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更新日:2024年8月29日

細菌性赤痢について

細菌性赤痢とは

 細菌性赤痢は、赤痢菌による感染症です。世界中で広くみられる感染症で、最近では主にアジア地域からの輸入例が半数を占めています。
 赤痢菌には、A群;志賀赤痢菌、B群;フレキシネル菌、C群;ボイド菌、D群;ソンネ菌の4種があります。

感染経路

 赤痢菌に汚染された食物・水などを摂取することによって感染しますが、細菌が付着した手や食器などを介して感染することがあります。赤痢菌はごく少量でも感染を起こすため、家庭内での二次感染は40%もみられます。
 保育園や学校、福祉施設、宿泊施設などでは、人と人の接触が多いことから集団発生になることがあります。

症状

  • 潜伏期間は1~5日(通常1~3日)
  • 発熱、腹痛、下痢等
  • A群(志賀赤痢菌)では、血便やしぶり腹(トイレに行った後でもすっきりせず、またトイレに行きたくなる状態)を伴うが、他の3種の赤痢菌では血便をみることはほとんどありません。
  • D群(ソンネ菌)では、軽度な下痢便あるいは、無症状の場合もあります。

治療法

 早めに医療機関を受診することが大切です。
 治療には対症療法と抗菌薬療法があります。

感染対策

 細菌性赤痢の予防ワクチンはありません。
 トイレの後や食事の前には石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
 衛生状態の悪い地域では、生もの、生水、氷、生野菜、カットフルーツなど加熱されていない食品を口にしないようにしましょう。

 ※飲食物を扱う業務では病原体を保有しなくなるまで就業制限を行う必要があります。


お問い合わせ

所属課室:みなと保健所保健予防課保健予防係

電話番号:03-6400-0081(内線:3871)

ファックス番号:03-3455-4460