• 情報を探す検索

    検索

    ページIDから探す

    よく検索されるキーワード

     

    暮らしのガイド

    •  

    対象者別に探す

    •  

    閉じる

トップページ > 芝地区総合支所 > 暮らしの情報 > 芝地区の地域情報誌(最新号)

印刷

更新日:2025年12月3日

ページID:12073

ここから本文です。

芝地区の地域情報誌(最新号)

 ハロー!プラネタリウム ~天空に星と感性を輝かせて


夕焼け投影


“都会の真ん中で科学にふれる”「港区立みなと科学館」は、令和2年(2020)6月、港区虎ノ門にオープンした科学館です。

そして、この「港区立みなと科学館」が誕生した所は、わが国最初の公立小学校である東京府小学第一校の流れをくむ旧港区立鞆絵(ともえ)小学校の由緒ある跡地です。

建物は、地上14階建ての(気象庁のある)ビルとして親しまれ、ビル1階に「みなと科学館」、2階に「みなと科学館プラネタリウム」と「気象科学館」が設置されています。

今回は、みなと科学館のプラネタリウムに体験取材させていただきました。

プラネタリウムチームのリーダー高木右京(たかき うきょう)さん、渉外広報チームの中村真理子(なかむら まりこ)さんにお話を伺いました。

直径15mのドーム型ホールの「みなと科学館プラネタリウム」には、さまざまな番組プログラムがあり、その中には、オリジナル番組も取りそろえられています。

6名のプラネタリウム解説員による星空投影【生解説付き】は、同じ番組でも、それぞれの解説員の語り方が違うのも魅力です。
 


プラネタリウムチーム リーダー高木右京(たかき うきょう)さん


旧港区立鞆絵小学校の碑もあります


気象庁のあるビル全景


「港区立みなと科学館」の入口


「みなと科学館プラネタリウム」へのエントランス入口階段
 


投影機材(光学式・デジタル式)の解説をしてくださる高木さん


★お仕事がえりのプラネタリウム★

お帰り前に、ほっと一息。落ち着いたBGMとともに満天の星と特別な『星座絵』をお届けします。

11月・12月の投影日

  • 11月19日(水)
  • 11月26日(水)
  • 12月3日(水)
  • 12月10日(水)
  • 12月17日(水)
  • 12月24日(水)

★星と英語であそぼう! inプラネタリウム★

ネイティブの英語の先生とプラネタリウム解説員が、子どもたちとやりとりをしながら行うプログラム。
いっしょに、星と英語であそびましょう!

11月~3月の投影日

  • 11月29日(土)
  • 12月21日(日)
  • 1月24日(土)
  • 2月15日(日)
  • 3月14日(土)

〈時間〉10:30~11:10

★リクエストプラネタリウム★

t1-10.png

リクエストプラネタリウムは、応募用紙で館内専用ポストまたは、科学館のホームページから、お申込みできます。
あなたの見たい星空がリクエストできます。過去はもちろん、未来のことも。星空のエピソードとあわせて、その時・その場所の星空を解説員が紹介してくれます。
投影中に、スマートフォンなどカメラで、星空を撮影できるシーンがあり、「あなたの星空」を手元に残せます。



座席数121席を完備。座席シートは、ゆったりとしています


解説員の星空【生解説投影】は、このブースで行われます。手に持っているのは、実際に使用されているポインター


番組プログラムは、季節ごとに変わるので、それも楽しみのひとつです。

「『学習投影』もご用意しておりますので、港区内・外を問わず多くの小・中学校の『移動教室』としても訪れてほしいです。星の動きをプラネタリウムで体験することで、教科書だけでは得られない実感を伴った理解が得られ、科学への興味や想像力を広げる学びの場となっています」と中村さんは話します。

みなと科学館は、『科学館の利用者が、日常生活の中でも科学を身近なものとして捉え、その知識と教養を持って、自分たちの生活する地球の未来を想像する活動を大切にします』という理念があります。

今回、この「しばタグ」地域情報誌の表紙のためにリクエストした「夕焼け空」港区バージョン(表紙写真)を、高木さんと解説員の重井美香(しげい みか)さんが投影してくださいました。
すると、あっという間に星空の始まりを告げる夕焼け空が一面に広がり、幻想的な雰囲気に包まれました。
光学式投影機「オルフェウス」と4Kデジタル式全天周映像システムのハイブリッド・プラネタリウムによって、あらゆる空や景色を作り出すことが可能だそうです。

都会にいながら満天の星とのひととき。みなと科学館プラネタリウムに、ぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

文・写真 : 桑原 庸嘉子


【みなと科学館イチオシの新プログラム】

世界の星空ツアー!フィンランド編
〈上映期間〉11月15日(土)~12月25日(木)

アッテンボロー博士と秘密の博物館
〈上映期間〉12月10日(水)~2月23日(月・祝)


INFORMATION

港区立みなと科学館
虎ノ門3-6-9 気象庁1・2階
TEL:03-6381-5041

  • 開館時間 9:00~20:00
  • 休館日 第2月曜日(その日が祝日の場合は翌日)/年末年始(12月29日~1月3日)/臨時休館日あり

※車椅子、耳のご不自由な方へのアシストフォンも対応しています。また、一部の番組では副音声(英語)をお聞きいただけます。事前にご予約・お問い合わせください。
港区立みなと科学館ホームページ(外部サイトへリンク)

 芝の老舗
芝神明商店街の老舗 お総菜とアートの融合 「伊豆屋」


「一味体得」をモットーに3代目としてのれんを守る谷澤妙子さん(左)と調理を担う妹の延江さん(右)

高層ビルがひしめくビジネス街、港区芝大門。
その一角にある芝神明商店街に、どこか懐かしい空気をまとった1軒がたたずみます。90年以上の歴史を刻む食品・総菜の老舗「伊豆屋」です。3代にわたり、味と人情の物語を紡いできました。

現在、3代目としてのれんを守る谷澤妙子(たにざわ たえこ)さんにお話を伺いました。歴史、家族の想い、そして地元とのつながり。そのすべてが、一つひとつの品物に込められています。


初代・梅佐(うめさ)さんの志「おいしいものを届けたい」

伊豆屋の創業は昭和4年(1929)。初代・谷澤梅佐さんは、妙子さんの祖父にあたります。若い頃に静岡県の伊豆から上京し、修業を重ねました。

「おいしいものを、真心で届けたい」─その一心で、料亭の多いこの界隈に「伊豆屋」を開店。戦前から続くこの店舗は、地域の人々の食卓を支える存在として、長く愛されてきました。

2代目・英助(えいすけ)さんの革新と挑戦

2代目は谷澤英助さん。妙子さんの父です。常に顧客のことを考えていたと語られるほど仕事熱心な人物でした。戦後の復興期から高度経済成長期にかけ、いち早く海外の素材を取り入れ、周辺企業の間で評判を呼びます。

自家製の栗きんとんや黒豆煮、田作りは、今なお語り継がれる絶品の味です。平成8年(1996)には、農林水産省の助成事業において「優良食料品モデル店」として表彰され、その功績が広く認められます。

父の英助さんが腕を振るっていた頃の懐かしい写真には現在もお店を支えているお母さまも写っており、店舗には商品が壁いっぱいに並び、当時の活気が伝わってきます。

外国の方に「こちらもおいしいですよ」と勧めると、それ以来ずっと購入が続きました。美味な物は世界共通だと、家族で実感した記憶があると、話してくれました。

3代目・妙子さんの自由と芸術の融合


市場の食材を使用して、調理されています

3代目を継いだ妙子さん。商店街で生まれ育った生粋の“芝っ子”です。美術大学でデザインを専攻した後、渡米先で、材料をただ並べるのではない自由で芸術的な空間を持つグローサリーストアに出合いました。現在、日常の買い物空間で感性を刺激するような、柔軟な発想で店を切り盛りしています。

「食べることは宝。一人でも多くの方に思いやりを届けたい」─その信念のもとで、素材一つひとつに飽くなき完成度を求め、毎朝豊洲市場へ足を運びます。冷凍品は使用しません。総菜の調理はその日の仕入れで決まります。予定していた献立も、天候に左右されるため、その日の状況で変更します。

調理を担うのは妹の延江(のぶえ) さんです。父の味を受け継いだ黒豆煮は人気の逸品。しっとりとした食感に歯ごたえを残しつつ、現代の嗜好(しこう)に合わせ甘さ控えめに仕上げています。姉妹で「おいしく、楽しく、美しく」を届ける志をともし、訪れる人を迎えます。

取材日には、新鮮な刺し身や旬の食材、煮物、焼き物、蒸し物などが並び、どれも安心して口にできる基準で選ばれ調理されていると実感しました。
 


受け継がれる味。黒豆煮や栗きんとん、田作りはお正月に限らず、人気の総菜


毎日仕入れる、豊洲市場の目利き人による新鮮な魚類

新築工事、そして未来へ

令和2年(2020)の耐震調査を機に、店舗の新築を決意しました。かつて食材が壁一面を埋めていた店内は、ぬくもりを感じさせるモダンな空間へ一新。同時に、非対面販売の需要に応え通販サイトも開設。フランス語を併記した芸術的なデザインに、「自由と芸術」の感性が光ります。
「開けた時にうれしくなる贈り物を」との想いを込め、贈答品の包装や見せ方にも趣向を凝らします。近隣企業に勤める方や地元住民が次々と訪れ、「地域の方々に支えられています」と謙虚に商いを続ける姿勢には、“芝っ子”ならではの商才と人情がにじみ出ています。粋でいなせ、正義感が強く、良質なものだけを届ける強い意志。そして素朴な笑顔と温かい人柄。この地域に培われた気質が、接客や品選び、おもてなしの心に表れています。


お店で働くご両親さんが写っている思い出のアルバム

芝神明の“味の記憶”を守る

この店には、味の伝承、まちの歴史、そして日本の食文化が息づいています。3代にわたる心遣いの味は、これからも地元の人々の暮らしを彩り続けるでしょう。「素材の持ち味を大切に」─その言葉の裏には、90年余りの努力と、芝神明地域への深い愛情が込められています。

「伊豆屋の灯をともし続け、お一人でも多くのお客さまにご来店いただけますよう、がんばります」と笑顔で話す妙子さん。芸術の域に達した食の世界で、おいしさと美しさを追い求める探究心に心打たれました。

取材:森 明/早川 由紀 文・写真:早川 由紀


INFORMATION

芝神明商店街 伊豆屋
芝大門1-6-4
TEL 03-3431-7610
伊豆屋ホームページ(外部サイトへリンク)

よくある質問

最近チェックしたページ

 

お問い合わせ

所属課室:芝地区総合支所協働推進課地区政策担当

電話番号:03-3578-3192

Pick up