にバリアフリー化を検討します。 2.歩道未整備区間の歩行空間の確保 ○現状 南北方向の幹線道路が整備されており、日常的な移動に使われている区道についても、おおむね歩道のバリアフリー化が整備されていますが、歩道が狭いあるいは歩道が無く設置が難しい道路も存在しています。 ○取組 沿道関係者の協力も得ながらハード・ソフト両面での計画的なバリアフリー化を検討します。 3.ユニバーサルデザインの考え方に基づく案内サインの整備。 ○現状 浜松町駅周辺は、陸海空の交通結節点であるだけでなく、ビジネスタウンの玄関口でもあり、周辺には増上寺や東京タワー等の観光資源が点在するため、地元の地理や道に不案内な観光客等の来街者も多く、有効な情報提供が必要な地区です。 ○取組 観光客や外国人等をはじめ、誰にでもわかりやすい案内サイン等の整備の充実を図ります。 4.高齢者、障害者等が活動する施設への経路のバリアフリー化 ○現状 竹芝地区に高齢者、障害者等が活動する文化施設ダイアログミュージアム対話の森が設置され、施設までの経路のバリアフリー化が求められています。 ○取組 施設までの経路に対して視覚障害者誘導用ブロックの整備、音響式信号機やエスコートゾーン等の整備を推進します。 51ページ この頁では、浜松町駅周辺重点整備地区を示しています。 52ページ この頁では、浜松町駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 53ページ この頁では、浜松町駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 54ページ この頁では、浜松町駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 55ページ この頁では、浜松町駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 56ページ (3)赤坂駅周辺重点整備地区 @地勢、生活関連施設・経路等の状況 赤坂駅周辺重点整備地区は港区の北部に位置し、北東側は千代田区、北側は赤坂御所、南側は六本木駅周辺重点整備地区、南東側は新橋駅周辺重点整備地区に接しています。 赤坂駅周辺重点整備地区は起伏が激しく、多くの坂が存在します。 青山通りや赤坂通り等の国道や都道については、電線類地中化整備や歩道拡幅ほか各種交通安全対策が実施されるなど、比較的整備が進んでいますが、区道については、歩道設置が困難な区間や歩道の幅員が狭小な区間も含まれています。 A公共交通の状況 赤坂駅周辺重点整備地区内には、赤坂駅、赤坂見附駅、溜池山王駅、青山一丁目駅の鉄道駅が存在しており、赤坂駅を除く地下鉄の路線は地区の外側に集中しています。 港区のコミュニティバスちぃばすは、赤坂ルート、青山ルートが運行されています。 都営バスは、六本木通りで渋谷駅〜新橋駅間が高頻度で往復運行されています。 B通学路等の交通安全に関する指定状況 赤坂駅周辺重点整備地区の大部分は、赤坂小学校の通学区域内となっています。将来的には設置予定の小中一貫教育校の通学路になる見込みです。 通学路は、青山通りや赤坂通り等の幹線道路のほか、歩道が設置されている区道を中心に指定されていますが、一部では歩道のない区道も含まれています。 57ページ Cバリアフリー化の方向性 赤坂駅周辺重点整備地区のバリアフリー化に関する課題解決に向けた整備の方向性を以下に示します。 1.数多い坂道へのバリアフリー対策。 ○現状 起伏の激しい地域であり、急な坂道が多く存在しています。 ○取組 休憩施設、手すり等の坂道の緩和対策を実施します。また、地域交通サービス等と連携した坂道の移動の支援をします。 2.歩道未整備区間のバリアフリー歩行空間の確保。 ○現状 南北方向に幹線道路である青山通り、赤坂通り、六本木通りが整備されていますが、日常的な移動に使われている区道は、歩道が狭い区間や歩道設置が困難な区間も多く存在します。また、幹線道路を中心に路線バス、コミュニティバスが運行されていますが、坂道のある区間のため運行が困難な状況があります。また、児童の通学路にも指定されていますが、一部歩道のない区間もあります。そのため、特に区道における安全対策を高める必要があります。 ○取組 沿道関係者の協力を得ながらハード・ソフト両面での計画的なバリアフリー化を検討します。 58ページ この頁では、赤坂駅周辺重点整備地区を示しています。 59ページ この頁では、赤坂駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 60ページ この頁では、赤坂駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 61ページ この頁では、赤坂駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 62ページ (4)六本木駅周辺重点整備地区 @地勢、生活関連施設・経路等の状況 六本木駅周辺重点整備地区は港区の北部に位置する有数の繁華街で、北側は赤坂駅周辺地区に接しています。 六本木駅周辺重点整備地区は起伏が激しく、六本木駅、麻布十番駅、六本木一丁目駅に囲まれるエリアでは、多くの坂が存在します。 六本木通り等の都道については、必要な歩道幅員もあり、比較的整備が進んでいますが、地区内には坂道が障害となる区間も多く、都道・区道とも歩道の幅員が狭小な区間も存在します。 A公共交通の状況 六本木駅周辺重点整備地区内には、六本木駅、麻布十番駅、六本木一丁目駅の鉄道駅が存在しており、国際的な事業者も多く、区内においても多様な利用者が多い駅です。 港区のコミュニティバスちぃばすは、六本木ヒルズを起点として、田町ルート、赤坂ルート・青山ルート・麻布東及び麻布西ルートの多くの路線が運行されています。一方で慢性的な交通渋滞が発生している地域でもあります。 都営バスは、六本木駅や六本木ヒルズを経由して、渋谷駅や新橋駅、品川駅等を結ぶ路線で多くの本数が運行されています。 B通学路等の交通安全に関する指定状況 六本木駅及び六本木一丁目駅周辺は、麻布小学校の通学区域内となっており、その南側となる麻布十番駅周辺は、南山小学校の通学区域となっています。 通学路は、六本木通りや外苑東通り、環状第3号線等の幹線道路のほか、歩道が設置されている区道を中心に指定されています。 63ページ Cバリアフリー化の方向性 六本木駅周辺重点整備地区のバリアフリー化に関する課題解決に向けた整備の方向性を以下に示します。 1.数多い坂道へのバリアフリー対策 ○現状 起伏の激しい地域であり、急な坂道が多く存在しています。 ○取組 休憩施設、手すり、手助け標識等の坂道独自の緩和対策を実施します。また、地域交通サービス等と連携した坂道の移動の支援策を検討します。 2.ユニバーサルデザインの考え方に基づく案内サインの整備 ○現状 六本木ヒルズ、東京ミッドタウン等の大規模開発が進み、国際色も豊かで、多くの来街者が訪れる地区であることから、誰にでもわかりやすく有効な情報提供が必要な地区です。 ○取組 来街者も含めた、誰にでもわかりやすい案内サイン等の整備を充実させます。 3.再開発や街路整備との連携 ○現状 六本木駅、麻布十番駅、六本木一丁目駅を結ぶ幹線道路が整備されていますが日常的な移動に使われている区道については、歩道が狭い区間も存在しています。 ○取組 開発事業者、鉄道事業者、街路事業者との協議や協力を得ながら地区内の連続的なバリアフリー化を推進します。 64ページ この頁では、六本木駅周辺重点整備地区を示しています。 65ページ この頁では、六本木駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 66ページ この頁では、六本木駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 67ページ (5)白金高輪駅周辺重点整備地区 @地勢、生活関連施設・経路等の状況 白金高輪駅周辺重点整備地区は港区の南西部に位置し、北西側は麻布地区総合支所管内に、北東側で田町駅周辺重点整備地区、南東側は品川駅周辺重点整備地区に接しています。 白金高輪駅周辺重点整備地区は、高輪台地に位置しており、土地の高低差があるため、伊皿子坂、魚籃坂、天神坂、聖坂等の長い急坂が存在します。 桜田通りや第一京浜等の国道や主要な都道については、整備が進んでいますが、生活関連経路の区道については、歩道設置が困難な区間や歩道の幅員が狭小な区間が多く含まれています。 地区内には、福祉関係施設や高齢者集合住宅が多く存在しています。 港区に隣接する渋谷区内の東京都立広尾病院への通院を目的とした、区民の高齢者や障害者の移動が多い状況にあります。 A公共交通の状況 白金高輪駅周辺重点整備地区内には、白金高輪駅と泉岳寺駅の鉄道駅が存在しており、白金高輪駅は高輪地区総合支所のある高輪コミュニティーぷらざと直結しています。 港区のコミュニティバスちぃばすは、高輪ルートが品川駅〜高輪地区総合支所〜三田駅間で運行されており、利用者が増加している路線です。 都営バス等の路線バスは、桜田通りを経由して、東京駅〜目黒駅や品川駅〜新宿駅、渋谷駅〜田町駅等を結ぶ路線で多くのバスが運行されています。 B通学路等の交通安全に関する指定状況 白金高輪駅の西側は、主に白金の丘学園の通学区域内となっており、白金高輪駅の東側から三田方面は主に御田小学校の通学区域となっています。また、駅南側の都営高輪アパートを含む高台の地域は、高輪台小学校の通学区域となっています。 通学路は、桜田通りや第一京浜等の幹線道路のほか、歩道が設置されている区道を中心に指定されていますが、他の地区に比べて歩道のない区道も多く含まれています。 白金高輪駅の北側は、各種交通安全対策工事が実施されています。 68ページ Cバリアフリー化の方向性 白金高輪駅周辺重点整備地区のバリアフリー化に関する課題解決に向けた整備の方向性を以下に示します。 1.坂道へのバリアフリー対策 ○現状 起伏の激しい地域であり、伊皿子坂、魚籃坂、天神坂、聖坂等の急坂が存在しています。 ○取組 開発等とあわせて休憩施設、手すり、手助け標識等の坂道独自の緩和対策を充実します。また、地域交通サービス等と連携した坂道の移動の支援策を検討します。 2.歩道未整備区間のバリアフリー歩行空間の確保 ○現状 南北方向の桜田通りや第一京浜は整備が進んでいますが、歩道が狭いあるいは歩道が無く設置が難しい道路も存在しています。 ○取組 沿道関係者の協力も得ながらハード・ソフト両面での計画的なバリアフリー化を検討します。 3.地区内の歩行環境・交通安全に対する対策 ○現状 福祉関連施設や高齢者集合住宅が多い白金地域に歩道設置が困難な区間や歩道の幅員が狭小な区間が多く存在しています。 ○取組 周辺重点整備地区内の区道は通学路にも多く指定されており、幅員が狭く、歩道の無い区間もあるため、交通安全対策をより高めていきます。また、古川沿いの再開発等、周辺開発と連携した歩行空間を創出します。 4.天現寺橋交差点のバリアフリー化の推進 ○現状 昭和45年に設置された横断歩道橋は、当時のままでエレベーターの設置、通路の拡幅などのバリアフリー化がなされていないことから、区民から平成14年、18年、22年、令和2年とバリアフリー化の要望書が提出されている状況にあります。 ○取組 横断歩道の設置や横断歩道橋へのエレベーターの設置等によるバリアフリー化について関係機関と連携し、推進していきます。 69ページ この頁では、白金高輪駅周辺重点整備地区を示しています。 70ページ この頁では、白金高輪駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 71ページ この頁では、白金高輪駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 72ページ この頁では、白金高輪駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 73ページ この頁では、白金高輪駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 74ページ (6)田町駅周辺重点整備地区 @地勢、生活関連施設・経路等の状況 田町駅周辺重点整備地区は港区の南東部に位置し、北側は芝地区総合支所管内に一部含まれ、西側は白金高輪駅周辺重点整備地区、東側は東京港に接しています。 田町駅周辺重点整備地区は、平坦な地形で地区内に縦横に運河が存在しています。 第一京浜や旧海岸通り、日比谷通り等の国道や都道については整備が進んでおり、区道についても田町駅西口の電線類地中化・道路整備による歩行空間の創出、放置自転車等の対策が進められています。 みなとパーク芝浦の整備や駅前再開発により、地域の新たな拠点として整備されました。 A公共交通の状況 田町駅周辺重点整備地区内には、田町駅と三田駅の鉄道駅が存在しており、東西自由通路と歩行者デッキのバリアフリー化、また、時間に制約があるものの民間の協力を得てエレベーターでのバリアフリー化がされています。 港区のコミュニティバスちぃばすは、田町ルートが田町駅東口〜田町駅西口〜六本木ヒルズ間、芝ルートがみなとパーク芝浦〜田町駅西口〜新橋駅間、芝浦港南ルートが田町駅東口〜品川駅港南口間と3ルートが運行されています。 都営バスは、JR線東側では主に田町駅東口を発着して品川駅を結ぶ路線が運行されており、JR線西側では、渋谷駅及び五反田駅を結ぶ路線が運行されています。 田町駅から台場地区間をシャトルで結ぶお台場レインボーバスが運行されています。 B通学路等の交通安全に関する指定状況 田町駅の東口の海側の地区は、芝浦小学校の通学区域内となっており、田町駅の西口の三田駅側の地区は御田小学校と芝小学校の通学区域となっています。 通学路は、旧海岸通り等の幹線道路のほか、歩道が設置されている区道を中心に指定されています。 田町駅の東口の海側の一部の地区を除き、ほとんどの地区が、電線類地中化や歩車共存道路の整備が実施されています。 75ページ Cバリアフリー化の方向性 田町駅周辺重点整備地区のバリアフリー化に関する課題解決に向けた整備の方向性を以下に示します。 1.利用しやすい道路や公園の整備 ○現状 みなとパーク芝浦の整備や駅前再開発により、地域の新たな拠点が整備され、周辺施設の利便性は向上しているため、施設に至る経路における利便性の向上を図る必要があります。 ○取組 誰もが快適に利用できる道路や公園の公共施設づくりをめざし、視覚障害者誘導用ブロックの連続化やベンチの設置を行うとともに、公園の水飲み・手洗場を高齢者、障害者等が利用しやすいように改善を進めます。 2.開発計画等と一体となったバリアフリー対策 ○現状 田町駅と三田駅は相互の乗り換え時の円滑化を関係機関と図っていく必要があります。 ○取組 田町駅東西のまちづくりに伴う大規模再開発、電線類地中化整備等と連携して歩行空間の創出と鉄道駅間相互のバリアフリー空間を創出していきます。 76ページ この頁では、田町駅周辺重点整備地区を示しています。 77ページ この頁では、田町駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 78ページ この頁では、田町駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 79ページ この頁では、田町駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 80ページ (7)新橋駅周辺重点整備地区 @地勢、生活関連施設・経路等の状況 新橋駅周辺重点整備地区は港区の北東部に位置し、東側は東京港、北側は千代田区、南側は浜松町駅周辺重点整備地区に接しています。 国道や都道は南北方向の縦断路線が多く、東西方向は新虎通りや外堀通りといった主要道路を含めた区道により構成されています。 A公共交通の状況 新橋駅周辺重点整備地区内には、新橋駅、内幸町駅、虎ノ門駅、虎ノ門ヒルズ駅の鉄軌道駅の他、ゆりかもめや虎ノ門バスターミナルが存在しており、お台場への交通結節点となっています。虎ノ門ヒルズ駅が令和2年6月に開業し、新橋駅においては、バリアフリー化や駅の利便性の向上のための改修工事の整備が進められています。 港区のコミュニティバスちぃばすは、芝ルートの新橋駅〜虎ノ門二丁目〜みなとパーク芝浦間で運行されています。 都営バスは、新橋駅から渋谷駅や目黒駅、スカイツリー駅、豊洲市場等を結ぶ路線で多くの本数が運行されています。 また、新橋駅〜渋谷駅間で深夜バスが運行されています。 B通学路等の交通安全に関する指定状況。 新橋駅周辺重点整備地区内の各鉄軌道駅周辺は、御成門小学校の通学区域内となっています。 通学路は、第一京浜や日比谷通り等の幹線道路のほか、歩道が設置されている区道を中心に指定されています。 81ページ Cバリアフリー化の方向性。 新橋駅周辺重点整備地区のバリアフリー化に関する課題解決に向けた整備の方向性を以下に示します。 1.安全にわたることができる音響式信号機の設置 ○現状 新橋駅は利用者数が区内でも特に多い駅ですが、新橋駅周辺には音響式信号機が少ないため、音響式信号機の設置を検討する必要があります。 ○取組 病院や福祉施設等に向かう経路において、所管の警察署と連携し、協力しながら音響式信号機の設置の促進を図ります 2.周辺の開発の動向にあわせたバリアフリー化の推進 ○現状 虎ノ門ヒルズ駅の開業により、周辺地域の開発が進むことが想定されます。新虎通りや外堀通りといった主要道路ではバリアフリー化が進んでいますが、歩道の狭い区道のバリアフリー化が必要となっています。 ○取組 新たに生活関連経路として位置づけた区道のバリアフリー化を推進するとともに、周辺開発と連携した歩行空間を創出します。 3.地区内の歩行環境・交通安全に対する対策 ○現状 新橋駅周辺では歩道上の放置自転車や看板の設置が多くあり、歩道の通行を阻害しています。 ○取組 新橋・虎ノ門地区のまちづくりと連携して、放置自転車対策や路上の置き看板の撤去を進めます。 82ページ この頁では、新橋駅周辺重点整備地区を示しています。 83ページ この頁では、新橋駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 84ページ この頁では、新橋駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 85ページ (8)品川駅周辺重点整備地区 @地勢、生活関連施設・経路等の状況 品川駅周辺重点整備地区は港区の南部に位置し、北東側は田町駅周辺重点整備地区、北西側は白金高輪駅周辺重点整備地区、南側は品川区に接しています。 品川駅周辺重点整備地区の品川駅の高輪口側は高輪台地に位置しており、土地の高低差があるため、桂坂や柘榴坂等の長い急坂が存在します。また、放置自転車対策が進められています。品川駅より港南口側は平坦な地形で南北に運河が存在しています。 桜田通りや第一京浜等の国道や海岸通り等の主要な都道については、整備が進んでおり、品川駅より港南口側では電線類地中化が実施された歩道が整備されています。一方で、品川駅の高輪口側の生活関連経路の区道については、一部、歩道設置が困難な区間や歩道の幅員が狭小な区間が存在しています。 A公共交通の状況 品川駅周辺重点整備地区内には、品川駅と高輪ゲートウェイ駅、高輪台駅の鉄道駅が存在しています。品川車両基地により、東西で分断されていますが、令和2年3月の高輪ゲートウェイ駅の開業に伴う駅周辺の開発により道路や歩行空間の新たなネットワークの整備が進められています。 港区のコミュニティバスちぃばすは、高輪ルートが田町駅西口〜品川駅高輪口〜芝浦中央公園入口間、芝浦港南ルートが田町駅東口〜品川駅港南口間で運行されています。 都営バスは、品川駅から田町駅や五反田駅、目黒駅、天王洲アイル駅、六本木ヒルズ、大井競馬場前、新宿駅西口等、区内外の多様な地域を結ぶ路線で多くの本数が運行されています。 また、品川駅〜八潮パークタウン間で深夜バスが運行されています。 品川駅から台場地区間をシャトルで結ぶお台場レインボーバスが運行されています。 B通学路等の交通安全に関する指定状況 品川駅の港南口側の芝浦港南地区総合支所管内の地区は、港南小学校の通学区域内となっており、品川駅の高輪口側の高輪地区総合支所管内の地区は高輪台小学校の通学区域となっています。 通学路は、旧海岸通り等の幹線道路のほか、歩道が設置されている区道を中心に指定されています。 品川駅の港南口側の多くの歩道は、電線類地中化の整備が実施されています。 86ページ Cバリアフリー化の方向性 品川駅周辺重点整備地区のバリアフリー化に関する課題解決に向けた整備の方向性を以下に示します。 1.数多い坂道へのバリアフリー対策 ○現状 品川駅の高輪口側は、起伏の激しい地域であり、急な坂道が多く存在しています。 ○取組 休憩施設、手すり等の坂道の緩和対策を実施します。また、地域交通サービス等と連携した坂道の移動を支援します。 2.鉄道路線を挟んだ東西の移動手段の整備を推進 ○現状 品川車両基地により東西方向の移動の困難性が指摘されていますが、高輪ゲートウェイ駅の開業に伴い、新たな道路整備や周辺地域の開発が進められています。 ○取組 新たに生活関連経路として位置づけた区道のバリアフリー化を推進するとともに、周辺開発と連携した歩行空間を創出します。また、高齢者・障害者等の移動の利便性について、新たな交通サービスを地域や総合支所、交通事業者と協働し、検討していきます。 3.親水性を高める水辺沿いのバリアフリー化の向上 ○現状 品川駅の港南口側は、生活関連経路において、バリアフリーの整備が進んでいる地域ですが、運河沿い等では、幅員が狭い歩道等があります。 ○取組 運河沿いの歩道のバリアフリー化を推進するとともに、誰もが水辺にアクセスのしやすい遊歩道を整備し、親水性を高めます。 87ページ この頁では、品川駅周辺重点整備地区を示しています。 88ページ この頁では、品川駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 89ページ この頁では、品川駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 90ページ この頁では、品川駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。 91ページ この頁では、品川駅周辺重点整備地区の生活関連施設、生活関連経路の一覧を示しています。