平成23年6月3日　区長コメント（5年経過について）

本日、シティハイツ竹芝で発生したエレベーター事故から5年が経過しました。

改めて、この痛ましい事故により犠牲となられました市川大輔さんのご冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族に対し心より哀悼の意を表します。

港区は、事故原因の究明と再発防止の取り組みが緊急かつ最重要課題と位置づけ、事故機の部品等が押収され、研究機関等からの協力が得られない中、施設設置者の立場から独自の調査に取り組んできました。

事故機と同型の隣接機を使って事故を再現する実験等を行い、国に先駆けて事故の発生経過の分析を行うなど、事故原因の究明と再発防止に一定の成果をあげました。こうした成果等を踏まえ、エレベーターの製造者・保守業者の責任を明らかにして訴訟を提起しました。

また、区議会とも一体となって、国に対してエレベーターのブレーキの二重化の必要性等事故の再発防止に向けた諸対策の早期実施を要請してまいりました。

区は、区民の安全・安心を区政の最重要課題と位置づけ、区有施設の安全確保に向けて、全区有施設の総点検や日常の点検等の制度化、職員の意識改革などに取り組んでおります。

私は、この事故を風化させることなく、区民の皆様の生命と財産を守る立場にある責任者として、引き続き、安全・安心の確保に全力で取り組んでまいります。

平成23年6月3日

港区長　武井雅昭