高校生世代の居場所づくり事業
事業概要
区は、高校生世代が家庭や学校のほかに、思春期特有の悩みや不安などを相談でき、本音を言うことができる安全で安心して過ごせる第三の居場所を新しく作ることを検討しています。
令和5年3月には「港区高校生世代実態調査」を実施し、同年10月に調査報告書をまとめました。
また、同年12月には高校生世代との意見交換会を実施し、調査報告書に基づく高校生世代の居場所づくりの方向性について当事者の意見を聞きました。
港区高校生世代実態調査
「港区高校生世代実態調査」の結果についてをご参照ください。
高校生世代との意見交換会
実施日時・参加者数
実施日時 |
会場 |
参加者数 |
令和5年12月14日(木曜日)18時から19時30分まで |
港区役所913会議室 |
4人 |
令和5年12月16日(土曜日)14時から15時30分まで |
港区役所913会議室 |
5人 |
内容
- 調査結果の概要説明(区からの説明)
- 区が検討している方向性(区からの説明)
- 区の方向性に対する高校生世代の意見(ディスカッション形式)
【ディスカッションテーマ】
- 児童館や子ども中高生プラザが高校生世代に利用してもらえるためには
- 家庭や学校に居場所が無く、人と交流したくない人の居場所に必要なものとは
参加者からの主な意見
児童館や子ども中高生プラザについての主な意見
- SNSでの発信が効果的。「バズる」ということを意識して、工夫した投稿が必要。
- 実際に児童館や子ども中高生プラザを利用している人などがアカウントを運営し、発信していくのがよい。
- SNSをやらない人もいるため、紙媒体での周知も続けてほしい。
- 子ども中高生プラザの職員などが区内高校にきて直接周知してもらえるとよい。
- 高校生世代の一番の課題はお金がないこと。お金がかからずに利用できるとよい。
- 友だちと一緒でないと行きにくい。一人で行こうという気にならない。
- 個人の空間が確立されたスペースをもっと増やしてほしい。
- 高校生世代は静かな施設のほうが使いたいと思うのではないか。
- 誰でも何かしらの趣味があるはず。それができる場所なら行くのではないか。
- 子ども中高生プラザをよく利用するが、誰でもウエルカムな雰囲気。何でもできるすごく良い場所なので、ぜひ一度行ってみてほしい。
人と交流したくない人の居場所についての主な意見
- 行政が運営していると福祉感が出てしまいがちなので、相互的な関係性を築けるような工夫が必要。
- 人に相談することが苦手な人もいる。動物と触れ合えたり、食事するスペースや生活に必要な空間をつくって、安心感を生み、心が落ち着ているときや気が向いたときに相談できるくらいの距離感がよい。
- 両親が高学歴で、学業に関する圧力やDVを受けて不登校になる人が多いと感じる。このような新たな居場所を利用したいと思う人はたくさんいると思う。
- 悩みを相談する場所というと行きづらくなる。居心地の良い空間をつくって、相談”も”できる場所であってほしい。
- 人生を経験しているからこそ意見を押し付けられた経験があり、年配の方に相談するのは苦手。一方で、年齢が近いよりは少し大人のほうが相談しやすい、匿名で顔の見えない関係のほうが相談しやすいという人もいる。
- ターゲットをどこに絞るか。食事やシャワーが必要な人は絶対いる。ただ、そこをターゲットにすると、悩みを持ちつつも交流したい人と交流したくない人の中間層の人たちが行きにくい場所になるのでは。
- 学校のカウンセラー室などに行くところを見られたくない子もいる。そういう子のための施設と大々的にするのではなく、周知方法にも配慮が必要。
今後の方向性
港区高校生世代実態調査の結果や高校生世代との意見交換会で頂いたご意見を踏まえ、児童館や子ども中高生プラザの高校生世代の活用促進と、新たな居場所の整備に向けて、引き続き当事者である高校生世代の声を聞きながら検討を進めます。検討経過については、ホームページなどで随時お知らせします。
【New】令和6年5月16日(木曜日)に港区高校生世代の居場所づくりに関する検討委員会が設置されました。
・港区高校生世代の居場所づくりに関する検討委員会について