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港区には、外国人人口の割合が高く、国内外の企業や多くの大使館等が立地するなど、都心ならではの国際性豊かな地域特性があります。
区は、こうした港区の特性を踏まえ、企業や大使館等と連携し、各国の文化や伝統を区民へ紹介するなど、国際交流や相互理解を深め、学校教育の現場では、英語科国際をはじめ、異文化体験の授業など、国際人育成の取組を進めてきました。
さらに、令和4年に区が実施した、区内の就学前児童のいる子育て世帯を対象とした調査では、約93パーセントの保護者が、子どもに海外留学させたいという意向があり、ご家庭において、子どもたちが世界で活躍することを強く願っていることがわかりました。
区は、地域特性を踏まえたこれまでの港区独自の取組や保護者の思いを背景に、海外修学旅行の検討を進めてきました。
心身の成長過程にあり、感性が磨かれる時期に、子どもたちが海外修学旅行を通じて、異国のまち並みや食事、風習など、その違い一つひとつをそれぞれ肌で感じ、多様性を実感し、そこでしか得られない学びや感動を日本に持ち帰ることで、一人ひとりの人生の選択肢が広がることにつながります。
また、長期化したコロナ禍に伴う感染対策等により、特に子どもたちの体験の機会は大きく制限されてきたことからも、区立中学校全ての生徒を対象としています。
区は、全ての子どもたちに海外経験ができる機会をいち早く創出し、子どもの無限の可能性を引き出す契機となることに期待し、海外修学旅行を実施します。
今後も、次世代を担う港区の子どもたちが個性や能力を存分に発揮し、世界へ羽ばたいて行けるために、港区の特性を生かした子ども一人ひとりにとって最高の環境づくりを推進していきます。
主な行程などの海外修学旅行の概要は、以下の通りです。行程や宿泊地、機内の泊数は、参加生徒の状況や航空便の関係等で変更となる場合があります。
対象者 | 港区立中学校第3学年の全生徒(特別支援学級の生徒を含む。) |
旅行人数 | 生徒760名、引率者110名 |
実施時期 | 令和6年6月から9月までの期間の中で各校3泊5日 |
旅 行 先 | シンガポール |
主な行程 |
1日目:羽田空港から航空機でシンガポールへ移動 2日目:現地学生との交流 3日目:セントーサ島内の見学 4日目:市内観光等、夜に航空機でシンガポール発 5日目:朝に羽田空港着、午前中に帰校 |
ホテル泊 | 3泊 |
機 内 泊 | 1泊(復路) |
海外修学旅行の経費は、航空券、宿泊代、食事代に加え、生徒一人ひとりの旅行保険や現地ガイド、研修プログラムにかかる費用を予算として見込んでいます。経費については、航空券や宿泊代などの価格がハイシーズンを見込んだものになるなど、様々な御意見をいただいております。
今後、事業候補者を選定する中で、充実したプログラム、安全安心な行程を前提として、学校ごとの研修プログラムの費用や交通費などの精査・縮減に努めてまいります。
保護者の費用負担は、交通費、食費、宿泊費の一部として一律50,000円の負担を予定しています。その他、パスポート代、現地活動費などで17,000円程度を保護者の負担として見込みます。こうした費用負担については、別途、各校で開催する保護者説明会にて説明してまいります。
特別の支援を必要とする生徒がいる場合、特別支援学級の教員以外にも介助員を配置して生徒の安全確保に努めます。また、医療的ケアが必要な生徒がいる場合には、看護師を配置します。
さらに、体力面に不安のある特別支援学級の生徒については、個々の状態に応じた行動にするなどの対応を、一人ひとりの生徒の状況に寄り添って検討してまいります。
海外修学旅行の行先については、目的の実現性、飛行機の移動時間、時差、ビザ要否、コスト、治安面などの観点で、複数の候補地を比較して検討を進めました。
シンガポールは、英語が公用語の一つになっている国の中でも、移動時間、時差が少ないこと、治安が比較的よいことなどを理由にして候補地として決定しました。
生徒の疾病や怪我が発生した際への対応など、生徒個人に発生した医療費や賠償責任等をカバーする保険の加入は区で対応します。その他、区では、航空機の欠航時の保障などにも団体旅行保険として加入します。
保護者への説明会は、1月以降に2回各学校で行うことを予定しています。内容としては、1回目に、実施趣旨や概要の説明、パスポート取得の依頼、保護者負担金の説明を行う予定です。2回目には、事業者説明、事前準備物の説明、提出物の確認などを行います。
海外修学旅行は、港区プロポーザル方式実施ガイドラインに基づいて、事業候補者の選考を行います。
事業候補者を選考する委員は、教育学、英語教育、教育心理学といった学識経験者などによる委員で構成され、公正な審査に基づいた選考を実施します。
※情報については随時更新されます。
お問い合わせ
所属課室 教育委員会事務局学校教育部教育指導担当
電話番号 03-5422-1541
ファックス番号 03-5422-1547
外国語対応が必要な人、通訳オペレーター、区の職員の3人で会話ができます。