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更新日:2021年6月9日

熱中症に注意しましょう

  • 今夏は、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、十分な感染症予防を行いながら、熱中症予防も心がける必要があります。マスク着用時や家で過ごす際は熱中症に気を付けましょう。
  • 熱中症予防のためには、暑さを避ける工夫を行い、こまめに水分と塩分を補給することが重要です。
  • 熱中症の発症は、例年、梅雨明け頃の体が暑さに慣れていない時期から増加し、7月~8月頃にかけて、ピークを迎えます。この時期には熱中症で救急搬送される人が急増します。特に、高齢者や乳幼児、病気等で体力が低下している人は、熱中症が重症化しやすいため注意してください。

熱中症搬送状況(R2)

※総務省消防庁による熱中症最新情報は、消防庁「熱中症情報」(外部サイトへリンク)で確認できます。

熱中症とは

  • 熱中症とは、高温多湿の環境にいることで、体内の水分や塩分(電解質)のバランスが崩れ、脱水症状を起こしたり、体に熱がこもって汗がうまく出せなくなり、体温の調節機能がうまく働かなくなった状態のことです。
  • 症状は、めまい、立ちくらみ、頭痛、だるさ、吐き気、筋肉のこむらがえり等が起きます。症状が重くなると、意識障害やけいれんを起こしたり、生命への危険が及ぶことがあります。

熱中症予防のポイント

1.こまめに水分と塩分を補給しましょう

  • のどが渇く前に、こまめに水分補給をしましょう。汗をたくさんかいたときは、スポーツドリンク等のイオン飲料を飲み、水分と塩分(電解質)を補給しましょう。
  • 体重70kgの成人では、1日あたり約1.2ℓの水分補給が目安です(体重・運動量・環境等によって異なります)。
  • 成人が一度に飲む水分量は、コップ半分から1杯程度が目安です。一度に飲む量が多いと、腎臓等の負担となります。持病のある人は、水分の摂り方について主治医と相談しましょう。

2.暑さを避けましょう

行動の工夫

  • 暑い日は決して無理をせず、日陰や涼しい場所でこまめに休憩を取りましょう。
  • 外出する際は日傘や帽子を使用したり、日陰を選んで歩き、直射日光を避けましょう。
  • 天気予報を参考にし、暑い日や時間を避けて外出や行事の日時を検討しましょう。

衣服の工夫

  • 薄い色、吸湿性や通気性の良い素材、体を締め付けないゆったりとした衣服を着用しましょう。
  • 吸汗・速乾素材や軽・涼スーツ等を活用しましょう。
  • 帽子を使用する際は、時々はずして、汗の蒸発を促しましょう。

住まいの工夫

  • 我慢せずにエアコンを使用しましょう。室温が28度、湿度が70%を超えるときは、エアコンが必要です。
  • 扇風機で室内に風の流れを作り、エアコンの冷気を直接体に当てないように工夫しましょう。
  • 玄関に網戸をつけたり、向き合う窓を開け、室内の風通しを良くしましょう。
  • ブラインドやすだれ、緑のカーテン、日射遮断フィルム等を利用し、窓から差し込む日光を遮りましょう。

3.暑さに備えた体づくりとバランスのよい食事で体調をととのえましょう

暑さに備えた体づくり

  • 暑い日が続くと、体が次第に暑さに慣れて、暑さに強くなります(暑熱順化:しょねつじゅんか)。急に暑くなった日は無理をせず、徐々に体を暑さに慣らしていきましょう。また、日頃から汗をかく習慣(1日30分程度のウォーキング等)を身に着け、体を暑さに慣らしておきましょう。
  • 運動をする際は、暑さ指数(WBGT:WetBulbGlobeTemperature)を参考に、運動の実施や内容を検討しましょう。

熱中症予防のための運動指針

※感染症対策を踏まえたスポーツ・運動の留意点については、スポーツ庁「新型コロナウイルス感染対策スポーツ・運動の留意点と、運動事例について」(外部サイトへリンク)で確認できます。

バランスのよい食事

  • 暑くなると、食欲が低下して、麺類やパンだけといった簡単な食事になりがちです。しかし、それだけでは体力を維持するのは困難です。肉、魚、大豆等の良質のたんぱく質、ゆで卵やチーズ、サラダや茹でた野菜等も加え、食事はバランスよく摂りましょう。
  • 疲労回復に役立つと言われているビタミンB1(豚肉、大豆製品、うなぎ等)、ビタミンC(野菜、果物等)を含む食品を摂るようにしましょう。

「新しい生活様式」における熱中症予防のポイント

  • 夏季の気温・湿度が高い中でマスクを着用すると、熱中症のリスクが高くなるおそれがあります。マスクを着用する際は、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしましょう
  • 屋外や換気の良い場所で、周囲の人との距離(2メートル以上)をとり、適宜、マスクを外して休憩をとりましょう。
  • 感染症予防のために換気をする際は、室温が高くなりすぎないよう、エアコンの設定温度をこまめに調整しましょう。
  • 日ごろから体温測定、健康チェックを行い、体調が悪いと感じたときは、無理せず自宅で療養するようにしましょう。
  • 3密(密集、密接、密閉)を避けつつも、熱中症になりやすい高齢者や子ども、病気等により体力が落ちている人等への目配り、声掛けをするようにしましょう。

厚生労働省「新しい生活様式」における熱中症予防のポイント(外部サイトへリンク)を一部改編

熱中症の応急処置

  • 熱中症を疑った時には、放置すれば死に直結する緊急事態であると認識しなければなりません。
  • 少しでも意識がおかしい場合や、次の1~3を行っても症状が改善しない場合は、医療機関への受診が必要です。
  • 意識がないなど重症の場合は、ためらわず救急車を呼びましょう。

1.涼しい場所への避難

  • 風通しの良い日陰や、冷房が効いている室内等に移動させましょう。

2.からだを冷やす

  • 衣服を脱がせて、体からの熱の放散を助けます。きついベルトやネクタイ、下着はゆるめて風通しを良くします。
  • 氷嚢(ひょうのう)や凍らせた水の入ったペットボトル等で、体の表面に近い太い血管がある場所(首の付け根の両脇、わきの下、太ももの付け根など)を冷やします。
  • 露出させた皮膚に濡らしたタオルやハンカチをあて、うちわや扇風機等で扇ぐ方法や、服や下着の上から少しずつ冷やした水をかける方法もあります。
  • 体温の冷却はできるだけ早く行います。救急車を要請した場合も、救急車到着前から冷却を始めてください。

3.水分・塩分の補給

  • 意識があり、吐き気がない時は、スポーツドリンクや経口補水液、0.1から0.2%程度の食塩水(水500㎖に対し食塩小さじ4分の1)で、水分と塩分の補給をします。
  • 意識があっても呼びかけに応えない、反応がおかしい等の場合は、無理に水分摂取をしようとすると、誤って気道に水が流れ込む場合があります。水分摂取ができない場合や、水分・塩分を補給しても、症状が回復しない場合は早急に医療機関を受診しましょう。

4.医療機関を受診

  • 熱中症は急激に症状が進みます。1~3を行っても症状が改善しないときは医療機関を受診します。
  • 少しでも意識がおかしい場合や自力で水分が飲めない場合は、緊急で医療機関に搬送します。自分の力だけで受診できない場合は、ためらわず救急車(119番)を呼びましょう。
  • 救急車を呼ぶか迷うときは、東京消防庁救急相談センター♯7119番(つながらない場合は、03-3212-2323)へ。

乳幼児の保護者の皆様へ

乳幼児の熱中症に注意しましょう

  • 乳幼児は大人よりも体温調節能力が未発達なため、熱中症に特に注意が必要です。
  • 乳幼児は体の不調を十分に訴えられないうえ、遊びに夢中になると、熱中症のサインに気付くのが遅れます。周囲の大人が様子を見て、こまめに休憩や水分補給を促しましょう。
  • 普段と様子が違ったり、機嫌が悪くないか、顔が赤くないか、ひどく汗をかいていないか、体がぐったりしていないか、排尿の回数や量は減っていないか、十分に注意しましょう。

乳幼児の水分摂取の目安

  • 乳児(0~12か月):150cc×体重(kg)
  • 幼児(1~6歳):100cc×体重(kg)
  • 上記水分摂取の目安は食事で摂取する水分を含みます。腎臓等に持病のあるお子さんは、水分摂取の仕方について主治医に相談しましょう。

ベビーカーを利用するときは

  • 外気温が32.3度の時、地上50センチメートルの高さでは35度にもなるため、乳幼児は大人よりもさらに高温の環境下で過ごすことになります。ベビーカーを利用する際は、子どもの顔色や汗のかき方を十分に観察し、こまめな水分摂取や、涼しい場所での休憩を心がけましょう。
  • 日中、ベビーカーに乗せる時は薄着にし、長時間の利用は避けましょう。
  • ベビーカーのカバーを使う場合は、時々カバーを開けて内部の換気をしましょう。

乳幼児を車内に残してはいけません

  • 真夏日の車中では、エアコンが切れると短時間で50度近くまで急上昇します。たとえ数分でも、絶対に、子どもを車内に置き去りにしてはいけません

高齢者の皆様へ

温度計を手元に置き、喉が渇く前に、こまめに水分補給を行いましょう。

  • 加齢とともに、暑さを感じにくい、のどの渇きを感じにくい、体温調節能力が落ちる等により、高齢者は若年者と比べ熱中症にかかりやすく、回復しにくいと言われています。また、高齢者は熱中症の症状が出にくいため、いつもと調子が違うときは熱中症に注意しましょう。
  • 室内には温度・湿度計を置いて、数値をこまめに確認し、室温を調節しましょう。
  • 喉が渇く前に、こまめに水分補給を行いましょう。外出前、外出中、入浴前後、寝る前、起きた直後等に水分補給します。
  • 1回の水分補給量は、コップ半分から1杯程度です。一度に多くの水分を飲むと、腎臓等の負担となります。持病がある人は、主治医と水分・塩分の取り方について相談しましょう。

 

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