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感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染による胃腸炎が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。
原因となる病原体には、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスのほか、細菌や寄生虫もあります。
感染経路は、病原体が付着した手で口に触れることによる感染(接触感染)、汚染された食品を食べることによる感染(経口感染)があります。
・ノロウイルスの潜伏期間は12~48時間程度です。ノロウイルスによる胃腸炎では、主な症状はおう吐、下痢であり、多くは1~3日で治癒します。
・ロタウイルスの潜伏期間は24~72時間程度です。ロタウイルスによる胃腸炎では、主な症状はおう吐、下痢、しばしば白色便がみられ、乳児ではけいれんを起こすこともあります。多くは2~7日で治癒します。
特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。
乳幼児や高齢者では下痢による脱水症状を生じることがありますので早めに医療機関を受診することが大切です。特に高齢者は、誤嚥(おう吐物が気管に入る)により肺炎を起こすことがあるため、体調の変化に注意しましょう。
トイレの後や、調理・食事の前には、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
アルコール類の消毒は効きにくいため次亜塩素酸ナトリウムでの消毒をしましょう。
便やおう吐物を処理する時は、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用し、処理後は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。また、加熱が必要な食品を取り扱う際には十分加熱する、食品を調理した調理器具で生食の食品を扱わないなどの注意を徹底しましょう。
東京都での発生状況については、東京都感染症情報センターのホームページをご覧ください。
お問い合わせ
所属課室:みなと保健所保健予防課保健予防係
電話番号:03-6400-0081