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狂犬病とは、狂犬病ウイルスによる感染症で、人を含めてすべての哺乳類に感染する恐ろしい病気です。狂犬病ウイルスを持つ動物に咬まれたり、傷口をなめられたりして感染します。
発症してしまうと、有効な治療方法がなく、ほぼ100%が死に至ります。
今も世界中で狂犬病が発生しており、年間5万人以上の人が亡くなっています。
台湾では狂犬病の発生が50年以上抑えられていたにもかかわらず、平成25年7月に狂犬病に感染している野生のイタチアナグマが発見されました。
日本国内では狂犬病の発生がないことから、狂犬病の恐ろしさが忘れられつつありますが、決して過去の病気ではありません。国際交流が盛んな現代は、常に狂犬病の危険にさらされています。
狂犬病予防法では、生後91日以上の犬は、生涯に1回の登録と年1回の狂犬病予防注射を受けることを義務付けています。また、輸入される動物に検疫を行い、海外から狂犬病が上陸しないよう防いでいます。
海外に行くときは、不用意に犬や野生動物などに手を出したり近づいたりすると、狂犬病に感染する恐れがありますので注意してください。
すぐに傷口をきれいな水と石けんで洗い、現地医療機関を受診しましょう。狂犬病は発症してしまうと、現代医学でも治療法がまったく無いので、一刻も早く発症を抑える治療を開始する必要があります。
海外渡航前に狂犬病予防接種を受けることができます。海外で動物と直接触れ合う場合や、奥地・秘境への渡航ですぐに医療機関にかかることができない場合など、接種することが推奨されます。詳細な情報については、厚生労働省の渡航者向け感染症情報ホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。
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