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更新日:2023年3月1日

~誰もが使いやすい交通手段を目指して~港区街づくり支援部地域交通課に取材をしました

取材日

2022年11月1日(火曜)

取材メンバー

森隆司、山田聖宗、嘉山直樹、後藤稜英(東京工業大学附属科学技術高等学校)

該当するSDGsゴール

SDGs7SDGs9SDGs11SDGs17

 

知っていますか?地域のためのバス

地域に根強い交通手段

多くの人が集まり、多くの交通機関が存在する東京都。明治時代の頃から道路交通よりも鉄道の開発が積極的に行われるようになり、今では鉄道駅を中心に街を作っていく、公共交通指向型開発(TOD)が行われています。その結果、複雑な交通網が敷かれることとなりました。利用者によっては乗るべき路線や、乗車地点へのアクセスが分かりづらく、面倒な場合があります。

みなさんも、東京都でどの交通手段を使えばいいのか迷ったり、分からなかったりしたことが一度はあるのではないでしょうか。

今回私たちが取材した港区・街づくり支援部の地域交通課(以下、地域交通課)は、サステナブルな街づくりに向けた取組として、地域のためを思い、人々の交通をより良いものにすることを目指したバス「ちぃばす」を運行しています。ちぃばすという名前は“地域に愛されるバス"というコンセプトや“小さなバス”という特徴が由来です。車体に描かれたデザインは港区にある小中学校の生徒のアイデアを元にするなど、このバスからは地域との強いつながりを感じられます。

地域交通1

全4種類のデザインのうち芝浦小学校の生徒のアイデアによるデザイン

都営バスとは異なる役割を担う

東京都は人口密度の高さと人々の活動範囲の広さゆえに、バスなどの移動手段において、地域の広範囲をきめ細やかに網羅する必要があります。そのためバスだけでも多くの路線があり、東京都営バスの系統数は120以上にも及びます。

そのなかでちぃばすは、狭いエリアの中を回る短距離のルートに特化し、都営バスが通らないような細かい場所にも手が届くことが大きな特徴となっています。

このバスは、地域の人や通勤する人、高齢者、障害者などが利用しています。障害者、高齢者などは短い距離でもバスを必要とする場合があり、ちぃばすの特徴は、多くの公共バスとは異なる柔軟な利用や路線の細分化を可能にしています。

現在の利用者は年間約300万人。港区の貴重な交通手段となっています。

また、電気によって走るEVバスやノンステップバスを導入することによって、環境や利用者に配慮したバスとしても浸透しています。

地域交通2

ちぃばすの車体。このデザインは、赤羽小学校の生徒のアイデアによるもの

港区の交通の将来

地域交通課では、ちぃばすの運行以外にもお台場レインボーバスの運行、自転車シェアリングなどに取り組んでいます。

お台場レインボーバスは、品川駅を起点に、田町駅、レインボーブリッジ、お台場エリアの住居・商業施設周辺などを巡回する循環バスです。

自転車シェアリングは、2020年から本格実施している事業で、放置自転車の対策、環境負荷の低減、区民の利便性の向上、地区内の回遊性を高めることによる観光振興や商店街振興など、様々な効果が期待されています。また他の地区と連携していて、現在東京の14の区で相互利用できます。

このように、ちぃばす以外にも、地域のコミュニティの発展を目指すための取組が積極的に行われています。

交通を便利にすることは、ただ車両や路線を増やすだけでは解決しません。車両や路線が増えてしまうと、むしろ利用者の判断を妨げてしまいます。人々が誰でも簡単に移動できるようにするには、適度な交通量を見極めながら、人々のニーズに合わせて運営を行っていく必要があるのです。

地域交通課では、自然への配慮も行いつつ、人々が自分自身に合った交通手段を選べるような地域づくりを理想としています。地域独自の交通手段でそれを実現しようとする思いが、ちぃばすやお台場レインボーバスという形になって今日も多くの人々を運んでいます。

地域交通3

貸出返却できる自転車

編集後記

地域交通課4

ちぃばすのEV車両を背景に、地域交通課(左2名)、運行業者であるフジエクスプレス(右1名)の方々と

森隆司(左から6番目)

高校生になって初めて東京の交通を利用すると、分からないことも多く、特に、初めて行く場所への移動は少し不安でした。

しかし、地域交通課の方々が運営しているちぃばすなどについて今回学び、知ることができました。それらを利用するために、周囲の人にもこのようなサービスや取組があるということを発信していきたいなと思いました。

嘉山直樹(左から5番目)

ちぃばすが港区に住んでいる人たちをはじめ、いろいろな人の交通での移動の支えとなっていることを実感することができました。環境に配慮したEVバスには、航続可能距離が短いという欠点もありますが、もっと増車してほしいと思いました。

後藤稜英(左から4番目)

地域交通課が実際に何を行っているのか、そしてその活動の目的が何か、を理解できてとても学びになりました。これからはより環境に良い街づくりを目指して頑張っていただきたいと思いました。

山田聖宗(左から3番目)

地域交通課の話や資料に触れたことで、港区の交通事情や利用者に何が求められていて、それにどうすれば応えられるのかなどを、詳しく知ることができました。環境と利用客のどちらにも配慮するために構想、協議する努力を惜しまない事が大切だと考えました。

 

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