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更新日:2021年2月26日

赤坂地区の地域情報誌「赤坂青山 くらし」(最新号)

 ファッション&ライフスタイル講座 8.花と緑で暮らしを彩り、うるおいのある毎日を

協力:株式会社 青山花茂本店(北青山)

最近、以前に比べると、家で過ごす時間が増えてきているのではないでしょうか?気分も少し落ち込み気味かも。そんなときは、植物を日々の生活に取り入れてみましょう。

今回は、青山の街で創業117年の歴史を誇る「青山花茂本店(あおやまはなもほんてん)」の5代目・北野雅史さんに、閉塞感が漂う今だからこそ、暮らしに、花と緑を取り入れる楽しさやお手入れのコツなどについて、お話しいただきました。

花と緑がある暮らしをめざして

1.花を贈る

花を贈られて喜ばない人はあまりいないのではないでしょうか?家族や友人に、自由に会えない日々が続きますが、そんなときは、ぜひ花を贈ってみてください。よいコミュニケーションツールにもなるでしょう。

2.気分を明るくする

家にじっと閉じこもっている日が続くと、なかなかやる気も起きませんね。でも、テーブルの上にちょっと花を飾るだけで気分がぱっと明るくなります。植物を身近に置くことによって空気清浄効果も期待できます。目で楽しむことでストレスが緩和され、部屋の快適性も向上します。

3.生きがいにする

皆さんの中には花束などに興味のない方がいるかもしれません。それなら鉢植えを育てることに挑戦してみてください。こまめに手入れして、来年また咲かせることを目標にすれば、その楽しみが生きがいにつながります。

カテゴリー別 植物の選び方

鉢植え

新築・リフォーム・引越しのお祝いには、長く楽しめる観葉植物や花鉢・蘭鉢がおすすめです。鉢植えは、「来年また咲かせよう」と、園芸として楽しむことができるため、花にあまり興味のない方にもぴったりです。

アレンジメント

花器の底に敷いた吸水スポンジに花を挿して飾りつけたものがアレンジメント。デザインが豊富で、そのまま飾れる手軽さが特徴です。できるだけ手間をかけたくない、花瓶類がない家などにぴったりです。

花束(切り花)

ギフトとしてオーソドックスな花束は、自分で花瓶などに挿して飾り付けを楽しみたい方にぴったりです。できるだけ新鮮な切り花を選び、水切り、水替えなど、きちんと手入れをすれば、長く楽しむことができます。

おすすめの花 6選

バラ

ギフトの定番といえばバラ。その魅力は、見た目の華やかさと香りです。バラの花は、花束で贈ると豪華な印象になりますし、他の贈り物にバラを1本だけ添えてみると、ぐっとセンスアップします。

トルコキキョウ

トルコキキョウは1年を通じて出荷され、夏でも花もちが良いので、夏のフラワーギフトには人気の高い花です。

オリエンタル百合

ゴージャスな印象がほしいならオリエンタル百合。日本古来の山百合などを起源に欧州で品種改良された百合で、白、ピンク、イエローなど多様な花色があり、一年中楽しめます。

クレマチス(テッセン)

鉢植えを長く楽しみたいならクレマチスがおすすめです。花の色も豊富で、ピンク、白、紫、赤などがあります。

シクラメン

寒い季節の定番は、赤やピンクが目に鮮やかなシクラメン。シクラメンを選ぶときは、葉がしっかりとして枚数が多く、均整がとれた形のものを選びましょう。

ポインセチア

ポインセチアの赤とグリーンの姿も、人の心を温めてくれます。ポインセチアは、肉厚で発色が良く、茎が太くて形が整っているものが優良品と言われています。

花屋直伝! 上手な注文の仕方

電話でお花などを注文するとき、次のことをあらかじめ考えておくと、イメージに近いものを注文することができます。

  • 用途 (お祝い、お見舞い、記念日、お礼など)
  • 予算 (○○○円ぐらい)
  • カテゴリー (花束、アレンジメント、鉢物)
  • 二ーズ (長持ちさせたい、ゴージャス感を出したいなど)
  • その他 (色の希望、含めたい花やNGな花、おうちの広さ(飾る空間)、花瓶の用意の有無など)

お花屋さんはお花のプロ。ちょっとした会話の中から、あなたのイメージする花を探し出します。普段から、何でも相談できる花屋を見つけておくのがいいでしょう。

花を長持ちさせるポイント

1.まずは水切りから

花を手にしたら、切り口が乾かないうちに水切りをしましょう。水切りとは、茎の先を水に浸した状態で茎を切ることです。茎は斜めに切り、水を吸い上げる面が多くなるようにします。その際、切れ味の良い刃物や花バサミなどを使いましょう。

2.こまめに水替えをする

切り花を長持ちさせるためには、水を腐らせないことと、茎先の雑菌繁殖を防ぐことです。切り花は、根っこではなく、茎の管から水を吸い上げるため、花瓶の水が汚れていると、花や葉へうまく水あげできません。毎日水を替えることが基本です。市販の「切り花延命剤」は細菌を防ぐ効果があり、かつ栄養分を含む薬剤として効果があります。

アレンジメントの場合は、吸水性のスポンジ(オアシス)を乾燥させないために、1日1回の水やりが基本です。そのとき花や葉に直接水をかけないようにしましょう。

3.風通しの良い場所に飾る

切り花は急激な温度の上昇や強い風が苦手です。植物は、葉や花から水分が蒸散されることでカロリーを使っていきますが、気温が高いほど蒸散や呼吸の活動が高まり、大きなダメージを受けます。急激な温度の上昇や強い風が苦手なので直射日光のあたる場所、冷暖房器具の近くも避けましょう。

アレンジメントも鉢植えも風通しが大切です。シクラメンは玄関先の環境が最適だといわれています。

気温、日当たり、湿度、水やりが植物を長持ちさせるコツですが、結局人間が暮らすのに快適な環境が、植物にとっても適していることが多いということも覚えておいてください。

「せっかくこの世界に生まれたのですから、花を愛でる楽しさを味わってほしいですね」と北野さん。コロナ禍で落ち着かない日々が続きますが、花や緑に囲まれながら、乗り切っていきたいものです。

産地に思いを馳せてみましょう

花を美しく、長く咲かせ続けるコツは、まずその花の生まれ育った環境を知ることです。例えばメキシコ生まれのポインセチアは乾燥を比較的好み、寒さが大の苦手で、零度を切ったら枯れてしまうため屋外に置くのは厳禁です。また、観葉植物のゴムの木など東南アジア出身の植物や蘭も暖かい所を好みます。植物の生まれ育った環境にちょっと思いを馳せ、あるいはじっくり調べてみるのも、また違った楽しみ方が生まれることでしょう。

北野 雅史 さん

青山花茂本店 5代目

幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 。

https://www.aoyamahanamohonten.jp/

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