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更新日:2023年10月11日

日本美術を愉しむために

5月10日(水曜)2時限、5月20日(土曜)午後:山下裕二

「日本美術史を愉しむために」と題して、5月10日と20日に、2回にわたって講義をした。例年、1回目は講義、2回目は見学会を催してきたが、今回は見学会を予定していた増上寺宝物展示室が改修のために閉室してしまったので、やむを得ず2回とも教室での講義とした。

21世紀に入ってから、世間一般の日本美術に対する関心は確実に高まってきており、近年では美術館、博物館における大型企画展などは、コロナ禍ではあっても多くの観客を集めている。受講者にも日本美術に深い関心をもっている方が多いだろうことが予想された。

1回目の講義では、現在首都圏で開催中の展覧会リストを配布し、根津美術館、日本橋高島屋、東京都庭園美術館、山種美術館などの現在開催されている展覧会について解説し、私が顧問をつとめている山種美術館の招待券を配布した。

また、2回目の講義では、当初見学会を予定していた増上寺について、宝物展示室に展示されてきた幕末の画家・狩野一信筆「五百羅漢図」に関する、かつて私が2007年に監修して作成した映像を見せて、その美術史的な意義について詳しく説明した。

美術館ホームページなどを投影しながら話を進めたが、受講者にインターネットの利用状況を尋ねたところ、高齢者であるにも関わらず、多くの方がネットを活用して展覧会へ出かけていることを確認し、日本美術への関心の高さを再認識した。

増上寺宝物展室は、2024年に再開室する予定なので、この講義で学んだことを活かしてぜひ訪ねてもらいたいことを話した。講義後に、自身と日本美術との関わりについて質問される方も多く、受講者の関心の高さを確認することができた。

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