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コロナ禍は、世界の子どもたちや私たち大学での教育にも大きな影響を与えました。持続可能な開発目標(SDGs)では、「質の高い教育をみんなに」を目標4に掲げていますが、コロナ禍によって過去20年間の教育分野の前進は後戻りしたといわれています。この講義では、日本で暮らす外国人・外国にルーツをもつ子どもの教育について理解し、ゼミでのSDGsの取り組みである、カンボジアの貧困家庭の子どもたちへのオンライン学習支援を紹介し、国境を超えた学びを考えていきます。
あらゆるところで聞くようになったSDGsには17の目標があります。2022年の日本のSDGs達成度は163か国のうち19位で、教育分野では特に高い成果を示しています。その一方で、日本にはおよそ1万人の外国人・外国にルーツをもつ子どもたちが学校に通っておらず、不就学となっています。憲法では、教育を受ける権利の主体も、就学義務の対象も、日本国籍を有する国民に限定しています。外国籍の子どもは要望があれば恩恵として就学を認められていますが、教育を受ける権利は保障されていません。また、在学していても日本語の指導が必要な外国籍の児童生徒は3万4,000人に達しています。この数字から、そうした子どもたちの学習や進学の困難さを想像することができます。
SDGsの原則は、「誰一人取り残さない」です。私が担当するゼミでは、コロナ禍で教育が止まったカンボジアの貧困家庭の子どもたちに、オンラインで学習支援を行うことを発案し、カリキュラムを自分達で開発して日本語指導を行なっています。NPOひろしまハウスとのパートナーシップで、カンボジアの子どもたちがグローバル社会でも臆することなく、国境を超えてあらゆる人たちとコミュニケーションを取れ、自己実現をかなえられることをミッションに、授業のなかに福祉の要素を取り入れながら学びを進めています。
講義にはアクティブラーニングも取り入れ、受講者のみなさまにもQRコードから質問に回答いただき、みなさまのデータから多文化共生を考える機会となりました。
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