ここから本文です。

更新日:2024年2月21日

港区立障害保健福祉センターの短期入所の予約について

内容

1998年、障害保健福祉センター8階において区独自の事業である「緊急一時保護・レスパイト」(5部屋)がスタートました。その後2017年には、スタッフルームを改装し部屋数が2部屋増え、7部屋になりました。我が家の息子は10歳くらいから20年近くも利用しており、マンションの大規模修繕の時や家族が旅行に行く時など非常に助かっていました。
しかし、その後、2020年4月よりレスパイトは、国の制度である「ショートステイ」に法内移行し、その関連で予約システムが変更されました。変更による問題点につきましては、2019年の時点で陳情者は障害者福祉課に意見書を提出しておりましたが、その後改善されないまま現在に至っています。利用を控えていたコロナ禍を経て今回、改めて予約システムを検証したところ、1か月分の予約が10分程度で満室予約完了となり、予約が取りづらい状況が改めて浮き彫りになりました。
税金で運営されている福祉的事業において、必要な人が必要な時に利用できないのでは困ります。問題を検証した上で適切な見直しを検討すべきだと考えます。「早い者勝ち」というコンサートのチケット販売のような予約システムを、人の命をあずかる福祉の現場で継続すべきではないことをご理解いただけたらと願っております。
そして、部屋数を安易に倍増できない以上、皆が公平に利用できるように、予約システムを改善する必要があると考えます。
陳情者は、改善策の一つとして2段階予約方式を提案しました。例えば、①年24日、月7日以内の優先枠を設定し、優先枠予約は2か月前の同日から電話予約(分散型)を開始し、②通常予約は1か月前の同日に電話とアプリ予約(分散型)で行えば、アクセスが殺到することもなく、必要な時に予約がとれ、かつ、空室問題も解消されると考えるからです。
しかし、11月に障害者福祉課により実施されたアンケートによると、課の改善策は、ホテルのように1泊2日利用で入替制にして、1部屋を2人で利用することで2倍の量を確保しようというもので、日中に通所施設などを利用していないものにとっては、その送迎に大きな負担が生じるものとなっています。あるいは、月の利用制限を3泊以内に想定して、多くの人が利用できるようにと考えているようですが、現状の予約システムでは、連泊予約はむずかしく結果として3泊以内の利用が多いにすぎないようにも思います。
私が提案する年間24日の優先枠は、すべての人が平等に利用できるものです。
1泊2日を年に12回利用したい人も、6泊7日を年に3回利用したい人も、年間24日という枠の中で自由に選択できるからです。
今の、システムでは、アプリを使いこなせる人、ログインIDを複数取得し、それで一斉にアクセスできる人が有利になります。一方で、スマホもパソコンもアプリも使いこなせない人は、電話がつながらなければ、予約がとれないままです。たとえ入替制や3泊以内という改善策を導入したとしても、結果として早い者勝ちであるのは同じです。福祉の世界で格差が生まれることに問題はないのでしょうか。
障害者福祉課においては、机上で数字の当てはめをするのではなく、障害者とその家族の生活に寄り添い、本人と家族の視点から、本人と家族が望む支援のための対策を具体的に検討していただきたいと思います。

区の対応・考え方

港区立障害保健福祉センターの短期入所では、この度のご意見やアンケートによる利用者からの意見、また、これまでの予約の実情を踏まえ、令和6年3月予約受付分(令和6年5月利用分)から、これまで利用希望を先着順で受け付けていたところ、先着順に伴う予約の集中と負担を解消するため、複数日の申込期間の後、利用調整の方法により利用者を決定する方法へ変更しました。利用調整は2段階で実施することとし、1次募集では、より多くの方が公平に利用できるようにするため、原則、毎月3泊以内で希望を承るとともに、2次募集では、同月内で3泊を超えた利用を希望する場合に承ることで、家庭の事情などに応じて柔軟に対応する方法としております。なお、予約の手段においても、これまで運用していた障害者支援アプリから、区ですでに実績のある申請システムを活用したLINE申請へ移行し、利用希望日の申請及び予約の結果送付を行えるようにしました。
今後も、公平・公正さの観点はもとより、利用者の安全・安心の観点、安定的なサービス提供のための体制面の観点などを踏まえ、より多くの方の利用に向け、短期入所事業を適切に運用してまいります。

担当課

保健福祉支援部障害者福祉課障害者施設係

ご意見をいただいた時期

令和5年12月

関連分野

健康・福祉-障害者-障害者

よくある質問

「よくある質問コンテンツ」をご活用ください。

よくある質問入り口

お問い合わせ

所属課室:企画経営部区長室広聴担当

電話番号:03-3578-2050

お問い合わせ

所属課室:企画経営部区長室広聴担当