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日本は世界有数の地震国
「関東大震災 写真集~東京駅前の焼け跡、日本橋方面」(気象庁ホームページより)
世界有数の地震国である日本は、昔から地震により多くの被害を受けてきました。令和5年(2023年)は、大正12年(1923年)に発生した関東大震災から、100年の節目に当たります。大正12年9月1日11時58分に、相模湾北西部を震源とするマグニチュード7.9と推定される関東大地震が発生しました。この地震により、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県で震度6を観測し、10万棟を超える家屋を倒漬させました。また、多くの火災が発生し、大規模な延焼火災に拡大しました。関東大震災の発生日である9月1日が「防災の日」と定められているように、災害対策の出発点となっています。
近年では、阪神、淡路大震災や戦後最大の被害となる東日本大震災が発生しました。また、平成28年4月14日と16日、熊本県地方で震度7を記録する地震が起きました。そして、平成30年9月6日には、北海道胆振東部地震が発生し震度7を観測。この地震では道内全域が停電する「ブラックアウト」が発生しました。右図に示すように、国内では震度4以上の地震が毎年数多く発生しています。
地震の揺れと想定される被害
震度0
- 人は揺れを感じない。
震度1
- 屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
震度2
- 屋内で静かにしている人の大半が揺れを感じる。
- つり下がった電灯などがわずかに揺れる。
震度3
- 屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる。
- 棚にある食器類が音を立てることがある。
- 電線が少し揺れる。
震度4
- 歩いている人のほとんどが揺れを感じる。
- つり下げてある物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。
- 車を運転していて、揺れに気づく人がいる。
震度5弱
- 棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。
- まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。
- 電柱が揺れているのがわかる。
震度5強
- 物につかまらないと歩くことが難しい。
- 固定していない家具が倒れることがある。
- 自動車の運転が困難になる。
震度6弱
- 立っていることが困難になる。
- 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
- 耐震性の低い木造住宅では、倒壊するものもある。
震度6強
- はわないと動くことができない。
- 固定していない家具のほとんどが移動、倒れるものが多くなる。
- 耐震性の高い木造住宅でも、壁などにひび割れ、亀裂がみられることがある。
震度7
- 揺れにほんろうされる。
- ほとんどの家具が移動し、飛ぶものもある。
- 耐震性の高い木造住宅でも、まれに傾くことがある。
地震が起きたらどうするか?
大きな地震が発生したら、冷静に対応するのは難しいもの。しかし、一瞬の判断が生死を分けることもあります。地震が起きても「あわてず、落ち着いて」行動するために、以下の行動パターンを覚えておきましょう。
地震発生
落ち着いて、自分の身を守る
机やテーブルがあれば、その下へもぐる。
家具などの転倒、落下の少ないスペースに逃げる。
余裕があれば火の始末
コンロの火を消し、ガスの元栓を閉める。
1分から2分
火元を確認、出火していたら初期消火
家族の安全を確認
3分
靴をはきガラスの破片などから足を守る
非常持出品を用意する
ガス漏れ、漏電に注意
津波、山、がけ崩れの危険が予想される地域はすぐ避難
5分
隣近所の安全を確認
一人暮らし高齢者など要配慮者がいる世帯には積極的に声をかけて安否を確認する。火が出ていたら大声で知らせ、協力して消火をする。
余震に注意
ラジオなどで情報を確認
5分から10分
電話はなるべく使わない
家屋の倒壊などの危険があれば避難する
ブロック塀やガラスに注意。車は使用しない。
10分から数時間
出火防止対策
ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを切る。
消火、救出活動
隣近所で協力して消火や救出を。あわせて消防署等へ通報する。
地震発生から3日くらい
生活必需品は備蓄でまかなう
災害発生から3日間は、被災地外からの応援は期待しない。
災害情報、被害情報の収集
市区町村の広報に注意する。
壊れた家には入らない
避難生活では
自主防災組織を中心に行動を
集団生活のルールを守る
助け合いの心を
高層住宅にお住まいの方
高層住宅にお住まいの方は下記のリンクをご確認ください。