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更新日:2024年5月1日

ページID:149939

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2024年4月10日(水)1時限

担当講師 河合 克義

テーマ 地域福祉と住民参加①-地域・生活を見る目-

                       

 地域福祉の現状と住民参加の意義を考えてもらうため、依然として起こっている餓死事件、孤独死問題を通して、地域で何が起こっているのか、住民生活の問題とは何かを私が関わったNHKの番組等を紹介し、そこに示された具体的材料にもとづいて問題提起した。

 続いて、地域・生活を見る目として、(1) 前提:自分を客観視すること、(2) 「声なき声」に耳を傾けるということ、(3)生活問題の特性-潜在化と孤立-について説明した。とくに地域生活問題の量と質について考えてほしいことを提起した。まずは、自分自身の地域・生活を見る目を養うことが重要である。と同時に住民の社会福祉に対する意識を変えること、つまり福祉への理解を広げることの大切さも強調した。

 

 

2024年4月10日(水)2時限

担当講師 河合 克義

テーマ 地域福祉と住民参加②-住民生活の実態と地域福祉活動-

                        

 地域福祉と住民参加の第2回目の講義として、コミュニティリーダーとしての視点を獲得してもらうことを目的に、私が実施した諸調査から見える地域の実態を講義した。特に港区でのひとり暮らし高齢者調査の結果を紹介した。2011年のひとり暮らし高齢者調査を見ると、経済的問題については「100万円未満」の者が18.2%、「150万円未満」の者の合計が37.0%、「200万円未満」の者の合計が56.3%となる(無回答を除く)。また、緊急時の支援者がいない者が16.7%、正月三が日をひとりで過ごした者が33.4%、近所づきあいがあまりない者が37.8%となっている。

 講義のなかで特に強調したことは、制度を利用しておらず、孤立し、控えめにひっそり暮らす高齢者の存在である。そうした人々が区内にも多く住んでおり、住民としてのその人びとへのアプローチが必要で、そこに地域福祉活動の意義がある。しかし、住民活動には限界もあり、他方、行政の役割も考えなければならない。そのためには制度の学習を始め幅広い学びが必要であるこということを強調した。

 

 

2024年4月17日(水)1時限

担当講師 岡本 多喜子

テーマ 高齢者福祉論① ―高齢者の実像―       

 

 

高齢者の実像を理解するために、各種の統計を用いて授業を行った。平均年齢と健康寿命の差を少なくすることの大切さ、高齢者は若者と比較して生活が恵まれていると言われることの意味を確認した。高齢者層は二極化しており、貯蓄額の多い層とほとんど貯蓄の無い層、高齢者の生活保護率の高さ、持ち家率は高いが購入から年月が経っていることからメンテナンスの必要などを確認した。介護保険制度や認知症に関しても検討した。

 

 

4月17日(水)2時限

担当講師  嶋田彩司

テーマ   明治学院校歌を「読む」

 

 明治学院校歌は1906年に制作された。作詞者は島崎藤村である。この年、藤村は『破戒』を発表し、一流作家のひとりとなる。一方でこの時期の彼の私生活は相次ぐ子供の死去など、けっして幸福とはいえない状況にあった。校歌にはそのような藤村の希望と苦悩が反映されている。それを読み解く鍵となるのが、歌詞にある「緑葉」の語であろう。

 藤村にとって、これに先立つ明治学院での学生生活や文学界の仲間との出会い、恋愛等は「春」の季節であった。輝かしい日々への追憶は美しい詩のことばとなって、『若菜集』に結実する。しかし、やがて彼は散文の世界へと転身する。1907年に出版された短編集『緑葉集』には、過酷な現実に翻弄される者たちが描かれる。いずれも藤村の現実が生み出した影法師である。季節は「夏」。緑葉はもはや人生の「春」を過ぎた者たちの時間の謂いである。

 そして校歌は、緑葉の下に集う若者に「心せよ」と呼びかける。緑葉の語がもつ意味を藤村に即して考えるとき、この「心せよ」は若者たちの多難な人生を暗示して苦く、重い。

 

 

2024年4月24日(水)1時限

担当講師 高橋 源一郎

テーマ  日本の現代小説

本が読まれなくなり、テレビさえ見捨てられ、いまや若者たちの大半は、スマーントフォンから情報を仕入れるようになった、といわれいます。そんな時代に、文学などという古めかしい文化はもう受け入れられないのではないか。そんな危惧も、拡がっているようです。確かに、古い世代に馴染みの深い作家たちの名前を若者たちに告げても「聞いたこともない」という返事がかえってくるだけです。けれども、「一つ前の古い時代に読まれた作家」が次の時代に読まれなくなる、ということは、歴史上、繰り返し起こったことでした。また、かつてはテレビがラジオを駆逐し、マンガが子どもたちを愚かにすると、いわれたものです。けれども、いまでもまだラジオは存在し続け、マンガで育った世代が文化の中心になっています。文学もまた、おそらくは、形を変えながら、その時代にふさししい何かを生み続けるのではないか。わたしはそう信じています。なぜなら、文学(あるいは小説)こそ、芸術の世界の新参者であって、歴史の上では生れたばかりといってもいいものだからです。

 

 

2024年4月24日(水)2時限

担当講師 亀ヶ谷 純一

テーマ 高齢者の健康と体力 ― 心とからだの元気づくり ―

 

世界の中で他に類を見ない長寿国日本。同時にそれは人類が今まで経験したことのない高齢化社会の出現を意味しています。

若者人口に対し高齢者の占める割合が高い大変な時代にはなりました。年齢を重ねても「自分のことは自分で」充実した生活を望むためには、心身が健康でなければなりません。今回の講義はそのような時代背景を意識し、「心とからだの元気づくり」をキーワードに講義をおこないました。

3世代同居の経験から、長寿だった私の祖父母、父を例に、100歳を超えた人の生活態度、ライフスタイルはどうだったのか?その日常生活は自分のペースを保ち、かつ出来るだけ規則正しく、適度な歩行や日常生活での体を動かす環境が生活の中にあったこと。そして孫や曾孫を面倒みるという使命感もまた併せ持っていた・・。

小職が経験した他愛のないエピソードから入り、講義を通して伝えたかった事はいくつかありました。講義の冒頭ではアンデシュ・ハンセンの『最強脳』を引用して現代人は太古の人類の脳の機能を持ちつつ現代社会の中で生活している。運動すること(体を動かす)ことが私たちのからだと脳を良い方向に導いてくれることを少々話しました。

高齢者の筋力については、80歳代の高齢者において脚筋力パワーは歩行速度や階段登りといった日常生活行動の能力と高い相関があること。同時にトレーニング効果は高齢になっても得られること。また加齢に伴う筋力の変化は25歳から30歳ころをピークに減少を始め、60歳ころから急激に低下すること、特に筋力低下は上肢よりも下肢の筋において顕著であること。そして転倒防止、寝たきり予防のため脚を持ち上げるときに使われる腸腰筋などインナーマッスルを意識してトレーニングすることの重要性などを講義しました。受講生のみなさまには最後まで熱心に受講していただきました。

 

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