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作成年度:平成25年度
写真左上:平成23年(2011年)
写真左下:昭和52年(1977年):旧麻布谷町の商店街、写真提供:桜井昭一氏
写真右下:昭和48年(1973年):旧麻布箪笥町北寄り高台より旧麻布谷町を望む、写真提供:桜井昭一氏
このパネルについての参考資料:「古地図と名所図会で味わう江戸の落語」(青春出版社)等
<あらすじ>
麻布谷町に住む正直者のくず屋の清兵衛が白金の清正公(覚林寺)の前を歩いていると、身形は粗末だが、どこか品のある若い娘に呼び止められた。娘について裏長屋に入ると、父親の浪人・千代田ト斎から仏像を二百文で買ってくれないかと頼まれる。もし売れたら儲けは折半ということで仏像を引き取った清兵衛。仏像を寵に入れ、三田の細川候のお屋敷の窓下を通ると、窓から若い武士に呼び止められ、武士は仏像を三百文で買った。
煤けた仏像を武士がぬるま湯に漬けて磨いていると、台座の下に貼られた紙がはがれて小判五十両が出てきた。驚いた武士は売り主に返そうと思い、仏像を買ったくず屋探しを始める。清兵衛を見つけた武士は、「細川家の高木佐久左衛門」と名乗り、「仏像は買ったが小判を買ったおぼえはない」と、清兵衛に五十両を託しト斎のもとに届けさせた。
ところが、「売った仏像から何が出ようと、それはもう自分のものではない」とト斎も譲らない。見かねた長屋の大家が高木とト斎とで二十両、残りの十両を清兵衛にとの妙案を示すが、ト斎は納得しない。「お金を受け取るかわり、先方になにか品物を差し上げてはどうか」との大家のすすめに、ト斎はいつも使っている父の形見の茶碗を高木に渡し、ようやく二十両を受け取った。
この美談が家中で評判になり、細川家の殿様が茶碗を見たいという。目利きの鑑定で「井戸の茶碗」という名器であることがわかり、殿様が三百両で買い上げた。おかげで清兵衛はまたもやト斎と高木の間を行ったり来たり。「娘を嫁に差し上げ、結納がわりなら金を受け取る」という条件でようやくト斎は折り合う。清兵衛がその条件を伝えると、高木も娘との結婚を承諾。「よい娘です。磨けば美人になりますよ」「もう磨くのはよそう。また、小判がでてくるといけない。」
詳細は作成したパネルのPDFをご確認ください。
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