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更新日:2024年3月28日

命を救うアサーション(assertion)

9月30日(土曜)4時限:南渕明宏

アサーションとは、立場上下位にいる人が上位の人に、上位の人の立場を尊重しながら自分の意思を伝え、間違いをただしたり諭したりする行為のことです。職場でも、こういった「権威」でもって部下たちを押さえつける現象が起こっています。

医療現場では、経験の浅い医師が大先生の間違いを正せない事態、例えば「教授が今やっている手術ではとんでもない勘違いを犯しているんじゃないか?止めるべきだろうか?でもそんなことをしたら後で睨まれるなぁ・・・。どうしよう・・・」実際に、手術の助手として手術に参加していた若い研修医が「偉い先生の手術は間違いだと気が付いていたんですが、その場では言えませんでした。」あるいは航空機のパイロットの場合、副操縦士が「機長はこの方位で間違いないっていうけど、何時間経ってもずっとジャングルの上を飛んでいて、もうすぐ燃料切れで墜落するぞ。でも機長はベテランだし、実績もあるし、逆らえないなぁ」これで実際に事故が起こったことがあるそうです。

さて、患者さんの立場はどう考えても医者の前では弱いものです。何か質問すると、「治療方法が気に入らないんだったらもう来るな!」と怒鳴られた、という話をよく聞きます。立場が弱くても、患者は自分の疑問や意思を何とか医者に伝えなければなりません。それがアサーションです。

皆さんにアドバイスしたいのは、ソクラテスが提唱した行動規範、四つの「徳」、アレテーです。あなたの主張は①合理的で筋が通っていなければなりません。そして言葉に出すには②勇気が必要です。そしてその方法は③節度をもって行わなければなりません。最後にその行為は正義であるのか、皆の役に立つのか、社会のためなのか。そういった観点から対応するようにしましょう。

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