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2016年10月21日(金曜日)から23日(日曜日)に、六本木アートナイト2016が開催されました。 今年のテーマは「六本木、アートのプレイグラウンド~回る、走る、やってみる。~」。 メインプログラムのアーティストには、国内外で幅広い活動を展開し高い評価を受け注目を浴びている名和晃平氏が起用され、希少植物を追って世界中を飛び回るプラント・ハンター西畠清順、バルーン(風船)の既成概念をさらりと覆す大胆な発想でファッション業界からも高い評価を得ているバルーン・ユニット デイジーバルーンとタッグを組んで、“六本木の「森」で迎える、文化の夜明け”をコンセプトに作品が展開されました。 また、今年のテーマを表現したメインビジュアルは、グラフィックやモーショングラフィックを中心に、多様な領域で活動するgroovisions(グルービジョンズ)がデザインし、「六本木アートナイト2016」のアイコンとして展開されました。 今年から港区は主催者として参画しています。昨年までは一夜限りのイベントでしたが、今年は3日間の開催となり、昼の時間帯も多様なプログラムで賑わいました。 |
六本木アートナイトとは
生活の中でアートを楽しむというライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に、一夜限りのアートの饗宴として2009年よりスタートしました。今年は「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」に合わせ、開催の季節を春から秋に移し、さらに日程も1日延長した3日間で開催します。様々な施設が集積する六本木の街に、アート作品のみならず、デザイン、音楽、映像、演劇、舞踊などを含む多様な作品を点在させ、非日常的な体験を作り出す本イベントは、東京を代表するアートの祭典として年々発展
六本木アートナイト2016開催テーマ
「六本木、アートのプレイグラウンド~回る、走る、やってみる。~」
私たちは子どもの頃、公園や空き地、道路の片隅など、どこでも面白そうな所を見つけ、そこを自分たちだけのプレイグラウンド(遊び場)にして友達と遊びまわりました。泥だらけになり、時には傷を作ったりしながら、夢中になり、時間を忘れて走り回ったものです。そこは、未知の物・人との出会いの場でもあったのです。
今回のアートナイトでは、アートの周りに、多様な人が集い、参加し、日常で忘れかけた無邪気な頃の思い出を蘇らせます。アートを自分の目で見て、聞いて、触れて、体感する、古いけれど新しい「リアル」な感覚を楽しむ週末を、六本木で実現させます。
六本木ヒルズアリーナ、国立新美術館、東京ミッドタウンの3ヶ所でインスタレーションを公開しました。 国際都市東京から世界中から人々が訪れるのと同様に、重力・空間・生命の関係性を表現する彫刻作品「Ether」(エーテル)が国内外から多種多様なものを引き寄せ、六本木という都心を異空間に変貌させます。また、彫刻作品「White Deer」は、岡山県の犬島で誕生し、京都に立ち寄り、東京を彷徨う「迷い鹿」として、森の中で「Ether」と出会います。その後、東北へと向かい、宮城県の牡鹿半島で開催される「Reborn-Art Festival 2017」(2017年7月22日~9月10日)で海辺に設置される予定です。 |
オープニングセレモニー 主催者として南条史生六本木アートナイト実行委員長、中西充東京都副知事、武井雅昭港区長の挨拶、来賓として松野博一文部科学大臣の挨拶の後、参加アーティストの皆さまが登場し、六本木アートナイト2016の幕開けを行いました。 |
海外招聘パフォーマンス フランスを拠点として国際的に活動しているスペクタクル・パフォーマンスグループ「カンパニー・デ・キダム」が、新作「FierS à Cheval ~誇り高き馬~」を携えて六本木アートナイトのために来日しました。 |
SLOW LABEL 詩人・三角みづ紀が書き下ろした一編の詩を、サーカスアーティスト・金井ケイスケを中心に一般公募で選ばれた年齢、性別、職業、障害の有無を越えた多様なパフォーマーがワークショップを重ねてつくる参加型パフォーマンスです。 2017年2月には、港区文化プログラム連携事業として港区青山での公演を予定しています。 |
岩田とも子 六本木西公園における参加型プログラムです。宇宙の太陽系を地面にインストールし地球の植木鉢と名付けました。小さなお子様からご年配の方々まで多くの人が参加しました。 |
山田卓生 六本木西公園におけるもう一つのプログラムです。公園の遊具を利用し、より大きな構造に拡張したり、廃棄されるものを利用したアップサイクルアートで飾り付けました。公開制作の後、完成すると、昼は多くの子ども達で賑わい、夜は大人たちが興味深々に作品に触れていました。 |
川口隆夫 三河台公園にて行われたサイレントパフォーマンスです。dumb typeでの活動や、大野一雄を再現する試みで高い評価を得ているダンサー川口隆夫が、今年初演された国際共同プロジェクトから1シーンを抜粋して上演しました。 |
石山雄三/A.P.I 三河台公園にて行われたサイレントパフォーマンスです。先着100名にサウンドデバイスを貸し出し、「無音」と「轟音」の中で展開されるダンス。どこにも「居場所がない」疾走感溢れるムーブメントが剥き出しになりました。 |
小川勝章 六本木交差点=アートナイトの入口=お出迎えの場所。時計塔や植物はつかの間のアートナイトの時間に入り込む境界を表すものと捉え、作庭家(小川勝章 植治次期十二代)が「見立て」を展開しました。 |
蓮輪康人 六本木の“看板娘”を“看板”にすることで、今一度六本木で生きる人々の顔を見つめるプロジェクトです。あらゆるお店の看板が看板娘で飾られ、その笑顔が六本木の商店街を彩ります。 |
Roppongi Art Night Photo Spot 六本木の街の中心「六本木交差点」に、「六本木アートナイト2016」に参加した人たちが記念撮影を行う素敵なフォトスポットを設置しました。カップルや友達同士、子連れ家族などに大人気でした。 |
六本木アートナイトをもっと楽しむガイドツアー 「ACOP」というアート鑑賞法を踏まえ、事前トレーニングを積んだボランティアガイドによる、参加者とともに対話をしながら展示作品や六本木の街の魅力に迫るガイドツアーです。5種類のツアーが組まれ、すぐに満員となるほどの人気プログラムでした。 |
中西俊博、島口哲朗、剱伎衆かむゐ、吉村恵美 外国の方々にも大好評の殺陣と音楽によるパフォーマンスアートです。中西俊博、殺陣の島口朗と、彼率いる剱伎衆かむゐのメンバーが、六本木で辻パフォーマンスを繰り広げました。 |
Rhizomatiks Architecture PC制御されたカーテンと照明演出によるスペシャルライトアップです。カーテンの自動開閉により光と影の表情が刻一刻と変化します。昼の時間帯は、脳内センサーを活用した最新テクノロジーを駆使した体験型インスタレーションも楽しめます。 |
上記は数多くあるプログラムのほんの一部です。
他にも様々なプログラムが六本木の街なかにて展開されました。
六本木アートナイトは、周辺町会・自治会・商店街、企業、その他関係団体の皆さまのご協力のもと、これからも発展を続けていきます。
ぜひまた来年も六本木アートナイトへお越しください。
2016年10月21日(金曜日)17時30分~10月23日(日曜日)6時
※コアタイム・デイタイムはパフォーマンスやワークショップ等イベントが集積する時間帯です。
六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
無料(ただし、一部のプログラム及び美術館企画展は有料)
東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、港区、六本木アートナイト実行委員会【国立新美術館、サントリー美術館、東京ミッドタウン、21_21 DESIGN SIGHT、森美術館、森ビル、六本木商店街振興組合(五十音順)】
お問い合わせ
所属課室:産業・地域振興支援部地域振興課文化芸術振興係
電話番号:03-3578-2343
ファックス番号:03-3438-8252