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07.古川が「今の姿になるまで」をくわしく調べよう
地球があたたかくなり氷河がとけ海面が上昇(海進)、港区はもちろん、関東平野もほとんどが海の底だった。
地球が寒く海面が下がり(海退)、港区が陸地となる。陸地に雨がふり、集まって流れをつくり、まわりの土地をけずり始めた(侵食作用)。やがて、水の流れは陸地をたどり海にそそぎ、「古川」が誕生した。
古川沿いには、長い間の浸食作用などで深い谷がつくられた。地球があたたまり。谷には海水が逆流した。
縄文時代には、川岸に沿って人々が住み始めた。貝殻をまとめて捨てた跡が、新坂と薬園坂の間の本村町貝塚に残っている。
江戸や明治時代には、川幅が30mをこえ荷物を運ぶ舟も往き来した。
昭和時代になると、生活排水などで水質が悪化、40年頃は古川の上に首都高速道路が造られたりして、人と古川とのかかわりがうすれた。
今は水質も改善し、コイが泳ぐ姿が見られるようになった。