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更新日:2018年12月13日

麻布地区の地域情報紙(最新号)

 アートな麻布に魅せられて19~幻想的な武蔵野図~

麻布地区総合支所の中庭に広がる武蔵野の原風景。陶板壁画と景石で構成された、画家・今井俊満(としみつ)氏(1928-2002年)の作品「武蔵野図」である。金色に輝く秋草の群れ、遠くから見下ろすような山なみ。金箔と天然の苔が共存した景石は枯山水風に配されている。場所柄、すでに見知った方も多いかもしれないが改めて紹介したい。

お披露目は1987(昭和62)年だった。

麻布地区総合支所の現在の建物の竣工式と同時にこの作品はお披露目の日を迎えた。ちなみに、港区が建築設計に着手した1980年代前半当時は景気が上向き始めた頃。折しも、公共施設建設の際には総工費の1%を芸術・文化のために使おうという欧米発のムーブメントが日本国内でも起こり、アート作品の設置は設計当初から予算に組み込まれていたそうだ。

陶板壁画は永久不滅、かも。

壁画は分割された陶板画、いわば陶製のタイルの集合体である。まず原画を撮影し、シルクスクリーンで印刷して転写シートを作成。それをもとに「絵付け→焼き付け」を色を重ねて繰り返す。最後に金彩を施し比較的低温で焼く。全部で210枚の陶板を4回焼成するという工程だ。途中、画家自らがブラシを振るい職人と現場を共にする。その結果、単なる原画の拡大模写にとどまらない色と質感の創造物が出来上がる。陶製ゆえ、半永久的に色褪せない。また、分割作成したパーツを壁にはめ込んでいるので、景石同様将来的に移設も可能だ。2つの意味で本作品は永久保存可能な形態のアートである。

日本にアンフォルメル旋風を仕掛けた今井俊満。

製作者・今井俊満氏は京都生まれ。裕福な家庭で書画・骨董に囲まれて育ち、幼少の頃より絵画の才能を発揮した。私立旧制武蔵高校卒業後、本格的に画家を目指し1952(昭和27)年単身パリへ渡る。そこで出会ったのが当時最も先駆的だった前衛美術運動「アンフォルメル」*であった。今井氏は中心人物の一人となり、この運動を日本に初めて本格的に紹介。当時の日本の美術界に多大な影響を与えた。

*アンフォルメル:「非定形」を意味するフランス語で、1952年評論家M.タピエの命名による。作家の情動の自発性を強調する非具象的な絵画または彫刻を指し、第二次世界大戦後フランスを中心に展開。

「花鳥風月(かちょうふうげつ)」時代の本作品とその後・・・。

本作品「武蔵野図」は、上述のアンフォルメル時代の抽象画から画風を一転させ、滞在中のパリで1983年より描き始めた「花鳥風月」シリーズにあたる。

「日本の絵が世界で通用するには、日本だけの自然美に取り組むしかないと、外国にいて気付きましてね」(読売新聞1987年1月5日東京夕刊)と当時のインタビューに答えている。

今井氏はその後晩年に至るまで作風を変え続け、終生精力的に活動した。晩年次のように語った。「日本の絵かきは外国のコピーに明け暮れる。または自分のコピーで終わる。私は一所不在、一つところに住まず、道から道へと一生、旅を続けたい」(同新聞2000年12月11日)

歴史の記憶を紡ぎながらも変化を止めないインターナショナルな街「麻布」にも気脈が通じるような言葉だ。

取材協力

  • 大塚オーミ陶業株式会社 的場幸雄氏
  • 齋藤哲雄 港区用地・施設活用担当部長

参考文献

  • 今井俊満著『花鳥風月』(美術出版社 1989)
  • 堀川浩之編『今井俊満の真実』(藝術出版社 2003)
  • 高橋秀爾監修『西洋美術史』(美術出版社 2002)

(取材・文/大村公美子)

 大使を訪ねて45 麻布の世界から リトアニア共和国

ゲディミナス・バルブオリス 駐日リトアニア共和国特命全権大使

  • 面積:6.5万平方キロメートル
  • 人口:281.0万人(2018年1月:リトアニア統計局)
  • 首都:ビリニュス
  • 言語:リトアニア語
  • 元首:ダリア・グリボウスカイテ大統領
  • 議会:一院制(議席数141、任期4年)
  • 外務省ホームページ(外部サイトへリンク)

リトアニアはバルト三国として1990年に独立を回復したことも記憶に新しいが、2018年は1918年に帝政ロシアから共和国として独立を果たして100周年にあたる。節目である2018年の4月に赴任されたゲディミナス・バルブオリス特命全権大使(以下大使)にお話を伺った。

日本で感じること

元麻布界隈は閑静な住宅地。狸坂下から再び坂を上ったところに駐日リトアニア共和国大使館がある。大使にまず日本や麻布の印象をお伺いした。「2013年に初めて来日したときはわずか1週間でしたが、とても気に入ったので、赴任できて嬉しいです。東京は高い建物から眺めると大都会なのに、麻布の街は歩くとこぢんまりした家が多く、アットホームで住みやすいですね。大使館には公邸から歩いて通っています。坂が多いですが、それがいい運動になっていますよ」。麻布十番の秋祭りではお神輿もご覧になられた。

日本食は何でもお好きだが、特にお寿司が1番のお気に入り。「どんなネタでも食べられます。リトアニア人はお寿司が好きだと思いますよ」。また、日本で印象に残った食べ物はラーメンで、リトアニアからの長旅を癒してくれたとにっこり。今では麻布十番商店街のお気に入りのお店に良く顔を出される。逆に苦手な食べ物をお聞きすると、探すのが難しいなぁ……と少しお考えになってから、「すき焼きの生卵くらいですね」と答えられた。

隠れた名物?クラフトビール

大使は北部の国境に近いパシュヴァリスのご出身。人口約1万人の小さな街だが、土壌がとても豊かで農業が盛んだ。クラフトビールが有名で、昔は各家庭でも作っていたという。近くにあるビルジャイの町はリトアニアビール発祥の地。その歴史は11世紀まで遡り、ミネラル豊富な硬水が個性的なビールを生み出している。美味しいビールがあるからか、リトアニアの一人当たりのビール消費量は日本の倍で、世界ベスト10にもランクインしている。リトアニアビールは2018年7月から輸入を開始しており、東京で飲めるお店もある。興味がある方は足を運んでみてはいかがだろうか。

大使に故郷の味をお聞きすると『バランデーリ』を紹介してくださった。合挽き肉をキャベツで包んで煮込み、地元で採れた茹でジャガイモを添えたリトアニア風ロールキャベツだ。「母が作るバランデーリが世界一ですね」と嬉しそうに話された。また、ピンク色のビーツのスープは夏は冷たく、冬は温めて一年中食べられる国民食だ。普段なかなかお目にかかれないリトアニア料理だが、大使館として、みなと区民まつり、麻布十番納涼まつりなど、地域のイベントにも積極的に参加しているので、機会があれば気軽に立ち寄ってみてほしい。

両国を繋ぐ見えない絆

リトアニアと日本の共通点もお聞きした。

リトアニアはヨーロッパで最後にキリスト教化した国で、それまでは精霊や樹木などの自然を崇拝していたところが似ていると感じられたそう。また、意外なところではリトアニアも玄関で靴を脱いで部屋にあがる風習があると教えて頂いた。「遠く離れた国にいるのに、何だか懐かしい感じがしますね」と大使。

リトアニアと言えば、戦時下でユダヤ人6千人の命を救った外交官・杉原千畝(すぎはら ちうね)をご存知の方も多いだろう。首都ビリニュスには『スギハラ通り』が、当時の首都カウナスの領事館には『杉原記念館』もある。大使に杉原氏のことを伺うと「大変良い質問をしてくれました」と大きく頷かれた。「杉原氏はリトアニアの英雄であり、日本との架け橋になっています。彼は苦境に立たされている中、たった1人の人間であっても物事を変える力を持っていることを教えてくれました。カウナスではスギハラウィークがあり、現在でも彼の功績を讃えています。彼の行動は外交官としても尊敬しており、言葉では語りつくせません。私も彼が作った絆を元に、両国の関係を大事にしたいと思っています」と熱く語られた。

これからの両国の関係

日本からの旅行者も年々増えており、過去5年間で2倍になっている。是非訪れてほしい名所をお聞きすると、湖の中に浮かぶ島にあるトラカイ城、首都ビリニュスの旧市街の街並、前述のカウナスを挙げられた。また、珍しいのはクルシュー砂州の海岸。美しい砂浜に松林が続き、とても良い香りがするスポットで、そこで採れた魚の燻製も名物だ。まさに五感でリトアニアを感じられる場所となっている。

リトアニアは2009年に史上初の女性大統領が誕生したことを皮切りに、女性が活躍している。外務省も女性職員が半分を占め、国連や各国にも派遣されている。大使も「男女ともお互いの実績や経験を活かしながら協力することで良い結果が出せるので、今後も外交・政治・ビジネスでも女性が活躍してほしいと思っています」と話された。この点は私達も見習うべき点だ。反対に日本から学びたいことは健康維持の取組だそう。「日本では高齢者が健康でいきいきと働いているので、国の施策など見習いたいですね」と大使。お互いの国の成功例が課題解決のヒントになるのかもしれない。

リトアニアは遠く離れているが意外な共通点もあり、知れば知る程もっと知りたくなる国だった。先人が育んだ絆もあり、日本に親近感を持って接してくれる人も多いと聞く。私達ももっと距離を近づけていきたい。

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お問い合わせ

所属課室:麻布地区総合支所協働推進課地区政策担当

電話番号:03-5114-8812