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デパートのユニバーサルデザインのコーナーで、電子レンジで暖めるジェル状のカイロを見つけ、買ってみました。使ってみて良かったので、更に買い足して母にプレゼントしました。その日から母は毎晩使っていたそうです。
3週間後、寝て1時間後位にカイロの袋が破れ、ジェルが袋の外に流れ出して、更に専用のカバーの外に出てしまい、母の足に絡みつき、ヤケドをしてしまいました。
デパートに申し出たら、苦情品を捨ててしまっていることと、使い方が悪かったのではないかと受け取られたらしく、誠意ある対応ではありませんでした。
誰が使っても安全という製品とは思われず、このままでは納得いきません。
苦情品は捨ててしまっていたので、相談者が使っていたカイロをセンターに持参してもらいました。プラスチックの袋の中に固めのジェル状のものが入っていて、フェルトの専用カバーがついていました。冷凍庫で冷やしても使える商品です。
このような商品は電子レンジで再加熱をすると、膨張しすぎることが考えられます。表示が読みにくく、使用上の注意点が分かりにくい書き方がされていました。
デパートとメーカーの人にセンターに来てもらい、表示の改善と、内袋が万一破けても中身が流れ出さない二重構造などの安全対策を講じて欲しいと要望しました。
メーカーが東京都消費生活総合センターの技術支援課に相談して、この商品は販売も製造も中止することになりました。デパート側から相談者に対応の悪さについての謝罪があり、見舞金が渡されました。
電子レンジで食品以外のものを加熱する事に対してどこの家電メーカーも難色を示しています。
しかし、簡単に加熱できる便利さを応用した新しいタイプの商品が登場しています。商品としての歴史が浅いため、改善の余地が大きいものもあるようです。
他社メーカーの同じようなカイロでは、すでに二重構造になっている商品を売り出してしまいました。メーカーはアイデア以上に、安全性への配慮と分かりやすい表示をより一層心がけて欲しいものです。
消費者も商品の注意表示をしっかりと読むようにしましょう。
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所属課室:産業・地域振興支援部産業振興課消費者センター
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