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更新日:2020年9月2日

事例8:鍋の着脱式の取っ手が外れて足にヤケドした。

質問

シチューを温めた鍋を運ぼうとしたときに、鍋の取っ手が外れて、鍋が落下し飛沫で足に軽いヤケドをしました。
この鍋は取っ手が着脱式で、重ねられる二つの鍋とフライパン一つに、着脱式の取っ手が付いてセットになっています。3年前に景品としてもらったもので、自分一人で週2、3回使っていました。

メーカーに申し出をしたら、取っ手の樹脂が溶けているので、強火で使った事が原因という文書回答があり、取っ手は新しいものを受け取りました。

しかし、メーカーの回答に納得いきません。この鍋セットに付いていた簡単な注意書きを良く読んで、火は鍋底からはみ出さないように気をつけて使っていました。誤使用とは思われず、同じような事故が起きる可能性があると思われ、子どもがそばにいたらとても危険です。

メーカーは消費者への速やかな告知と、製品の回収をするべきではないでしょうか?

回答

詳しい話をするために、メーカーのカスタマーセンターの責任者にセンターにきてもらいました。国内では数年前から売り出され、取っ手はすでに2度デザイン変更されていることや、欧州の本社に送り調べていることなどの話しがありました。

センターからは相談者の要望を伝え、国民生活センターにテストを依頼したい旨の話をして了解されました。
後日、本社からの報告書がセンターに届きました。また、鍋と苦情同型品の取っ手と、デザイン変更している現行品の2つの型の取っ手をメーカー側から提供してもらい、国民生活センターにテストを依頼しました。
テスト結果としては、現行品の取っ手は鍋が五徳からずれて、高温にさらされても機能上の問題は発生しませんでした。

しかし、苦情同型品の取っ手は熱の影響を受けやすく、ビスのネジ山樹脂の溶融やビスの脱落が発生したり、鍋のロックがあまくなる可能性が見られたという内容でした。

この結果をメーカーに報告して、苦情同型品の使用者に対して安全対策をとって欲しいと要望しました。
メーカーは自社のホームページにおいて危険防止に注意喚起を行ないました。

ひと言

両手鍋、片手鍋の取っ手の破損の事故について、以前からセンターに苦情が寄せられています。何年か使用することにより、ぐらついてきます。時々点検して、気をつけて使いましょう。

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