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地いきでぼうさいに取りくむ
じしゅぼうさいそしきにさんかする
東日本大しんさいのような、大きなさいがいが起きて、国や区のぼうさいきかんだけではたいおうしきれなくなったときに、力をはっきするのが「じしゅぼうさいそしき」です。
じしゅぼうさいそしきとは、ちいきの人たちによるぼうさいのためのそしきです。
阪神、淡路大しんさいのとき、がれきの中からたすけられた人の7わりは「家族や近所の人」によってたすけられたというちょうさもあります。
このような住民どうしのささえあいは、さいがいが起きた後のひなん生活が長くなるばあいにも、むずかしいことをのりこえる大きな力になります。
「自分たちのまちは自分たちでまもる」という気もちでじしゅぼうさいそしきにすすんでさんかし、さいがいに強いまちづくりを目ざしましょう。
ふだんのかつどう
さいがいに強いまちづくりをじつげんするため、ぼうさいにかんするいろいろなかつどうを行います。
ぼうさいちしきのふきゅう
ぼうさいたいさくでは、住民一人ひとりがぼうさいにかんしんを持ち、さいがいにそなえる気もちを高めることが大切です。ちいきに、ぼうさいちしきをひろめるため、みんながあつまれるようなイベントなどをひらきます。
かつどうのれい
- ぼうさい新聞のはっこう
- ちいきのぼうさいマップのさくせい
- ぼうさいこうえん会、映画じょうえい会のかいさい
- ちいきのおまつりやうんどう会にくみこんだぼうさいイベントのじっし
- ぼうさいキャンプのじっし
ちいきのぼうさいかんきょうのかくにん
ぼうさいのきほんは自分の住むまちを知ることです。ちいきの中のきけんなばしょや、ぼうさい上のもんだいてんを見つけて、じゅうようどをきめてなおします。
てんけんポイント
- かく家庭のぼうかようひんのじょうきょう
- いほうちゅうしゃや、ほうちじてんしゃのじょうきょう
- ブロックべいや石のかべ、かんばん、自動はんばいきなどたおれやすいもののじょうきょう
- がけ、コンクリートのかべ、ていぼうなどのじょうきょう
ぼうさいしきざいのせいび
ぼうさいしきざいは、さいがいが起きたときに使います。ちいきのじょうきょうにあわせてひつようなしきざいをじゅんびし、ふだんから使い方を学びます。
主なしきざい
- ヘルメット
- しょうかき、かはんポンプ
- たんか、ロープ
- きゅうきゅういやくひん
- メガホン
- かいちゅうでんとう、強力ライト
- テント
- ハンマー、バール、おの、スコップ、電動のこぎりなどのこうぐ
- はしご
- 自家はつでんそうち
ぼうさいくんれんのじっし
ぼうさいくんれんは、いざというときに正しいたいおうができるためにひつようです。多くのちいきの人にさんかをよびかけ、ちいきのみんなで、ていきてきに行います。
ぼうさいくんれんのしゅるい
- しょきしょうかくんれん
- ひなんゆうどうくんれん
- きゅうしゅつ、きゅうごくんれん
- きゅうしょく、きゅうすいくんれん
- じょうほうしゅうしゅう、でんたつくんれん
さいがいが起きたときのかつどう
じしんが起きたとき、じしゅぼうさいそしきはすぐにおうきゅうかつどうをはじめます。時間がたつにつれてのかつどうのれいは次のとおりです。
じょうほうのしゅうしゅう、でんたつ
国や区のぼうさいきかんとれんらくをとりあい、さいがいにかんする正しいじょうほうを住民につたえます。
また、ちいきのひがいじょうきょうなどを、まとめてぼうさいきかんにほうこくします。
きゅうしゅつかつどう
けがをした人やたおれた家の下じきになった人などをたすけます。きけんがあるため、二じさいがいに十分ちゅういしながら作業を行います。
しょきしょうかかつどう
火が出ないようにしたり、火が小さいうちにけしたりします。きけんな火事のばしょから住民をひなんさせます。
ただし、住民のしょうかかつどうは、しょうぼうたいが来るまでの間、火事が大きくならないようにするのがもくてきです。けっして無理をしてはいけません。
いりょうきゅうごかつどう
大きなさいがいのときにはたくさんのけが人が出るため、すぐにいしゃにちりょうしてもらうのはむずかしいです。きゅうごしょに運んで、きゅうごはんのメンバーがおうきゅうてあてをします。
ひなんゆうどう
住民をひなん場所などのあんぜんなばしょにゆうどうします。
ひなんけいろは、さいがいのじょうきょうによってかわるので、ぼうさいきかんなどからの正しいじょうほうをもとにして、あんぜんにゆうどうします。
きゅうしょく、きゅうすいかつどう
食べものや水、ひなんにひつようなものなどをひがいをうけた人にわけます。ひつようなときに、たきだしなどのきゅうしょく、きゅうすいかつどうをします。