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高輪三丁目は江戸時代薩摩藩下屋敷があり、明治に入り土佐藩家老の後藤象二郎氏の所有を経て、明治44(1911)年に皇族賜邸地として竹田宮邸の洋館(現 貴賓館)が竣工、戦後昭和28(1953)年11月に「高輪プリンスホテル」が開業し、昨年「開業70周年」を迎えました。その70年の歴史や敷地内の文化財、地域とのつながりを中心に、同ホテルの木谷悠莉(きたにゆうり)さんにお話を伺いました。
ロビーに展示のパネルをもとに、現在営業している3つのホテル及び旅館の開業時期などの説明・紹介がありました。昭和28(1953)年11月の開業レセプションには、当時のニクソン米国副大統領夫妻が出席されました。
また、練習場とはいえ、高輪の地にゴルフセンターがあったのは驚きです。
「日本庭園」は、昭和46(1971)年3月の高輪プリンスホテル新館開業に合わせて、皇居新宮殿を手掛けた楠岡悌二(くすおかていじ)氏によって造園されました。園内には17種類約210本の桜があり、区内でも有数の「桜の名所」となっています。庭園内には、令和3(2021)年9月に港区指定有形文化財に指定された「観音堂と山門(ともに昭和29(1954)年に奈良県の長弓寺より移築、観音堂内には十一面半跏像が安置)」、「鐘楼(明暦2(1656)年建立。昭和34(1959)年に奈良県の念仏寺より移築)」があり、他にも「青銅灯篭(徳川将軍家の霊廟より移設)」や「狛犬(中国の18世紀乾隆時代のもの。平成2(1990)年に品川プリンスホテルから移設)」などがあります。また日本庭園では、令和5(2023)年4月に風流な月待ち体験「高輪廿六夜(にじゅうろくや)」の一環として400個以上もの幻想的な「竹あかり」の演出がスタートしています。入園は自由とのことですので、桜や紅葉の時期などに是非ご散策下さい。
歴史的建造物である「洋館(現 貴賓館)」は、赤坂離宮などを手掛けた明治を代表する宮廷建築家の片山東熊(かたやまとうくま)氏によるものです。「高輪プリンスホテル旧館」としての「洋館(現 貴賓館)」は、当時の面影を残しつつ、昭和47(1972)年3月に赤坂離宮の改修工事を手掛けた村野藤吾(むらのとうご)氏の設計により改修されました。結婚式で利用されたお客様のお話では「外観に加え内観も素晴らしい」とのことでした。
ホテル周辺の高輪南町会・高輪親睦会・西町自治会などの町会が参加し、昨年夏に初めての「高輪 夏まつり2023 盆踊り」が開催され、大変盛況だったとのことです。地域の方々のために今年も継続開催していただきたいですね。
また、高輪消防署主催で行う「自衛消防訓練審査会(コンクール形式で実施とのこと)」や、「高輪地区生活安全・環境美化協議会」に「会員登録」され、高輪地区の環境美化に協力されています。
そのほか、年末年始のニューイヤープランとして、ホテル周辺の名所・旧跡などを約1時間程度で巡る「歴史探訪街歩き」の企画を実施されているとのことです。ホテル周辺の地域への理解を深めてもらえるいい企画だと思いました。
ホテルは品川駅方面からのアクセスは便利ですが、二本榎通り側は歩道も狭く、ホテルへ歩いてのアクセスは残念ながら必ずしも良いとはいえません。今後は再開発により、二本榎通りが拡幅されたり、地区内に緑地や公園が出来る計画のようです(「東京都市計画地区計画 品川駅西口地区地区計画」より)。再開発後は、高輪地区にお住まいの皆さんも含め、二本榎通り側からホテルへのアクセスの改善やホテル利用の利便性の向上が期待できそうですね。
この度、グランドプリンスホテル高輪が70周年を迎えました。これもひとえに、日頃よりご愛顧いただいているお客さまならびに地域のみなさまのお支えによるものでございます。
今後もみなさまに愛されるホテルであり続けられるよう、また港区のみなさまとのつながりを大切に、日々精進して参ります。
(担当/安藤、阿部、大友、川野、平尾)
昨今、国内でも大きな災害が増えて、地域住民による防災組織「消防団」にも注目が集まっています。そこで今回は、高輪地区総合支所管内で活動をしている高輪消防団を取材しました。高輪消防団は、高輪、白金台、白金、港南の4つの管轄地域(4つの分団)から構成され、全団員104名(取材当時)で活動しています。45年以上の消防団歴がある、柳町義夫(やなぎまちよしお)団長にお話を伺いました。
火災発生時の出場の他、台風やゲリラ豪雨で川が増水した際には土嚢を積んだり、河川氾濫時の対策を練ったりします。大きな地震の発生時も、警戒活動にあたります。その他、年間を通して、災害出場に備えたポンプ取扱い訓練、防災訓練での指導、祭礼や各種イベントでの警戒など、幅広い活動をしています。
高輪地域で生まれ育ち、消防団に入団し長年活動を続けて、一昨年、団長になりました。団員の皆さんが一生懸命やってくれているので、自分としては苦労したと思うことはないですね。
自分が入団した時に比べて、今は4つの分団が協力して活動する機会が増えていますね。昨年秋には、消防団員のポンプ取扱い訓練の成果を競い合う東京都消防操法(そうほう)大会に、港区代表として選抜チームが出場しました。操法では女性隊も結成しており、5年前の全国女性消防操法大会に東京都代表として出場したこともあります。防災訓練や各種の警戒活動では、分団の垣根を越えて活動する機会もあります。いつ大きな災害が起きるか分からないので、ひとつの消防団としてまとまっていることは、とても大切だと思っています。
やはり消防団員の数が減っているので、新しい方に入団していただけたら、本当に嬉しいですね。若い方から人生経験が豊富な方まで、様々な活躍の場があると思います。団員それぞれが仕事や家庭など普段の生活と両立した活動を続けています。訓練は集中して行いますが、普段は和気あいあいと活動しているので、消防団に関心のある方には、ぜひ入団希望の連絡をいただきたいです。
また、今は訓練場所の確保が難しい時代です。訓練は地域住民の皆様のご理解とご協力があって実施ができるので、本当に感謝しています。これからも、消防団活動へのご理解とご協力をお願いしたいです。
消防署に直接ご連絡ください。または、消防団員からの紹介でも構いません。まずは所属となる分団の分団長から具体的な活動内容を説明し、納得いただければ、具体的な入団手続きをご案内します。活動の際に必要な被服・靴などは、すべて支給されます。
入団には勇気が必要だと思うのですが、消防団に関心のある方、地域の役に立ちたいと思う方は、ぜひとも入団希望のご連絡をください!
令和5(2023)年12月17日に行われた訓練にお邪魔して「消防団に入った感想を教えてください」と団員の皆さんに伺いました!
高輪消防署内事務局
所在地 〒108-0072 東京都港区白金二丁目4番12号
電話番号 03-3446-0119(内線320)
FAX番号 03-3447-1421
メールアドレス takanawa2@tfd.metro.tokyo.jp
(担当/伊関、佐々木)
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お問い合わせ
所属課室:高輪地区総合支所協働推進課地区政策担当
電話番号:03-5421-7123