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更新日:2023年5月21日

障害児(特に低学年就学児)の放課後デイサービス不足について

内容

初めまして。
要望は、障害児(特に低学年就学児)の放課後デイサービス不足への対応です。
4月からの放課後の預け先を探しておりますが、赤坂地区の放課後デイサービスが圧倒的に足りず、途方にくれております。なんとかご理解いただけないかとご相談させていただきます。
1)放課後デイサービスの数と預かり型の圧倒的不足(特に青山近辺)
事業所の一覧を拝見しましたが、十数件しかありません。
特別支援学校の下校時間は小学ー中学まで午後2時と早いため、両親共働きの場合、せめて午後6ー7時までの預け先が必要です。療育を放課後1ー2時間行う療育型と、学童と同じように放課後からお迎え時間まで見ていただける預かり型と分かれていますが、預かり型の事業所がほとんどありません。何件か見学に参りましたが、どこも誰かが卒業しないと新規が受け付けられない状況でキャンセル待ち(数十人単位)です。
2)放課後デイサービスのあり方
放課後デイサービスの預かり型は、保護者のお迎え時間まで小学1年から高校生まで一緒の空間で過ごしています。見学した限り、とても危険な環境でスタッフは人数不足から疲弊されている様子でした。預かれるギリギリまで受けいれてくださっているようですが、重症度によって部屋が分かれているわけではありません。見学に行った際、コミュニケーションの取れない重症児(高校生)が部屋を走り回っており、小学生に暴力を振るいそうになり間一髪でスタッフが止めていましたが、間に合わないこともしばしばだと見受けられました。体の小さい低学年の児童にとってはとても危険で過酷な環境です。重症度と学年によって分けるなど、もう少し環境を整えていただけないでしょうか。
3)軽症児の学区学童利用の問題点
特に軽症児の低学年児に特化した預かり型の放課後デイサービスが港区内にはありません。
世田谷区や文京区にはすでにあります。軽症児の場合、2)のような理由で預かり型デイサービスには入れられず、学区学童に頼らざるを得ない状況ですが、加配担当者は療育経験がない場合がほとんどです。また、支援学校から学童施設までの移動(午後2ー3時、夕方の自宅への移動)も移動支援サービスが足りず使えなかったり、学童施設との連携がうまくいっていない状況です。親として、自分が働くために子供をあのような過酷な放課後デイサービスに預けるしかないのであれば心が痛み、仕事を辞めざるを得ないかと悩みます。港区として、障害児就学時の放課後療育環境(デイサービス)についてご改善いただければ幸いです。

区の対応・考え方

日頃より、港区の障害福祉施策にご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございます。
いただきましたご意見に対しまして、以下のとおり回答させていただきます。

まず、放課後等デイサービスの不足についてです。
区は、令和3年4月から児童相談所設置市が処理する事務として、放課後等デイサービスの事業所の指定ができるようになり、これまで新たに5事業所を指定し、現在、区内には17の事業所がございます。
また、令和4年10月からは、区が放課後等の居場所がない障害児に対して居場所を確保して、家族の就労を支援する「日中の居場所提供事業」を区立障害保健福祉センター等6か所で実施しており、現在、居場所を提供していただく事業所を増やすために、区内の事業所に対して協力を働きかけているところです。
しかしながら、放課後等デイサービスの課題として、「通所したい日に通所できない」、「長い時間預かってくれる事業所が少ない」などのご意見をいただいており、依然として、事業所の数が不足している状況であると認識しております。
今後も、区内で放課後等デイサービスの実施を検討している事業者に対して、小学校低学年の利用希望が多いことや預かり型サービスの需要が多いことなどを伝えていくことで、区内で事業所を開設し、そのようなニーズに応じたサービスを提供してもらえるよう働きかけてまいります。さらに、他自治体で放課後等デイサービスを実施している事業者に対して、区の運営費補助制度を積極的に案内しながら、区内において事業所を増やせるよう取り組んでまいります。

次に、放課後等デイサービスでの安全性の確保についてです。
区は、放課後等デイサービス事業所に対して、実地指導を定期的に行い、運営基準に基づき適正に事業を実施するよう指導しているほか、利用者や相談支援専門員から事業所に対する苦情等をいただいた際には、事業所から支援の状況の聴き取りや現地確認などを行うことで、サービス提供における安全性の確保に努めております。
今後も、引き続き実地指導などを行うとともに、区内の障害児通所支援事業所で構成する連絡会において、年齢の離れた児童を一緒に支援する際の工夫や安全にサービス提供するための取組などについて情報共有することで、児童が事業所で安全に支援を受けられるよう努めてまいります。

次に、学童クラブ職員の資質向上についてです。
学童クラブでは、児童の障害の状況や利用頻度により児童1名に対して職員1名または児童複数名に対して職員1名を配置し、常勤職員のほか、学童クラブ事業の経験者や保育士・教員免許保有者などが交替で担当し、児童の見守りを行っております。児童にとって、安全に安心できる環境を作るため、障害に関する知識や対応等について、特別支援学校の教諭や大学教授、臨床心理士などを講師に迎え、定期的に研修を行い、職員の資質向上に努めております。

以上の取組を更に進めることにより、放課後等デイサービスを必要としている児童が安全に支援を受けられることに加えて、児童の保護者の皆様が安心して就労できる環境を整えられるよう、児童が安全かつ有意義に放課後を過ごすことができる環境の整備に取り組んでまいります。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

担当課

保健福祉支援部障害者福祉課障害者支援係

ご意見をいただいた時期

令和5年1月

関連分野

健康・福祉-障害者-障害者

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