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更新日:2019年7月23日

都市のフードデザート(食の砂漠問題)(講師感想)

6月12日(水曜)2時限 浅川達人

 「買い物難民」という社会問題の出現が初めて指摘されたのは、2008年のことであった。その後、経済産業省、農林水産省などが「買い物弱者」という用語を用いてこの社会問題が日本全体でどの程度生じているかを推計し、経済産業省は約600万人と、農林水産省は約380万人と報じた。これらの推計は、問題の深刻度を社会にアピールするためには効果的であったものの、(1)問題を食料品へのアクセスだけに絞ってしまった点、(2)問題を抱えた住民がどこに暮らしているかを示していない点が、この問題を解決するためには不十分であった。

 そこで登場したのが「フードデザート(食の砂漠:FDs)問題」という概念である。FDs問題とは、社会的排除の一部であり、社会的弱者が集住し、食料品アクセスとソーシャル・キャピタルのいずれかあるいは双方が低下したエリアとそのエリアで生じている問題を示している。今回の講義では、食料品充足度調査の結果とアンケート調査の結果から、この問題が港区白金・白金台においても生じていることを指摘した。また、茨城県にあるNPO法人くらし協同館なかよしの活動事例を紹介し、効果が上がっている点と抱えている課題について説明した。

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