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高輪築堤は、明治5(1872)年にわが国初の鉄道が開業した際に、海上に線路を敷設するために築かれた鉄道構造物です。平成31(2019)年4月、品川駅改良工事の際に石垣の一部が発見されました。
港区三田三丁目及び高輪二丁目所在の高輪築堤跡は、港区にとって重要な遺構であるばかりでなく、わが国の歴史上も、また、世界史上も極めて重要な近代化遺産です。
特に、第七橋梁付近の石組みの遺構は、三代歌川広重の錦絵に描かれた築堤を想起させ、美しい石積み、弧を描く形状など、圧倒的な魅力を備えています。
港区教育委員会としては、こうした文化財的な側面だけではなく、子どもたちの教育においても大きな価値を持つ教育的な資源になるものと評価しています。
国指定史跡「旧新橋停車場跡及び高輪築堤跡」のうち、特に高輪築堤跡の文化財的価値を広く普及することを目的とした概説書です。
日本最初の鉄道を通すために、約2.7kmに渡って海上に築かれた高輪築堤。鉄道開業から150年後の現在に発掘された経緯や遺構の状況のほか、文献調査の成果等も紹介しています。
この『概説 高輪築堤』(冊子)は、港区立郷土歴史館等で有償提供しています。
『概説 高輪築堤』(港区教育委員会)(抜粋)(PDF:2,321KB)
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