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更新日:2024年3月12日

高輪地区の地域情報紙(最新号)

高輪地区地域情報紙「みなとっぷ」第51号

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 グランドプリンスホテル高輪 開業70周年の歴史と地域とのつながり

takanawa51-04.png高輪三丁目は江戸時代薩摩藩下屋敷があり、明治に入り土佐藩家老の後藤象二郎氏の所有を経て、明治44(1911)年に皇族賜邸地として竹田宮邸の洋館(現 貴賓館)が竣工、戦後昭和28(1953)年11月に「高輪プリンスホテル」が開業し、昨年「開業70周年」を迎えました。その70年の歴史や敷地内の文化財、地域とのつながりを中心に、同ホテルの木谷悠莉(きたにゆうり)さんにお話を伺いました。

【70年の歴史について】

ロビーに展示のパネルをもとに、現在営業している3つのホテル及び旅館の開業時期などの説明・紹介がありました。昭和28(1953)年11月の開業レセプションには、当時のニクソン米国副大統領夫妻が出席されました。

また、練習場とはいえ、高輪の地にゴルフセンターがあったのは驚きです。

【指定有形文化財や歴史的建造物について】

「日本庭園」は、昭和46(1971)年3月の高輪プリンスホテル新館開業に合わせて、皇居新宮殿を手掛けた楠岡悌二(くすおかていじ)氏によって造園されました。園内には17種類約210本の桜があり、区内でも有数の「桜の名所」となっています。庭園内には、令和3(2021)年9月に港区指定有形文化財に指定された「観音堂と山門(ともに昭和29(1954)年に奈良県の長弓寺より移築、観音堂内には十一面半跏像が安置)」、「鐘楼(明暦2(1656)年建立。昭和34(1959)年に奈良県の念仏寺より移築)」があり、他にも「青銅灯篭(徳川将軍家の霊廟より移設)」や「狛犬(中国の18世紀乾隆時代のもの。平成2(1990)年に品川プリンスホテルから移設)」などがあります。また日本庭園では、令和5(2023)年4月に風流な月待ち体験「高輪廿六夜(にじゅうろくや)」の一環として400個以上もの幻想的な「竹あかり」の演出がスタートしています。入園は自由とのことですので、桜や紅葉の時期などに是非ご散策下さい。

歴史的建造物である「洋館(現 貴賓館)」は、赤坂離宮などを手掛けた明治を代表する宮廷建築家の片山東熊(かたやまとうくま)氏によるものです。「高輪プリンスホテル旧館」としての「洋館(現 貴賓館)」は、当時の面影を残しつつ、昭和47(1972)年3月に赤坂離宮の改修工事を手掛けた村野藤吾(むらのとうご)氏の設計により改修されました。結婚式で利用されたお客様のお話では「外観に加え内観も素晴らしい」とのことでした。

【地域とのつながりについて】

ホテル周辺の高輪南町会・高輪親睦会・西町自治会などの町会が参加し、昨年夏に初めての「高輪 夏まつり2023 盆踊り」が開催され、大変盛況だったとのことです。地域の方々のために今年も継続開催していただきたいですね。

また、高輪消防署主催で行う「自衛消防訓練審査会(コンクール形式で実施とのこと)」や、「高輪地区生活安全・環境美化協議会」に「会員登録」され、高輪地区の環境美化に協力されています。

そのほか、年末年始のニューイヤープランとして、ホテル周辺の名所・旧跡などを約1時間程度で巡る「歴史探訪街歩き」の企画を実施されているとのことです。ホテル周辺の地域への理解を深めてもらえるいい企画だと思いました。

【今後のホテル周辺の再開発について】

ホテルは品川駅方面からのアクセスは便利ですが、二本榎通り側は歩道も狭く、ホテルへ歩いてのアクセスは残念ながら必ずしも良いとはいえません。今後は再開発により、二本榎通りが拡幅されたり、地区内に緑地や公園が出来る計画のようです(「東京都市計画地区計画 品川駅西口地区地区計画」より)。再開発後は、高輪地区にお住まいの皆さんも含め、二本榎通り側からホテルへのアクセスの改善やホテル利用の利便性の向上が期待できそうですね。

【井上画期(いのうえかつき)総支配人からのコメント】

この度、グランドプリンスホテル高輪が70周年を迎えました。これもひとえに、日頃よりご愛顧いただいているお客さまならびに地域のみなさまのお支えによるものでございます。

今後もみなさまに愛されるホテルであり続けられるよう、また港区のみなさまとのつながりを大切に、日々精進して参ります。

(担当/安藤、阿部、大友、川野、平尾)

【ホテル年表】

  • 昭和28(1953)年11月18日「高輪プリンスホテル」開業(開業時名称は「品川プリンスホテル」)
  • 昭和34(1959)年2月「高輪ゴルフセンター」営業開始(現 グランドプリンスホテル新高輪の位置)→ホテル開業のため1978年に閉鎖
  • 昭和35(1960)年5月「スモーガスボード プリンス会館(元 北白川宮家邸宅)」営業開始→現 国際館パミール建設に伴い1988年5月営業終了・解体(スモーガスボードとは様々な料理をビュッフェ形式で提供する北欧の由緒ある伝統料理のこと)
  • 昭和35(1960)年11月高輪プリンスホテル「本館」営業開始(現 高輪 花香路→2016年11月営業開始)
  • 昭和46(1971)年3月18日高輪プリンスホテル「新館」営業開始(現 グランドプリンスホテル高輪)
  • 昭和57(1982)年4月25日新高輪プリンスホテル開業(現 グランドプリンスホテル新高輪)
  • 平成10(1998)年10月2日高輪プリンスホテル さくらタワー開業(現 ザ・プリンス さくらタワー東京)
  • 平成19(2007)年4月上記3ホテル(ザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪)の名称変更

 自分のまちは自分で守る「高輪消防団」

昨今、国内でも大きな災害が増えて、地域住民による防災組織「消防団」にも注目が集まっています。そこで今回は、高輪地区総合支所管内で活動をしている高輪消防団を取材しました。高輪消防団は、高輪、白金台、白金、港南の4つの管轄地域(4つの分団)から構成され、全団員104名(取材当時)で活動しています。45年以上の消防団歴がある、柳町義夫(やなぎまちよしお)団長にお話を伺いました。

具体的にどんな活動をしていますか?

火災発生時の出場の他、台風やゲリラ豪雨で川が増水した際には土嚢を積んだり、河川氾濫時の対策を練ったりします。大きな地震の発生時も、警戒活動にあたります。その他、年間を通して、災害出場に備えたポンプ取扱い訓練、防災訓練での指導、祭礼や各種イベントでの警戒など、幅広い活動をしています。

団長になって感じていることはありますか?

高輪地域で生まれ育ち、消防団に入団し長年活動を続けて、一昨年、団長になりました。団員の皆さんが一生懸命やってくれているので、自分としては苦労したと思うことはないですね。

入団してから、今の時代になって変わってきたことは?

自分が入団した時に比べて、今は4つの分団が協力して活動する機会が増えていますね。昨年秋には、消防団員のポンプ取扱い訓練の成果を競い合う東京都消防操法(そうほう)大会に、港区代表として選抜チームが出場しました。操法では女性隊も結成しており、5年前の全国女性消防操法大会に東京都代表として出場したこともあります。防災訓練や各種の警戒活動では、分団の垣根を越えて活動する機会もあります。いつ大きな災害が起きるか分からないので、ひとつの消防団としてまとまっていることは、とても大切だと思っています。

活動の中で困りごとはありますか?

やはり消防団員の数が減っているので、新しい方に入団していただけたら、本当に嬉しいですね。若い方から人生経験が豊富な方まで、様々な活躍の場があると思います。団員それぞれが仕事や家庭など普段の生活と両立した活動を続けています。訓練は集中して行いますが、普段は和気あいあいと活動しているので、消防団に関心のある方には、ぜひ入団希望の連絡をいただきたいです。

また、今は訓練場所の確保が難しい時代です。訓練は地域住民の皆様のご理解とご協力があって実施ができるので、本当に感謝しています。これからも、消防団活動へのご理解とご協力をお願いしたいです。

入団したいときは?

消防署に直接ご連絡ください。または、消防団員からの紹介でも構いません。まずは所属となる分団の分団長から具体的な活動内容を説明し、納得いただければ、具体的な入団手続きをご案内します。活動の際に必要な被服・靴などは、すべて支給されます。

読者の皆様へ

入団には勇気が必要だと思うのですが、消防団に関心のある方、地域の役に立ちたいと思う方は、ぜひとも入団希望のご連絡をください!

団員の声

令和5(2023)年12月17日に行われた訓練にお邪魔して「消防団に入った感想を教えてください」と団員の皆さんに伺いました!

  • 団員同士が仲良くて安心。入りやすかったです。 20代男性 大学生
  • 楽しい消防団活動を送れています。 20代男性 大学生
  • 地方から東京に出てきて就職しました。消防団に入って、職場以外の人間関係が広がりました。 20代男性 官公庁勤務
  • 楽しいです! 30代女性 あん摩マッサージ指圧師
  • 入団して日が浅く、今日で3回目の訓練参加です。初心者を受け入れてくれる雰囲気があると感じています。皆さん優しくて、初心者でも学びやすいです。このまま活動参加を継続していきたいと思います。 30代男性 官公庁勤務
  • 防災知識、応急救護の知識を得られたこと。周りの人にも知識を広げることが出来て、仕事にも生かせています。 40代女性 学校図書館司書
  • いろんな人と出会えると思います。 40代男性 飲食店勤務
  • いろいろ勉強になるので皆さんに感謝しています。40代女性 主婦
  • 地域のいろんな方と出会えて交流が深まりました。 40代男性 無職
  • 買い物や道を歩いている時など、普段の生活で消防団の仲間と出会うこともあり、安心して生活できます。 40代男性 会社員
  • みんなが年齢に関係なく一生懸命やるところや、みんなの意見を尊重してくれることが嬉しい。より一層、頑張ろうと思います。50代女性 福祉施設勤務
  • 子ども達や高齢の方もいるマンションに住んでいるので、自信を持って誘導できるようになれればと思います。 50代女性 主婦
  • 地域のために貢献できます。 50代男性 自営業
  • 制服や活動服がかっこいい! 50代男性 会社員
  • 長く消防団活動をしていますが、若い方や防災に興味を持ってくれる方が増えているのが嬉しいです。活動がより良くなっていると思います。 50代女性 飲食店オーナー
  • 消防団活動でなければ出会えない異業種の方の話を聞けて勉強になります。東日本大震災以降は防災訓練に参加してくれる方も増えたので、継続していきたいです。 50代男性 印刷業
  • 消火栓の場所も勉強できます。地域の方にもいざという時のために消火栓の場所を広く知ってもらえたら嬉しいです。 50代男性 会社員
  • 地域貢献の思いが強くて団結力があると思います。 50代男性 会社員
  • 女性でも挑戦したい訓練に参加できるフラットな組織で、チャンスが平等にあると思います。 50代女性 会社員
  • 身体が動かせる、いい機会になっています。60代男性  地元神社 禰宜
  • 仕事、友人以外の人間関係が広がりました。社会人は運動する機会にもなると思います。 60代男性 会社員
  • 仲間が多くできたことが一番です。 60代男性 会社員

お問合せ先

高輪消防署内事務局
所在地 〒108-0072 東京都港区白金二丁目4番12号
電話番号 03-3446-0119(内線320)
FAX番号 03-3447-1421
メールアドレス takanawa2@tfd.metro.tokyo.jp

  • 年齢18歳以上(大学生・専門学校生も可)
  • 健康な方
  • 高輪消防団の区域内に居住、通勤、通学している方

(担当/伊関、佐々木)

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電話番号:03-5421-7123