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更新日:2023年7月3日

蚊の発生にご注意(蚊が媒介する感染症対策)

蚊はちょっとした水たまりからも発生します。蚊の発生を防ぐには、公共の場所は区が、私有地は所有者、管理者がそれぞれ防除を行い、官民連携することが重要です。協同して行うことで、区全体の発生を抑えることができ、蚊が媒介する感染症発生時の感染拡大を防ぐことができます。

蚊と感染症

デング熱・チクングニア熱

デング熱・チクングニア熱は日本ではともにヤブカの一種である、ヒトスジシマカが媒介することで感染します。

2014年の8月、約70年ぶりにデング熱の国内感染者が発生しました。ヒトスジシマカがデング熱ウイルスに感染した人を吸血すると蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他の人を吸血することで感染します。

デング熱は蚊が媒介するもので、人から人へ直接感染することはありません。また、犬や猫等のペットが感染したという報告もありません。さらに、デングウイルスを保有する蚊が卵を産んでも、生まれてくる蚊はデングウイルスを持っていないといわれています。

ジカウイルス感染症(ジカ熱)

ジカウイルス感染症は、近年海外において感染する人が増えており、WHO(世界保健機関)が平成28年2月に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。また、この宣言を受け、日本でも平成28年2月5日に、ジカウイルス感染症が四類感染症に指定されました。

ジカウイルス感染症も日本ではヤブカの一種である、ヒトスジシマカが媒介することで感染します。

妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症との関連が示唆されているため、WHOは2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。

ウエストナイル熱

1999年に突然ニューヨークを襲ったウエストナイル熱は、4年でほぼアメリカ全土に広がりました。ウエストナイル熱は、蚊と野鳥の間でウイルスが増殖し、ウイルスを持った蚊に吸血されることで人も感染します。

 

これらの感染症が日本に侵入した場合、人口密度が高い日本では、あっという間に大流行することが懸念されています。感染症を大流行させないためには、日頃から蚊の発生を抑え、蚊に刺されないようにすることが大切です。

ヒトスジシマカとアカイエカ

諸性質

ヒトスジシマカ

ヒトスジシマカ

(写真:(一財)日本環境衛生センター)

アカイエカ

アカイエカ

(写真:(一財)日本環境衛生センター)

主な

ウイルスの媒介

デングウイルス

チクングニアウイルス

ジカウイルス

ウエストナイルウイルス

幼虫の生息場所

(下写真参照)

雨水マス

空き缶・小容器

雨水マス

下水槽・汚水槽

吸血嗜好性

昼間吸血・待ち伏せ型

夜間吸血

越冬方法

乾燥卵

成虫越冬

飛翔範囲

100~200m

2~4km

蚊の防除(幼虫対策)

防除は小さな水域に多数生息している幼虫対策が中心になります。幼虫は水中で有機物を食べながら成長し、サナギの時期まで水の中ですごします。このように水の中で生活している蚊の防除は、水をためないことです。たまり水をなくせば蚊は発生しません。

植木鉢

植木鉢

水槽

金魚等のいなくなった水瓶

ため水

園芸用のため水

庭石

庭石等

旗立用のおもし

旗立用のおもし

ビニールシートの窪み

ビニールシートの窪み

空き缶

ポイ捨てされた空き缶

タイヤ

屋外で放置されたタイヤ

庭や家の周りを点検し、水のたまる容器があれば、容器を逆さにして水をあけ、雨のかからない場所に移動したり、不要なものは破棄しましょう。

蚊はおよそ12日で卵から成虫になります。ですので、汲み置きの水は週に1回は取り替えるようにしましょう。また、溜まってしまった水も週に1回捨てることができれば、そこから蚊は発生しません。

水をためない環境的防除は、一度行えば継続的に蚊の発生を抑えることができます。

蚊の防除(成虫対策)

病気にかからないためにも、蚊を近づけない、刺されないことが大切です。窓には網戸をつけて室内に侵入させない、庭仕事をするときは長袖シャツや長ズボンを着用し素肌の露出をできるだけ少なくする等、気を付けるようにしましょう。また蚊が多いようであれば忌避剤を使用しましょう。忌避剤は注意事項をよく読み、用法容量を守って使用しましょう。

蚊は直射日光下では体温が上がり長くとどまっていられないので、昼間は日陰に隠れています。庭の樹木の枝が込み入っているようなら、地面に木漏れ日が届くほど強く剪定し、風通しを良くするとひそみにくくなります。

茂み

茂み

(上)枝が込み合っていたり、下草が繁茂していたりと、蚊の隠れ場所になっている。

(下)剪定され風通しがよくなり、蚊がひそみにくい場所になっている。

茂み

茂み

 

この成虫対策と水の管理の幼虫対策をあわせて行えばより効率的です。

みなと保健所で行っていること

蚊の調査

港区では、区立公園で定期に蚊の調査を行い、捕集した蚊がデングウイルスを保有していないか調べます。その結果は、ホームページに掲載します。

雨水マスへの薬剤投入

道路には、雨水を排水するための施設として“雨水マス”が造られています。マスの底は水がたまる構造で、蚊が発生します。残念ながら路上の雨水マスは、環境的防除で管理することが難しいので、サナギから成虫になるのを抑える薬剤を5~10月の間、月に1回計6回投入します。また、公園等の管理部署でも蚊の防除対策を実施しています。

道路の雨水マス

道路上の雨水マス

公園の雨水マス

公園内の雨水マス

 

花立蓋の配布

港区内のご協力いただける寺院に花立蓋を交付しています。

墓地には蚊が潜むことができる日陰が多く、花立に溜まった水を使って蚊が発生します。特に昼間活動するヒトスジシマカの格好の生息場所になってしまいます。花立蓋を取り付けることで蚊の発生源とならないようにできます。

花立蓋

配布している花立蓋

花立

花立蓋の使用例(写真:三田1丁目龍原寺)

 

害虫対策は、効果が持続する環境的防除を行うことが基本で、先ず初めに行うことです。生活衛生相談係では、害虫が発生しにくい環境づくりのアドバイスを行っています。

チラシをご活用ください

蚊の発生にご注意(日本語)(PDF:583KB)

蚊の発生にご注意(英語)(PDF:681KB)

蚊の発生にご注意(中国語)(PDF:639KB)

蚊の発生にご注意(韓国語)(PDF:669KB)

厚生労働省・東京都からの情報

よくある質問

「よくある質問コンテンツ」をご活用ください。

よくある質問入り口

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お問い合わせ

所属課室:みなと保健所生活衛生課生活衛生相談係

電話番号:03-6400-0043

〒108-8315
港区三田1-4-10