更新日:2025年7月30日
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百日咳にご注意ください
百日咳は、百日咳菌による感染症です。1年を通じていずれの年齢でも発生が見られますが、近年、乳幼児期の予防接種の効果が減弱した成人の発病が問題となっています。咳が長引くときは、百日咳やほかの呼吸器感染症の可能性も考え、早めに受診しましょう。
原因と感染経路
病原体は百日咳菌です。患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌によって感染します(飛まつ感染)
症状
7日から10日程度の潜伏期間を経て、風邪症状がみられ、徐々に咳が強くなっていきます(カタル期:約2週間)。その後、短い咳が連続的に起こり、咳の最後に大きく息を吸い込み、痰をを出しておさまるという症状を繰り返します(痙咳期:約2週間から3週間)。激しい咳は徐々におさまりますが、時折、発作性の咳がみられます(回復期:2週間から3週間)。
乳児の場合、無呼吸発作など重篤になることがあり、生後6か月未満では死に至る危険の高い疾患です。成人では、咳が長期間続きますが、比較的軽い症状で経過することが多く、受診・診断が遅れることがあります。
治療
治療には、マクロライド系抗菌薬を使用します。
感染予防のポイント
乳幼児期には予防接種法による定期予防接種が行われています。予防接種による免疫効果の持続は5年から10年程度です。
軽症でも菌を排出しているため、予防接種をしていない新生児・乳児がいる場合は、感染に対する注意が必要です。
また、日頃から咳エチケットと手洗いを心がけましょう。
その他
百日咳は、「学校保健安全法」で、学校感染症(第2種)として特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでは出席停止です。
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