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更新日:2023年3月24日

地域とつながる建物が未来の社会への手がかりに

取材日

2022年11月14日(月曜)

取材メンバー

荒木脩、加藤早蘭、森隆司、木村菜瑠、坂口陽菜子(東京工業大学附属科学技術高等学校)

該当するSDGsゴール

SDGs1SDGs2SDGs3SDGs4SDGs5SDGs6SDGs7SDGs8SDGs9SDGs10SDGs11SDGs12SDGs13SDGs14SDGs15SDGs16SDGs17

 

地域と環境を結ぶ豊かな街づくり

地域との仕切りのないコミュニケーション

私たちの学校は港区芝浦三丁目にあります。しかし、この街についてあまり私たちは知りません。そこで港区の魅力を見つけるために区内の活動について取材することにしました。

港区の街を歩いていると、新旧問わず多くの建物を目にします。その中でも一際目立つ現代的な建物は、全面ガラス張りで中の様子がよく見え、街と一体化しているようです。その一階は、仕事をしたり、食事をしたりなど、自由に過ごせるコミュニティスペースとして開放されています。今回私たちは、そんな魅力的な「SHIBURAHOUSE」(シバウラハウス)を取材しました。

シバウラハウス写真

2階から1階を見た様子。外が見えているのがよくわかる

 

SHIBAURAHOUSEは2011年6月に竣工した建物で、自由に使えるフリースペースや、コワーキングスペースなどを運営しています。室内やベランダには多くの緑が育ち、天井が非常に高くて開放的なのが特徴です。外観から内装まで細部にわたって統一感があり、什器の一つひとつからこだわりが感じられます。また、スペースの貸出や、ファーマーズマーケットといった、地域の方々に寄り添ったイベントを多く開催しており、たくさんの人々の憩いの場になっています。

この建物を運営している株式会社SHIBAURAHOUSEは、広告デザインやパッケージデザインから製版まで、と幅広くデザイン制作を手がける会社です。もとは、製版のみを手がけていましたが、現・代表取締役の伊東勝さんは、90年代のバブル崩壊により、会社のあり方を変えるべきだと考えたそうです。現在のSHIBAURAHOUSEの姿は、会社の未来とともに地域との関わりについても考え抜いた伊東さんのイメージを現しているのです。

シバウラハウス写真2

(左)3階のベランダ(右)3階の室内。このテーブルはドーナツ型に並べ替えることも可能

 

海外との関わりが多様な視点を生み、次の活動に活きる

現在伊東さんが注目しているのは、ドーナツエコノミーです。地球にある資源を適正な範囲で使いながら、世界の社会的な公正を目指すための概念で、その全体を見渡す視点と長期思考に特に共感しているそうです。

このドーナツエコノミーを現在率先して取り入れているのが、オランダの都市・アムステルダムで、SHIBAURAHOUSEは日本国内だけでなくオランダとも関わりを持っています。オランダ大使館から寄付された本を並べ、私たちのような一般利用者も自由に読めるようにしている本棚があったり、スタッフがオランダへ行って現地のデザインを見たり、おもしろい取組をしている人に会ったりしてきました。このように、海外と関わりを持つことで多角的な視点を持ち、イベントの企画、運営に活かしています。ここで大事なのは、イベントなどのテーマは、やりたいものに決めることだそうです。なぜなら、関係のなさそうに見えていた事柄でも、実は深い関係性があるということがよくあるからです。

よりたくさんの側面から物事を見ることで、より良い手がかりが見つかります。ひとつのことしか知らなかったらそのことをやるしかありませんが、多くのことを知っていると、自分でテーマを選ぶことができます。SHIBAURAHOUSEではこのように視野を広く持ち、現代だけでなく今後の社会や環境がどのように変化していくのかを考えながら、取り組んでいるのです。

編集後記

シバウラハウス写真3

SHIBAURAHOUSEスタッフ(後列)と取材班生徒(前列)

荒木脩(前列、左から1番目)

取材を通じて、SHIBAURAHOUSEさんが地域とのつながりを大事にされていることが身に染みて分かりました。そのなかで、SHIBAURAHOUSEさんが地域の方々とコミュニケーションをするうえで大切にしていることなども分かりました。今回の取材で得られたことを、今後の学校生活に生かしていきたいと思います。

加藤早蘭(前列、中央)

SDGs達成のために、外国で得た知恵をもとに様々な活動を行っているので、とても視野の広い考えで取組をされていて、私自身学ぶことが多かったです。地域の方々を大切にしている取組に心が暖かくなりました。

森隆司(前列、右から2番目)

オフィス街である芝浦港南地区でコミュニティを発展させるのは不可能なのではないかと今まで考えていましたが、SHIBAURAHOUSEのみなさんが、地域とのつながりの場を設けたり、コミュニティの発展に海外を参考にしたりと、地域の方々とのつながりを確実に深めていることに驚きました。

木村菜瑠(前列、1番右)

住民と地域との関係が希薄化していくなかで、環境と地域に寄り添った企画を独自に行い、街をより豊かにする取組はとても興味深く、視野を広く持つことの大切さを感じました。また、実際に行動をするという大切さを学ぶことができました。

坂口陽菜子(前列、右から2番目)

オランダとの関わりがあり、多角な視点を持っていてイベントを企画したり開催したりしていてすごいなと思いました。港区のビルが多い中にこのSHIBAURAHOUSEのような、誰でも気軽に入れて、外とつながっているような空間があるのはいいなと思いました。

 

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