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トップページ > 区政情報 > 広報・報道 > 広報紙 > 広報みなと > 広報みなと2025年 > 広報みなと2025年6月 > 広報みなと2025年6月1日号 保護司 寄り添う人、支える人

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更新日:2025年6月1日

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目次

特集

保護司寄り添う人、支える人

−立ち直りを支える地域のチカラ−

保護司は、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支えるボランティアです。
地域の実情等をよく理解し、保護観察を受けている人に面接を通じた助言や指導を行い、受刑者等が社会復帰する環境への働きかけ等も行っています。
区では、80人の保護司が活動しています(令和7年4月1日現在)。

保護司ってどんな活動をしているの?

保護司は、保護司法に基づいて法務大臣から委嘱を受けた、非常勤の国家公務員です。保護観察を受けている人の立ち直り支援や、地域の人々に立ち直り支援への理解と協力を求める活動をボランティアで行っています。

保護観察

犯罪や非行をした人に対して、更生を図るための約束ごとを守るよう指導するとともに、生活上の助言や就労の援助等を行い、その立ち直りを助けます。

生活環境の調整

少年院や刑務所に収容されている人が、釈放後にスムーズに社会復帰を果たせるよう、釈放後の帰住先の調査、引受人との話し合い、就職の確保等を行います。

犯罪予防活動

犯罪や非行をした人の改善更生について地域社会の理解を求めるとともに、犯罪や非行を未然に防ぐため犯罪予防活動に、“社会を明るくする運動”等を通じて、さまざまな犯罪予防活動を行います。

困ったときの相談窓口 更生保護青少年サポートルーム

港区保護司会では、更生保護相談を行っています。
罪を犯した人や非行に走った人の更生保護や、犯罪・非行に関する悩み等について、港区保護司会の保護司が相談・助言を行います。
なお、相談した人の秘密は守られます。

とき:毎週月曜から金曜 午後1時から4時
※祝日、8月および12月16日から翌年1月15日を除きます。
ところ:赤坂地区総合支所1階
※令和7年9月から旧三田図書館(港区芝五丁目28番4号)に移転予定

保護司の他にも立ち直りを支えるボランティアがいます

更生保護女性会

地域の犯罪予防活動や更生支援を行う女性のボランティアです。港区更生保護女性会では、更生保護施設での給食奉仕活動等の支援を行っています。

BBS会(Big Brothers and Sisters Movement)

非行等、さまざまな問題を抱える少年たちの立ち直りの援助等を行う青年ボランティアです。令和7年7月、区内の大学生が中心となり、港区BBS会が発足しました。保護司会等と連携しながら、さまざまな更生保護活動に参加します。

“社会を明るくする運動”ってなに?

“社会を明るくする運動”は、犯罪や非行の防止と更生について理解を深め、犯罪のない安全で安心な明るい社会を皆でめざす全国的な運動で、令和7年で75回目を迎えます。区では、7・8月を強調月間として、例年、さまざまな活動を行っています。

7・8月は、強調月間です

“社会を明るくする運動” 犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ

主な活動

青少年健全育成大会in六本木

記念式典を行い、区の小・中学校の児童・生徒等による演奏や演技等が披露されます。

令和6年度青少年健全育成大会in六本木の様子

対象:どなたでも
とき:7月5日(土曜)午後1時から3時30分
オープニングセレモニー:午後0時55分から1時
式典:午後1時から1時30分
アトラクション:午後1時30分から3時30分
ところ:六本木ヒルズアリーナ会場(港区六本木六丁目10番2号)

みなと区民の集い

区立中学校の生徒による演奏・演技と親子で楽しむプロによるクラシックコンサートです。

令和6年度みなと区民の集いの様子

対象:どなたでも
とき:7月12日(土曜)午後1時30分から5時30分
定員:400人(会場先着順)
ところ:赤坂区民センター
申し込み:当日直接会場へ

今回は、さまざまな形で更生を支援されている4人にお話を伺いました。


港区保護司会
出野 泰正前会長


港区保護司会
針ヶ谷 直仁会長

保護司の活動内容について教えてください。

出野

保護観察、生活環境調整、犯罪予防活動の3つが活動の柱です。具体的には、刑事施設に入っている人の出所後の生活の基盤となる帰住先の環境や、就職先・就学先が適しているかどうかを確認し、出所後に月に2・3回面接をして現状を把握する役割を担っています。また、犯罪や非行の発生を未然に防ぐことを目的に、港区では毎年7・8月を“ 社会を明るくする運動”の強調月間として、青少年健全育成大会in 六本木やみなと区民の集い等を実施しています。

どのような経緯で保護司の活動を始めたのですか。

出野

35年ほど前、学校のPTAとして、青山通りで行われた“ 社会を明るくする運動”のパレードを手伝ったことがきっかけです。その後、推薦を受けて始めることになりました。

針ヶ谷

学校のPTA会長を退任した後に、保護司の活動をしているPTAの元会長から勧められました。当時は右も左も分からない状態でしたが、今となっては、あのとき推薦していただけたことを心から感謝しています。

どんなときにやりがいを感じますか。

出野

担当した対象者の保護観察が無事に終了し、普通の生活に戻って更生されているのを実感したときが一番うれしいです。地元の学校で犯罪防止の話をする機会もあり、地域に貢献できることも喜びです。

針ヶ谷

保護司は、さまざまな事案の対象者との関わりの中で、大変貴重な経験をさせていただいており、活動の結果として、自分の見方や考え方が広がったと実感できるときです。

活動に当たって、心掛けていることはありますか。

出野

守秘義務を守ることです。また、保護司が出入りすることに対しての近所の目もあるので、その辺りは一番注意しています。

針ヶ谷

限られた期間で対象者の気持ちを変えることは簡単ではありません。だからこそ、こちらから何かを言うというよりは、まず、相手の話を傾聴して気持ちを確認することを大事にしています。それぞれ異なった背景を持つ対象者の気持ちに寄り添った上で、伝えるべきことをどう伝えればいいのかということに気を遣います。

活動を通して、ご自身が変化された点はありますか。

出野

活動をきっかけに、はじめは分区の人たち、そして区全体、都、と多くの人と知り合うことで視野が広がり、保護司としての心構えが高まりました。

針ヶ谷

活動を通して、対象者だけでなく、多くの人々との出会いがあり、新たな発見や、考えさせられることがたくさんありました。それらを参考に、少しでも自分自身の向上につなげていけたらと考えています。



港区更生保護女性会
鈴木 晴美会長

更生保護女性会の活動内容について教えてください。

鈴木

刑事施設を出た後に帰住地を持たない人が自立するまでの間、一時的に生活する更生保護施設で支援をしたり、児童館等で行われる行事に参加したりしています。施設で食事を作ったり、イベントに参加したりして、対象者と交流します。保護司とはまた違う立場なので、より率直な話をしてもらえることが多いです。

どんなときにやりがいを感じますか。

鈴木

対象者が楽しそうにざっくばらんに話をしてくださるとうれしいですね。また、対象者にお出しする食事のトレイ上に、「お帰りなさい」「お疲れさま」のようなメッセージカードを添えているのですが、その裏側にお礼が書かれているのを見つけるととてもうれしく、やっていてよかったと感じます。

活動に当たって、心掛けていることはありますか。

鈴木

守秘義務を守ることです。他人にはなかなか言えないような過去を理解した上で、それでも関わってくれる人がいるということが、対象者たちの支えになっているのかなと思います。



港区BSS会
池亀 莉子さん

BBS会の活動内容について教えてください。

池亀

4つの活動を行っています。対象者と1対1で接して自立をサポートする「ともだち活動」、少年院や児童養護施設等と連携して集団で交流する「グループワーク」、地域の奉仕活動等に参加する「社会参加活動」、地域の広報活動やイベントを通じて犯罪や非行のない明るい社会をめざす「非行防止活動」です。
大人とは違う「お兄さん、お姉さん」の立場だからこそ、正直に話せることもあるはずです。私たちの活動を通じて、対象者が前向きになったり、困難に寄り添ったりできればと思っています。

どんなときにやりがいを感じますか。

池亀

自分の取ったささいな行動を喜んでもらえるとうれしいです。活動を通じて、相手の成長や変化に触れられると大きなやりがいを感じます。また、今まで知らなかった新たな意見に出合える機会も多く、いい刺激を受けます。

活動に当たって、心掛けていることはありますか。

池亀

相手に対して「何かをしてあげる」というよりは、「共に歩む」というスタンスになることです。以前、対象者から「支援する側とされる側には、超えられない壁を感じる」と言われ、「してあげる」という気持ちが距離を生んでいたのかもしれないと気付きました。それ以降は、相手の声に耳をすませ、同じ目線に立って一緒に悩み、一緒に歩むことを意識しています。


お問い合わせ 保健福祉課地域福祉支援係 電話:03-3578-2378

更生保護のマスコットキャラクター

ホゴちゃんとサラちゃん