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暦上は「大暑」を過ぎましたが、まだまだ暑い日が続きそうです。涼しい時間帯を選んで、ちぃばすに乗って出掛けてみましょう。ちぃばす「麻布西ルート」は広尾駅から麻布十番、六本木けやき坂等を巡る路線で、都心の賑わいとともに歴史情緒や自然を感じられるスポットが点在しています。今回は麻布十番駅前(一の橋)から乗車し、有栖川宮記念公園に向かう道すがら、ぶらりと散策します。
古くから多くの店舗が建ち並ぶ商店街エリア等を右手に見ながら、バスは麻布通りを南下します。二の橋交差点を右折して仙台坂へ。かつて仙台藩伊達家の下屋敷があった辺りです。仙台坂下の停留所でバスを降り、麻布山善福寺を訪れました。
参道には、古来より地下から自然と湧き出る泉が、今もなお水をたたえています。関東大震災や東京大空襲時に、この「柳の井戸」が区民の助けとなったそうです。江戸時代末期の安政6年には最初のアメリカ公使館が置かれたところで、静かな境内の木陰に、初代駐日公使として下田からこの地に移ったタウンゼント・ハリスの碑が建てられています。
ここから仙台坂上へ歩みを進めるとプロシア(ドイツ)公使館跡が、その近隣には現在、大韓民国大使館があります。時代とともに街並みは姿を変えましたが、約150年前の幕末から現在に至るまで日本の外交を支えてきた地域であることが伝わってきました。
元麻布二丁目のバス停まで来ると、目の前に有栖川宮記念公園が広がります。麻布台地の起伏に富んだ地形を利用した日本庭園で、軟式野球場とテニスコートを備えた麻布運動場、都立中央図書館を合わせて面積約6万7000平方メートルに及びます。木々に囲まれた池や渓流の他、広場や遊具も整えられ、四季折々の花や木を楽しむことができます。渓流に架かる橋から池に魚や亀がいないか探す親子連れの姿もありました。都心の暑い夏、涼を求めてゆったりと自然散策に出掛けてみてはいかがでしょうか。
仙台坂
最初のアメリカ公使館跡
有栖川宮記念公園
次回は、芝公園、愛宕方面を巡ります。
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