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更新日:2024年11月1日

高松中学校の「たかまつの森」有効活用について

区民の声の要旨

高松中学校が保有する「たかまつの森」の常時一般公開を希望します。都心の歴史ある貴重な深い森を、高松中学校に通う中学生だけが独占して使用するのではなく、森林浴や自然とのふれあいを必要としてるお年寄りから小さな子供まで、地域一体で活用する公園にする事で、高輪地域の魅力を高めて欲しいと考えています。
以前、同様の提案をし、公開した場合と、公開しなかった場合における、全てのステークホルダーに対するプロコンを整理して考えて欲しいとお願いしましたが、頂いた回答は「高松中学校の学生達の利便性が下がるので却下」というものでした。
確かに、たかまつの森を公園にして一般公開した場合、「高松中学校の学生達の利便性が下がる」というのは事実だと思います。これまで独占的に使用してきたのですから、多少の不便は生じるかもしれません。しかし、公園にしたとしても、これまで通り学生達がフィールドワークに使用することは可能です。
高輪中学校だけを重視すれば、公園化することで①校外での活動となるため指導教官から区への追加の手続きが発生する、②学生達の監督が大変になる。などなど利便性低下はいくらでも考えられますが、高輪中学校という一部の人たちの事だけを考えて検討するのではなく、全てのステークホルダーの便益を考慮し、検討したうえで判断して頂きたいと思います。
(これは個人的な感覚なので返答は不要ですが、中学生という年齢は最も森に興味がない年齢層だとも思います。ご担当者様はご自身が中学生の頃、そんな頻繁に森で散歩をしたいと思いましたか?それよりも、乳幼児から小学生、大学生、大人、お年寄りの方が、自然と触れ合い、森での散策をしたいと感じていると私は思います)
近隣には散歩ができる深い森がありません。「高松くすのき公園や高松森の公園に行ってください」という言葉が以前の返答にはありましたが、地図だけみて回答されたのだなと感じました。高松くすのき公園は良い公園ですが、森ではないため、子供やお年寄りが自然と触れ合う場所ではありません。また、高松森の公園は遠いです。3歳の子供やお年寄りが歩けるのか、実際に歩いてみてください。バスを使えば行けるという意見もあるかもしれませんが、徒歩圏内にあることが重要なのです。(というか、バスを使えば白金台自然植物園でも、代々木公園でも新宿御苑でもどこでも行けるため、ここでは議論の対象外です)
現状を変更する場合に、やらない理由だけを提示することに意味はありません。それは誰でも出来ます。
現状変更は既存の権益者にとって多少の不便が生じる事もありますが、公共をつかさどる港区には、限りある貴重な資産(ここでは、たかまつの森という貴重な資産)が本当に現在、その価値を最大限に発揮しているか、これ以上地域の魅力を高める事はできないのかを確りと考えて頂きたいです。

区の対応・考え方の要旨

高松中学校敷地内の「高松の森」につきましては、総合的な学習の時間や理科の授業、部活動などの学校教育活動で活用しており、生徒の安全確保の観点や、学校のセキュリティ確保の観点から一般に開放することは困難と考えております。また、学校敷地を一般公開のためにフェンス等で仕切った場合、学校教育活動に制限が生じてしまい学校施設本来の役割が果たせないという課題があるものと考えております。
一方、高松中学校では、近隣の園庭のない保育園等の児童が安全・安心に遊ぶことができるよう、授業や学校行事などの学校教育活動に影響がないことのほか、児童の安全や学校のセキュリティに影響がないよう、学校と保育園等が利用できる日時などを事前に調整した上で高松の森を利用していただいております。
教育委員会では、引き続き、区立学校の校庭開放など、児童や幼児が安全・安心に遊ぶことのできる場の確保に努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

担当課

教育委員会事務局学校教育部学務課

ご意見をいただいた時期

2024年4月

関連分野

子ども・家庭・教育-学校・幼稚園・教育-小・中学校

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