更新日:2026年6月2日
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麻布地区の地域情報紙(最新号)

お詫びと訂正
地域情報紙「ザ・AZABU」70号に掲載しました内容について、以下のとおり、誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
令和8年5月15日から訂正版を麻布地区内に各戸配布しています。
なお、本ページに掲載しているデータは訂正後のデータとなります。
正

誤

ザ・AZABU 祝70号
麻布地区総合支所では、麻布地区の地域情報の発信及び地域情報の収集のため、「地域情報紙 ザ・AZABU」を発行しています。2006年5月に創刊準備号を、続いて10月に第1号を発行、20年を経て、今号で70号発行の歴史を持ちます。毎号、編集委員がアイデアを持ち寄り、紙面の内容を決めていきます。
表紙に取り上げる題材に決まりはありませんが、写真をなるべく多く、サイズを大きく使って紹介できるよう、ヴィジュアルを重視しています。
2013年3月発行 23号で「アートな麻布に魅せられて」というタイトルが登場。麻布十番商店街の奥、南山小近くにふわりと浮かぶパブリックアート「KUMO」の作者、五十嵐(いがらし)威暢(たけのぶ)氏のインタビューと作品を取り上げました。その後、同じく十番商店街パティオにある「きみちゃん像」の作者、佐々木(ささき)至(いたる)氏(24号)、六本木けやき坂通りのストリート・ファニチャー「愛だけを…」の作者、内田(うちだ)繁(しげる)氏(25号)にも登場していただき、興味深いお話を伺っています。
また六本木交差点に佇む、平和と復興のシンボル、本郷新作「奏でる乙女」(33号)、有栖川宮記念公園に立つ朝倉響子作「新聞少年の像」(54号)などは、作品の歴史や背景などに迫って紹介しています。
アートは様々な捉え方ができますので、紹介の範囲は多様です。建物そのものがアートなので、麻布台のアフガニスタン大使館(40号)、南麻布の旧石丸邸(42号)、麻布台の和朗フラット(50号)などレトロ建築を詳しく紹介。もちろん新しい建物にもフォーカス。麻布図書館がリニューアルオープン(29号)。麻布十番に新規オープンしたハンガリー文化センター(後にリスト・ハンガリー文化センターに名称変更)(51号)などにも伺って紹介しています。
興味深いところでは、麻布に残る唯一の銭湯、竹の湯の見事な帆船のタイル壁画(43号)、麻布にあった大名屋敷にちなみ、鎧兜の和の意匠に着目して紹介(44号)など、ユニークなアートを紹介しています。
これからもどんなアートに巡り会えるのか、興味津々、ワクワク気分です。今後80号、さらに100号目指して、魅せられるアートを探していきましょう。読者の皆様からの提案も歓迎です。

また、港区のHP でバックナンバーを読むことができます。
麻布びと 未来へ残したい麻布の声
津軽三味線奏者・民謡歌手 近藤(こんどう)千晶(ちあき)さん(27歳)
津軽三味線の音色に麻布の記憶をのせて。
伝統と未来を紡ぐ麻布撫子
幼い頃から津軽三味線と民謡を学び、大学卒業後、津軽三味線奏者・民謡歌手として活動を始める。近年はシンガーソングライターとしても表現の幅を広げている若き邦楽界のホープは、また生粋の麻布っ子でもある。そんな近藤千晶さんに今までの歩みと現在の想いを伺った。
若い女性の津軽三味線奏者・民謡歌手は、希少な存在だ。生まれた時から麻布とともに歩んできた彼女は、どのようにして日本の伝統音楽の道へ進んだのだろうか。
「寿司店を営む両親の仕事の関係で、祖母と過ごす時間が多かったんです。祖母は民謡を習っていて、その稽古についていったのがきっかけでした」民謡を始めたのは、わずか3歳の頃。民謡を身近に楽しむ家庭に育ち、彼女は四世代目にあたるという。民謡の師匠が秋田出身で稽古時の伴奏が津軽三味線だったことから、その音色に心を奪われ、「自分も弾いてみたい」と思ったのが6歳。そこから津軽三味線の稽古が始まった。
27歳にしてすでに稽古歴は20年以上。だが、当初からプロを目指していたわけではない。「大学時代は、卒業後に何をしたいのか正直よく分かっていませんでした」転機となったのは、就職活動中に参加した自己分析セミナーだった。「もし明日、地球に隕石が落ちてくるとしたら、今日本当にやりたいことは何かを考えてみてください」という問いに、真っ先に浮かんだのが“音楽”だったという。
「その時初めて、心の底からやりたかったのは音楽なんだと気づきました」ちょうどコロナ禍の最中、就職活動と並行してYouTubeに津軽三味線の演奏動画を投稿し始めたところ、邦楽ロックバンドから声がかかり、2020年10月より本格的に音楽活動を開始。南青山の能楽堂・銕仙会での演奏をはじめ、フランス、ポーランド、タイなどでの海外公演も経験。有名ロックギタリストとの共演など、ジャンルを越えた活動を重ねてきた。近年は、トランペットやピアノ、二胡など他楽器との共演も多く、地元の盆踊りやいきいきプラザ、母校(小学校)の秋祭りなど、港区内で演奏する機会も増えてきた。
また、「Cheek Eee(チーキィ)」名義でシンガーソングライターとしても活動している。「自作曲を宮城県塩釜市のコミュニティラジオのオープニングに使っていただき、とても嬉しかったです。民謡と三味線をルーツに、新しい音楽表現を模索しています」
保育園から大学まで(高校時代を除き)麻布周辺で過ごした彼女にとって、この街は特別な存在だ。「小学校には、ハンガリーやフランス、ミャンマー、韓国、中国、台湾など、国際色豊かな同級生がいました。子どもの頃は当たり前だと思っていた環境が、実はとても特別だったと後になって気づきました」その経験から、大学では国際文化協力を学んだ。
「地方や海外での公演から戻ってくると、心からホッとします。麻布は都会的な印象が強いですが、私にとってはとても静かで落ち着ける街。自然も多く、坂道があり、古いものと新しいものが混ざり合っている。そのバランスが魅力だと思います」
日本の伝統を受け継ぎながら、新しい音楽の形を模索する彼女の姿は、変化を受け入れながら歴史を重ねてきた麻布の街とどこか重なる。最後に、将来の夢を尋ねた。
「和楽器や民謡を始めたい若い人は、年々減っています。津軽三味線と民謡をベースに、自分が“かっこいい”と思える形で表現しながら、癒しの音も届けたい。同世代や、もっと若い世代へ繋げていけたらと思っています。音楽は、言葉や国境、世代を越えて人をひとつにできる力がある。将来はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使として、音楽で平和に貢献することが夢です」
自分にできること、やりたいこと、やるべきこと。そのすべてが重なった現在の活動に、彼女は真摯に向き合い続けている。「日々の活動ひとつひとつに心を込めて音を届けたい」。その想いをのせた津軽三味線の音色は今日も、麻布の街に新しい物語を響かせている。
近藤千晶さんのWEBサイトとYouTubeのリンク
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