ここから本文です。

更新日:2023年11月21日

しないといけないこと

内容

煉瓦建築を0から再建した例がないわけではなく、例えば東京の三菱一号館があります。同作はオリジナル解体時に記録が残されており、クローンを作るのが容易だったのと、免震装置などにお金を潤沢に使えたという事情があるとされています。スペインのバルセロナにあるガウディ建築の教会であるサグラダ・ファミリアは、かつて完成まで300年はかかると予想されていました。だが今はスペインの経済成長や拝観料収入などに支えられて進捗は加速しています。更に21世紀に入ってから導入されたITを駆使し、ソフトウェアによる3D構造解析技術と3Dプリンターによるシミュレーション検証、CNC加工機による成果が著しいとのことです。未来の世界なら3Dプリンターで建物や車を造れる時代になるなど技術は進歩します。宮城県石巻市では旧石巻ハリストス正教会が復元され、気仙沼市では音山本店と竹山米店が復元され、香川県中多戸郡琴平町では敷島館が復元され、国立市では国立駅舎が復元・再建されました。新宿区にある新宿御苑では、大機堂御殿が復元されるそうです。豊島区のトキワ荘や神奈川県中郡大磯町の吉田茂邸、埼玉県桶川市の旧日本陸軍飛行学校分校校舎の例があれば、千葉県船橋市にあった割烹旅館玉川までも可能でしょう。船橋市にあった割烹旅館玉川は復元再建を希望する者も現れています。復元にあたっては、工事に伴う法的な制約や費用、どれだけの費用が準備できるかによって、忠実に再現できる規模や形状は変わってきますが、解体前の姿を再現できるよう、各地で議論を進めながら歴史を保存する重要な部分に取り組む必要があります。割烹旅館玉川は国の登録有形文化財だったため、所有者の存続思想が優先されました。保存を依頼されたにも関わらず、オーナー様が解体を決意され、現状を記録と保存することにいたしました。具体的には、内装や建材の一部について、間取り図、内装や敷地の写真、動画撮影、画像データ作成、保管などの図面作成を行い、その結果を教育委員会が取りまとめ、順次公開しました。それも部材を残していたとのことです。将来的には高輪築堤の完全復元も可能でしょう。

区の対応・考え方

高輪築堤は、明治5年に我が国最初の鉄道が、新橋・横浜間に開業した際、海上に堤を作りその上に鉄道を走らせた鉄道敷の遺構です。
この貴重な遺構を後世に残していくため、教育委員会は、東日本旅客鉄道株式会社に対し、高輪築堤跡の保存活用に関する要望書を提出しています。
ご理解のほどよろしくお願いします。

担当課

教育推進部図書文化財課文化財係

ご意見をいただいた時期

令和5年7月

関連分野

子ども・家庭・教育-歴史・文化財-歴史・文化財

よくある質問

「よくある質問コンテンツ」をご活用ください。

よくある質問入り口

お問い合わせ

所属課室:企画経営部区長室広聴担当

電話番号:03-3578-2050

お問い合わせ

所属課室:企画経営部区長室広聴担当