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更新日:2024年8月20日

麻布地区の地域情報紙(最新号)

 アートな麻布に魅せられて33 お神輿わっしょい!

「麻布十番秋祭り」は毎年9月に開かれ、麻布宮村町会(宮村町)・坂下会(坂下町)・新二会(新網町二丁目)・網代会(網代町)・麻布十番睦会(宮下町・南日ヶ窪町)・山元町会(山元町)の六町会のお神輿が一堂に会します。また、三年に一度、十番稲荷神社の宮神輿が渡御します。

各町会は麻布氷川神社・十番稲荷神社・芝大神宮の氏子で、かつては町会ごとにお神輿を奉納していました。第二次世界大戦の空襲で麻布地区の大半が焼失、辺りは焼け野原になってしまいました。戦後、復興が始まり一度はお祭りも盛り上がりましたが、高度成長期に入ると下火になってしまいました。そんな街の姿を見て「麻布に元気を取り戻そう!」と商店街の方々が各町会に声をかけて立ち上がり、お神輿パレードが始まりました。

また、名工が造ったお神輿を一度に見ることができることも楽しみのひとつ。神輿造りは、神輿師が中心となって、木地師・彫り師・錺(かざり)職人・塗り師など20人以上の職人が分業して行います。木材の選別・加工・彫り、飾り金具の製作、漆塗り、金箔押しを経て1,000以上のパーツを組み立てて出来上がります。

中でも本行徳(ほんぎょうとく)の神輿師・浅子周(あさこしゅうけい)慶は室町時代末に創業し仏師運慶の流れを汲むとされ、500余年に渡り代々襲名されてきた名門です。第15代が考案した、胸を前に突き出し翼を大きく広げた美しい浅子型鳳凰、行徳大唐破風型(おおからはふがた)と呼ばれる流麗な屋根、細密な彫刻が施された神輿には、日本の伝統工芸の頂点ともいえる匠の技が凝縮されています。残念ながら後継者がおらず平成19(2007)年に第16代を最後にその歴史を閉じましたが、神輿からその魂を今でも感じることができます。

 


麻布宮村町会


麻布宮村町会


坂下会


坂下会


新二会


新二会


網代会


網代会


麻布十番睦会


麻布十番睦会


山元町会


山元町会

 

令和元(2019)年の取材時には、町会のお神輿は神酒所(みきしょ)からそれぞれの町内を回った後、パティオ十番に集合し、そこから順に麻布十番を練り歩きました。各町会揃いの半纏(はんてん)で、威勢の良い掛け声と共に麻布十番商店街を練り歩く姿は圧巻でした。

麻布十番商店街をぐるりと回った後は各町会に戻りますが、その頃は既に夕方。全身が汗だくで声も枯れていますが、最後の力を振り絞ります。無事に宮入りが終わると、どこからともなく拍手がおこり、最高の達成感を味わえます。長年参加している方も、初めて参加する方も、年齢も国籍も問わず、同じ神輿を担いだ仲間として連帯感も深まり、皆さん満面の笑顔でした。

コロナ禍で開催されない年もあり、現在は担ぎ手が少なくなっているとのことですので、「やってみたい!」と思った方はお近くの町会もしくは麻布地区総合支所までお問い合わせください。

また、お神輿を細部までじっくり観たり、沿道からの声援で街との一体感も味わうことが出来ますので、是非麻布十番に足をお運びください。

令和6(2024)年スケジュール

9月14日(土曜日)子ども神輿、山車
9月15日(日曜日)大人神輿

※十番稲荷神社宮神輿は2026年の予定です。

問い合わせ先

麻布地区総合支所ホームページ

 

(取材・文/堀内明子、Mai S.)

 

 みんなの社会科見学5 大人も子どもも一緒に見よう・学ぼう
麻布、そして港区との絆が深まり、地域に根付くたくさんの文化活動に注目 ~リスト・ハンガリー文化センター~

2019年12月、麻布十番にオープンしたハンガリー文化センターは、ザ・AZABU 51号で紹介しました。2021年、リスト・ハンガリー文化センターと名称を変え(以下文化センター)、5年目を迎える現在の活動やこれからの展望を、日本語堪能なメレーニ・クリスティーナ所長に伺いました。

メレーニ・クリスティーナ所長

ミシュコルツ大学の日本語学科を卒業。更には、セゲド大学マスコミュニケーション学科、コルヴィヌス大学国際関係学科、カーロリ・ガーシュパール・カルヴィン派大学スーパーヴィジョン学科、及びコーチング学科も卒業。東京オリンピック・パラリンピックでは、事前キャンプコーディネーターとして、ハンガリーのホストタウン栃木県とハンガリーのスポーツ5競技、6つのチームの調整を行った。2023年10月よりハンガリー大使館の参事官としてリスト・ハンガリー文化センターの所長を務める。

5年間の活動成果

魅力あふれるハンガリー文化を広め、普及させることが、開設の目的とお聞きしましたが、その後どのような活動をされていますか?

「港区内の幼稚園、小学校、麻布子ども中高生プラザ、麻布図書館、大学などと連携、文化交流を行っています。港区立赤羽幼稚園・小学校や港区立小中一貫教育校白金の丘学園では、約300人の在校生の前でコバーチ・エメシェ文化担当官がハンガリー紹介や民族舞踊体験を楽しんでもらいました」

子どもたちが、ハンガリーの食事をしたと伺いましたが。

「そうなんです。給食に代表的なハンガリー料理、グヤーシュスープなどのハンガリーメニューを提供するため、大使館のラーツ・ゲルグーシェフが小学校に出向いて、調理の協力をしました」

図書館と連携したイベントをされたとのことですが、どのような内容ですか?

「麻布図書館のご協力をいただき、文化センターでハンガリーの絵本の読み聞かせを行い、喜ばれました。ハンガリーにはマレーク・ヴェロニカ、チューケ・キッティなどの著名な絵本作家がいます。大人でも楽しめるので、是非読んでいただきたいです」

文化センター内や有栖川宮記念公園でもワークショップを実施。羊毛フェルトのアクセサリー作り、ハンガリー刺繍、イースターエッグ作りなど大人から子どもまで大好評で、年に数回開催しています。

音楽、文化全般のイベントをさかんに実施

ところでリスト・ハンガリー文化センターに名称変更したのはなぜなのでしょう?

「文化センターは、世界24カ国の計26カ所にあります。2021年9月に不朽の名作を遺した大作曲家でピアニストのリスト・フェレンツを讃え、一斉にリスト・ハンガリー文化センターに改称しました」

ハンガリーはリストだけではなく、バルトーク、コダーイ、オペレッタの作曲家レハールなど音楽史に名を残す作曲家を輩出しており、ブダペストにあるリスト音楽院では多くの日本人留学生が学んでいます。文化センターではこれまでハンガリーにルーツを持つ世界的ピアニスト金子三勇士(みゆじ)さんの演奏をはじめ、ハンガリーにつながりのある音楽家のコンサートが開催されました。各種コンサートの開催は不定期ですが、木曜夜に開催、募集はHPで告知されます。

火曜にはチューズデートークというハンガリー文化全般にフォーカスした講座が開かれており、登録すればどなたでも参加することができ、すべてのイベントの参加費は無料です。

 


ハンガリーの民族楽器「テケルー」を紹介するコンサートの様子。「テケルー」は、ヨーロッパにおいて千年ほどの歴史を持つハーディガーディの一種。ハーディガーディとは弦楽器の仲間。演奏者の高久圭二郎氏はハンガリーテケルーオーケストラのメンバーとして、各地公演に参加。ハンガリー在住30年を機に帰国。現在は日本で活動を続けている。


チューズデートークの一例「伝統的なハンガリー民族舞踊の日本における発展」ハンガリーの民族舞踊研究家、指導者、そして振付師であるティマール・シャーンドル氏と妻のティマール・ブシュケ氏の子息が披露した伝統的なハンガリーの民族舞踊とハンガリーから来日した楽団による民族音楽。映像を交えながらティマール夫妻の44年の歩みを学んだ。


「ハンガリーのイースターエッグを一緒に作りましょう」のワークショップ。


15年間、ハンガリー国立バレエ団のバレエダンサーとして活動、現在は文化センターのスタッフでもある浅井友香さんが「芸術の都ハンガリーで過ごしたバレエ人生」を、バレエのパフォーマンスと共に話された。


ハンガリーの伝統ワークショップ、「ハンガリー刺繍に挑戦しよう」のワークショップ。


木曜日18時から不定期で開催されている「木曜コンサート」。文化センターのピアノは、島村楽器(株)とカワイとのコラボレーションのアップライトピアノで、ハンガリーにゆかりのある人気ピアニスト金子三勇士氏選定、サイン入り。金子さん(写真)もピアノ演奏を披露している。

 

今後も予定が目白押し

これからの文化センターでの催しは、5月末から始まっている、コロナワクチンの開発者でハンガリー女性初のノーベル賞受賞者(2023年の生理学・医学賞)であるカリコー・カタリン博士ゆかりの展示品とパネルで紹介する展覧会を開催中(~8月2日)。

8月8日からはルービックキューブ誕生50周年、ルービックキューブの発明者、エルノー・ルービック80歳記念展覧会へと続きます。また9月から港区立郷土歴史館で文化センターと共同で開催される『オットー・ハプスブルグ※の生涯と遺産 皇位継承者から政治家へ~ヨーロッパと日本との協力関係を円滑にした人物~』展にはハプスブルク家の末裔(まつえい)ジェルジ・ハプスブルク氏が来日される予定です。講演会も開催されますので、詳細は港区立郷土歴史館のウェブサイトをご確認ください。

10月26日にはお台場セントラル広場で第5回ハンガリーフェスティバルを開催。美味しいハンガリー料理やワイン、そしてハンガリーの特産物の販売があり、民族舞踊や楽団も来日予定です。

観光、文学、劇、舞踏、アートなどハンガリー文化の奥深さを体験できるイベントに、今後も目が離せません。まずは文化センターを覗いてみてはいかがでしょうか。


今回、取材は全て日本語で行うことができました。メレーニ所長は日本の文化に魅かれて大学で日本語を学ばれたそうです。その造詣(ぞうけい)の深さにも驚かされました。取材を通じて、多彩なハンガリー文化に感動しながら、素晴らしいインタビューとなりました。

※日本での一般的な表記は『ハプスブルク』だが、ハンガリーでの表記は『ハプスブルグ』である。

 


©Maciej Komorowski

ノーベル賞を受賞した生化学者カリコー・カタリン博士(1955~)。2023年にドリュー・ワイスマンペンシルベニア大学教授とともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。2021年、アメリカ合衆国のタイム誌が選ぶ世界で最も影響力のある100人の一人に選ばれている。


©2024. TM & Ⓒ Spin Master Toys UK Limited, used under license.

エルノー・ルービック氏(1944~)発明の六面立体パズル、ルービックキューブはハンガリー発祥で全世界に普及しています。エルノー・ルービックの生誕80年を記念して、2020年開催時よりパワーアップした展覧会を開催します。ちなみにルービックキューブの早揃えの世界ギネス記録はアメリカ人、マックスさんの3.13秒です!

 

ハンガリー大使館文化部
リスト・ハンガリー文化センター

港区麻布十番3-8-1 日比谷麻布十番ビル1階
03-6459-4931(代)
11時00分~17時00分(最終入場は16時45分)
休館日:土曜・日曜・日本とハンガリーの祝日
HP:https://culture.hu/jp/tokio(外部サイトへリンク)
FB:https://www.facebook.com/HungarianCultureTokyo/(外部サイトへリンク)

 

(取材/飯泉千種、Mai S. 、高柳由紀子、Sumiko 文/飯泉千種、高柳由紀子)

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